《これまでのお話》

ヒプノセラピー:奴奈川姫①

ヒプノセラピー:奴奈川姫②

ヒプノセラピー:奴奈川姫③

 

その日の夜、島根県で地震がありました。浄化が済んだというお知らせだと、マリア先生が

教えてくれました。そして、その日の晩の夢に、島根出身の友人男性が出てきました。

しきりに「申し訳なかった」のようなことを言って謝るので、「何のこと?」と思いましたが、

目が覚めてから、ああ、この人が現世の大国主命だったんだ、と気付きました。

 

某省で働いている人で、今までに二、三回、新潟に赴任していました。新潟にばかり行く

ので、「新潟が好きなんですか?」と聞いたら、「違うんだ。希望は出してないのに、新潟に

吸い寄せられるんだ」と笑っていました。昔、お互いに独身だった頃は、食事に誘われる

だけで何か嫌な予感がして断っていましたが、前世がこれでは無理もないと思いました。

今はSNS繋がり程度の間柄ですが、家族思いで、お役人様ながら人間味のある細やかな

仕事をする人という印象があります。

 

マリア先生のところに向かう途中、後ろからついてきた見えない人に対して私は嫌悪感を

持ちましたが、現世の大国主命がこの人なら、本当の大国主命もそう悪い人ではなかった

のかもしれないという気がしました。調べていくと、この時代、翡翠は重要だったので、

大国主命としては、翡翠の原産地を掌握しておく必要があったと出てきます。時代も時代

だし、仕方がなかったのかもしれません。

 

なお、奴奈川姫と大国主命の子は、建御名方神(タケミナカタノカミ)です。タケミナカタは、

『古事記』の国譲りの場面に登場します。タケミナカタは、天津神が派遣した

建御雷神(タケミカヅチ)と対決して負けて、諏訪に逃げました。そして、二度と諏訪から

出ないこと、葦原中国を天津神の御子に譲ることを約束させられました。

 

タケミナカタは、宇良古姫のときに少しだけ登場しました。宇良古姫の父親の林六郎と、

夫の藤原緒嗣は、一緒に千鹿頭神を勧請しています。この千鹿頭神は、守矢神の御子と

いう以外に、タケミナカタの御子という説もあるようです。なんだか微妙に絡み合っている

なあと、このつながりに少し驚きました。

 

- ヒプノセラピー:奴奈川姫 終わり -