陸上にある「池」の湖底を調べると、過去の津波の痕跡が分かるという研究をしている先生が居ます。
高知大学特任教授の岡村真先生で、土佐市の蟹が池で津波の痕跡を発見したのだと云います。
●高知新聞の記事
●蟹が池の場所・・明徳義塾中高学校の隣にある。
●蟹が池の湖底の土を採取して分析した結果
◆分かったこと
①過去6500年で最大級の10m超の津波が宝永地震(1707年)の時に発生している。
②この規模の津波が300~350年毎に発生している。
③6500年間に巨大津波が16回起きている。
◆岡村教授の発言
「10mクラスの津波が来れば、高知県沿岸部の集落は壊滅状態になる。既に宝永から300年以上経過しているので、備えが必要だ。」
この研究は、正に南海トラフ地震・津波の想定を裏付ける形になっていますね。
池の中の湖底物を分析して津波の痕跡を発見するというのは面白い。
陸上のものは300年も経過すると、姿形は変化するので痕跡が残りにくいが、湖底には地層のように重なって残っていくはず・・・という着眼は素晴らしいですね。
こうした研究で裏付けが示されると、ますます次回にやって来るであろう南海トラフ地震・津波の想定が真実味を帯びてくる訳で、何とも複雑です。
やっぱり津波は来るのか!
もっとも今更こんな認識は甘いですね。
しかし何とか想定が外れてくれないだろうか・・
と云うのが我々の本音なのです。
完


