オズボーン予測による“消える仕事”の話題は、センセーショナルに報じられた一時ほど日々のニュースで目にすることは無くなりましたが、どこか来るべき未来として自然に日常の中に、その感覚が埋め込まれつつあるように感じます。
AIは発達を続けるでしょう。
その結果としてAIが担える作業も増えていくでしょう。
ただ、AIによってこの仕事が消える、という論調は、少し冷静に咀嚼した方がいいように、私は感じています。
個人的には公務員も消える“仕事”の波に晒されていると感じています。
でも、それは公務員という“職業”全体というより、あの仕事とこの仕事は……という感覚。
例えば、生活保護のケースワーカーであれば、保護申請の審査の一部や家庭訪問などの報告書の作成など、机に向かって行う作業の一部はAIなどに任せ、実際に申請者や受給者と向き合ったり自宅など現場に赴き情報を収集したりする作業は従来どおりケースワーカーが担う、など。
公害部門などは、環境監視データの処理や届出等の処理をAIに任せ、立ち入りや公害苦情の対応を職員が担ったり。
都市計画部門などは、例えば53条許可をはじめ申請や届出の処理などはAIに任せられる部分があるでしょうが、審議会や協議会運営、住民説明会などは職員が担う部分が多いでしょう。
他にも戸籍の部門も税の部門も福祉の部門も教育の部門も産業・経済の部門も、それぞれ今後AIに任せていく仕事の“部分”が出てくるということですよね、きっと。
つまり今やっている仕事は、より短い時間でできるようになるわけですよね。(そうでなければ、コストをかけてAIやRPAを実装する意味がありません)
週に40時間かけている今の仕事の何割かは自分ではない何者か(AIやRPA、業務委託など)に委ねることができると、例えば5人のチームで週に合計200時間かけていた仕事が、160時間で終わるようになるかもしれないということ。
でも、ケースワーカーや公害担当職員や都市計画課がまるっと不要になるわけではなく、ケースワーカーという仕事自体が無くなるわけではないということです。
(削減された業務量の部分に、新たに税や教育に関する業務が上乗せされて、ケースワーカーとは異なる分類の新しい仕事が生まれるということはあるかもしれません)
そういう意味で、AIの実装によりある職業が消えるという論調は、イチイチじっくりと確かめる必要があると、私は考えています。
但し、残念ながら地方公務員の場合は、職員数の調整があまり柔軟にはできないという特殊性があります。
もし5人のチームで週に200時間の仕事を160時間でできるようになるとしたら、単純に考えれば職員数を1名削減して、4人×40時間=160時間/週 とすれば済むはず。
実際に、総務省の「自治体戦略2040構想研究会」(座長 清家 篤 慶応大学教授)が取りまとめた報告書には、AIやロボティクス等を使いこなすことによって、
“今の半数の職員でも自治体が本来担うべき機能を発揮できる仕組みが必要”
(「自治体戦略2040構想研究会 第二次報告」(平成30年7月 自治体戦略2040構想研究会)より引用)
という記載もあります。
でも、同じ職員数を保つとすれば、一人当たりの労働時間を減らさざるを得ません。
そうすると、結果的に週に40時間の労働時間とそれに対するお給料は担保されないだろうな〜と。
(それが過渡期にRPAになったり、外部委託になったり、会計年度人用職員になっても、行き着く先は同じ)
1点、こういうことを書きながら、少し議論の材料が不足しているな~と感じるのが、AIやRPAによって置き換わる具体的な業務例。
役所の中から消えてしまうあの仕事やこの仕事って具体的には何だろう? みたいなことを、現役公務員が集まってワイワイと話したら面白そうですよね。
そのワイガヤの先に、AIやRPAにできないことを身に付けるための働き方や学び方が見えてくるかも。
私自身は、同じ役所の中の他部署(主に企画・総務・財政など管理部門)が全庁に投げている、照会などの作業はほぼ総てAIやRPAで業務量を削減できると思っています。(それだけで部署数×20時間/週くらいになるのでは!?)
二日目のカレーに生卵付き。
美味しくて悶絶した今日の朝ごはん。
カレーライスを発明した人って天才だと思います。
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