私、実は
トークショーデビューしちゃったんです
4月27日(金)の夜、海浜幕張のレストランのバンケットを貸し切って開催された
6時の公共誕生記念トークショー&祝賀パーティ
にトークショー出演者として参加してきました。
ちなみに『6時の公共』というのは、千葉で活躍する地方公務員らが中心になって設立した新しいNPO法人。
これまで千葉県庁職員が中心になって運営されてきた勉強会がベースになって、NPO法人化したものです。
NPO法人 6時の公共HP
NPOとしてのミッションは、
“自分たちのまちは自分たちでつくる社会の実現”
(NPO法人 6時の公共ホームページから引用)
代表を務めるのは千葉県庁職員の仁平貴子さん。
仁平さんとは関東自主研サミット実行委員会の活動でご一緒したことがありますが、とてもパワフルで情熱的な人。打ち合わせでの鋭く的確な発言も、物事を前に進めるために手を尽くそうとする前向きな姿勢も、強く印象に残っています。
その仁平さんが、地方公務員に加え、国家公務員や民間の方も巻き込んで立ち上げたNPO法人6時の公共の設立イベントで、私は、
公務員のプロボノ活動を推進する者
という立場でトークショーに出演させていただきました。
プロボノという言葉はいくつか捉え方がありますが、本来の意味である「職業上の知識やスキルを活かしたボランティア活動」というよりは、今回はもう少し広い意味で、
公務員が役所の立場を離れて
社会に貢献する活動
という意味で、私なりの経験、私なりの考えをお伝えできればと思ってお引き受けしました。
トークショーの出演者は以下のお三方と私の4名。代表理事の仁平さんがコーディネーターを務めてくださいました。
くとの 氏 (ニコニコ学会β運営委員長)
加藤 年紀 氏 (株式会社ホルグ 代表取締役社長)
小松 孝之 氏 (株式会社ちばぎん総研 調査部 部長)
こちらはイベントのチラシの裏面です。
冒頭は、各出演者から3分間の持ち時間で『自己紹介と活動紹介』のお話をする時間。
くとの氏は、国立大学教員で異性装者という2つの顔をお持ちで、ニコニコ学会βというユーザー(市民)参画型のイノベーション創出のコミュニティ運営の経験もあることなど。
加藤氏は、自治体応援ウェブメディア『holg.jp』を立ち上げた経緯や、その運営者として、全国各地で活躍している地方公務員にインタビューをしてきた経験など。
小松氏は、自治体の調査や戦略策定などを支援するコンサルタントとして、千葉県庁をはじめ県内の地方公務員と協働で地方創生に向けた携わっている取組や、そこから感じる地域、そして地方公務員の特徴や問題意識など。
写真提供(小関一史さん)
島田、緊張を隠して必死に話すの画。
他の皆さんがそれぞれ大変興味深いお話をされる中、緊張で少しガクガクする膝を押さえながらスクリーンの前に立った私は、
の活動について簡単にお話させていただきました。
家庭人(私事)
公務員(仕事)
パラレルキャリア(志事)
この3つの顔を時に使い分け、時に融合させて生きること。
NPO法人 二枚目の名刺では、『公務員×2枚目の名刺プロジェクト』を立ち上げて、活動していること。
持ち時間を少し超過してしまいながら、ブログや雑誌などでの執筆のことも少し触れさせていただきました。
各自、自己紹介&活動紹介の後は、4名並んでのトークセッション。
写真提供(坂本勝敏さん)
コーディネーターの仁平さんから問いを投げかけていただいて、それぞれの考えをお話するという流れ。
投げかけていただいた問いの中で、印象的だったものを3つだけご紹介すると……。
研究者の他に(異性装者としての)顔を持つことに学内で否定的な反応はないのか?
⇒「俺が許す」と言ってくれた上司(副学長)がいた。(くとの氏)
公務員のパラレルキャリアをどう考えるか?
⇒公務員は役所の外にどんどん出た方がいい。(小松氏)
自主研などの公務員の課外活動って、もっと知られるべきでは?
⇒公務員が庁内・庁外で自主的に学ぶ場を作っている。確かにあまり積極的なPRはしていないかもしれない。(島田)
など。(他にも面白い・興味深い問いはいろいろとありました)
また、どんな問いの中から出てきたご発言だったか忘れてしまいましたが、小松氏が、
(東北の被災地でのお話を紹介しながら)千葉の公務員は控えめな印象があるけれど、実は温かくて誰かの支援が好きな気質があるようだ。
とおっしゃっていたのは非常に印象的でした。
だからこそ千葉の公務員にはもっともっと、公私問わず地域に出て、様々な場面で、触媒になり、コーディネーターになり、応援団になってほしいという、小松氏の願いが込められていたようにも感じました。
私自身は、結びに代えて、いつも伝えようとしていることですが、
自分の人生は仕事のための人生ではなく、自分のための人生。
そうであれば仕事でさえも、自分の人生のための仕事。
仕事に全力で取り組み成果を出すのはもちろんですが、
人生の目的のために仕事を利用する視点も時には必要。
それでも自分の人生の目的の達成のために
成し得ない何かがあるなら、仕事外で挑戦すればいい。
そんなことを暑苦しく(笑)、お伝えしました。
NPO法人 6時の公共は、これまで公務員が中心の勉強会(自主研)として企画・運営されてきた『オフモード定例学習会』がベースになっています。
そのような自主研がNPO法人になるという例は、これまで全国的にも珍しいのではないでしょうか。
自主研として県内を中心に多くの人が関わり、集まるコミュニティとなっていた勉強会が、そのコミュニティを背負ったままでNPOになり、人としての身体を得て、動き出しました。
来場者の皆さんから、たくさんの“期待の声”をお聴きしました。
トークショーの後の祝賀会の時間、私は時間の許す限り、来場者の方々から『6時の公共』に期待することをお聴きしましたが、多くの人から揃って聴かれたのは、
公務員のカイホウ
というキーワードでした。
公務員という人材を地域・社会に解放すること
公務員というコミュニティを民間に開放すること
どちらも公務員自らの意識や行動の変化から始まるものだと思うけれども、公務員だけでは完遂できない社会の変化。
6時の公共というNPOとそれを率いる仁平代表理事には、民間もアカデミアも誰も彼も巻き込みながら、そこへと向かうことが期待されている、そんなことを会場に集まった多くの人の“声”から感じました。
祝賀会中盤、突然のステージパフォーマンス。
額に汗してキレッキレのダンスを披露する仁平代表理事らメンバーの姿を見ながら、
解放にしろ開放にしろ、公務員自身がこうしてエネルギーを放つことで、
民間の人との間の業界の壁も、
規制や慣習の違いという溝も、
公務員に対する偏見や先入観も、
ぶち壊すことに繋がるのかもしれない、思わずそんな期待までしてしまうパーティナイト。
彼らのために、私ができることなんてそれほど多くないのかもしれませんが、せめて彼らに踊る意志があるうちは、彼らの味方であり続け、彼らを孤独にはしない、そんなことを思いながら帰路に着きました。
会場でお話を聴かせてくださった皆さま、
写真をご提供くださった小関さん、坂本さん、
そして、6時の公共のメンバーの皆さま、
大変お世話になりました。ありがとうございました!
ご案内いろいろ
公務員おしゃべりカフェ【月イチ企画】
【日時】5月9日(水)19時~21時
【場所】池袋駅または新宿駅周辺のカフェ
【参加費】飲食費実費
【参加方法】
公務員キャリアデザインスタジオにメール(k.careerdesign☆gmail.com ←☆を@に置き換えてください)で氏名と参加者区分(公務員志望者・内定者 か 現役公務員 か)と「●月●日来店希望」と伝える。
メールで「公務員おしゃべりカフェ」が開店する会場(リアル店舗のカフェ)の情報が届く。(※迷惑メールのフィルター設定にご注意ください)
「公務員おしゃべりカフェ」が開店する会場(リアル店舗のカフェ)に行って参加している公務員と好きなことをしゃべる。
↑来店方法はこれだけ。
皆さんのご来店をお待ちしています!
【参考①】4月の回のご報告ブログがこちら
【参考②】2月の回のご報告ブログがこちら