冬の上野公園。
学生時代から私が都内で最も好きな場所。
平日の昼にふらりと一人で動物園に行ってマレーグマを見て和んだり、妻と結婚前にデートで国立科学博物館に行って知ったような顔で展示を解説したり。
色々な思い出があります。
実は、今日(1月4日)と明日(1月5日)はお休みをいただき、この年末年始はなんとなんと
11連休
でした。
今日から働いている皆様ゴメンなさいm(_ _)m
そして、年末から明日まで実家に帰っている妻と娘たちが明日帰ってくるので、今日が
独身最後の日
でした。
しかも平日。
ということで、一人で平日の日中に行きたい場所として、こちらに行ってきました。
国立西洋美術館
「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-」
として2016年に世界文化遺産に登録されました。
※常設展は一部の指定された作品を除き、フラッシュを使用しない撮影が許されています。
葛飾北斎が云々という企画展が開催されていましたが、いつも観るのは常設展と決めています。
やっぱり自分のペースで静かに鑑賞できるのがいいですよね。
そもそも長蛇の列に並ぶことが苦手なので、どんなに魅力的だな~と思っても企画展に行くことはほとんどありません。
国立西洋美術館では、この床が木目のフローリングになる吹き抜けの廊下からちょっと雰囲気が変わりますよね。
この突き当たりの左の部屋がモネの作品がたくさん展示されている部屋です。
今回は初めて『音声案内』をお借りして鑑賞しました。
音声案内は、入館するときに300円で借りられる音楽プレイヤーのような機械。
『音声案内マーク』が付いている作品についての解説が収録されていて、作品を鑑賞しながらその解説を聴くことができるものです。
(って、普通の人はみんな知ってること?)
コレ、今までは
「いや、結構です」
って断っていたのですが、年も変わったし、ちゃんと解説を聴いてみたいかも、なんて思って借りてみたら、コレが思いのほかよかったです。
作品の構図や中身、裏側の作者の意図、更には作者の生い立ちや当時の社会情勢など、作品によって解説の内容や切り取る部分は様々ですが、聴くことで作品の理解が深まります。
これからは毎回借りるかも~。
今日は17時30分で閉館だったので、あまりのんびりと鑑賞することはできませんでしたが、音声案内の助けも借りながら、中盤までをたっぷり鑑賞しました。
そして、スッゴイ疲れました。
何だか、本物の迫力と言いますか、向かい合ってるとエネルギーあるなって感じます。
作品を一つひとつ、じっくり鑑賞していると、それなりに体力を使うのかもしれません。
ただ、スッゴク疲れたのですが、その分だけ元気ももらえました。
500年前、300年前、100年前、それぞれの時代にそれぞれの作者がどんなことを想いながら、ここに描かれているひと筆ひと筆をキャンバスに置いていったのか。
その想いそのものは理解できなくても、その込められた熱量のようなものが、何百年のときを超えて、今ここで見ている私に伝わってくる。
ひるがえって、自分の仕事や活動のことで言えば、いいところ数年がかり、ほとんどが1年かからず短期で仕掛けるようなことで、その結果だって何年も先に影響を及ぼすか分からないようなものばかり。
ホント、自分はまだまだ未熟で、できることも限られているなって、心底思いました。
こんな未熟な自分が、今やっていることで一喜一憂している場合じゃない! トコトンやるしかないでしょ!
そんな風に思いながら、美術館を後にして上野駅から帰路に着きました。
また 行こう。
音声案内も借りて。
次はもっと後半の展示をたくさん鑑賞できるように、時間配分も考えよう。