目を引く見出しに思わず手に取ってしまった東洋経済最新号。
結果的に、それほど目新しいことが書いてあったわけではありませんが、民間における残業についての問題意識や、残業縮減の取組などの概況を知るのにちょうどいい内容でした。
チラリと霞ヶ関のブラックさを紹介する匿名座談会の記事なんかもあって、ちょっと懐かしく思ったり。
残業を減らす努力って、企業でも色々となされていて、実は私の働くさいたま市役所でも残業を減らさなきゃ、という声かけはされています。
対策の中には、夕方に会議をやらないとか、毎日業務内容と必要な時間数を説明しないと残業を許可しないとか、確かに残業を減らす効果はあるのかもしれませんが、
残業のことで、あまり触れられることがない対策に、私は
早く帰ろうと思う理由を作る
ということがあると思っています。
早く帰りたいから、早く仕事を済ませたくなる、余計な仕事は生まなくなる。周りの人のことも頼れるようになる。
帰る理由がない人がダラダラと残業をしている、とまでは言いませんが、自分自身で考えても、友人との飲み会を控えている夕方の方が、そうではない夕方よりも集中して作業に打ち込み、迷いも少なく、素早く判断しながら終業時刻に向かって仕事を仕上げられている気がします。所謂、締め切り効果。
お子さんを保育園に迎えにいく共働きの夫婦なんかも、同じような締め切り効果の心理で仕事を素早く片付けようと努力しているのではないでしょうか。
帰る理由はなんだっていいんです。
保育園のお迎えのように、帰らなくちゃいけない状況はもちろん強力な動機付けになると思いますが、そうではなくても、遊びでも趣味でも学びでもいいと思うんです。
子どもたちと一緒に夕飯を食べたい、一緒にお布団に入りたいといった気持ちだって、とても強い動機付けになりますよね。
要は、ここ(職場)で仕事をしているよりも、楽しかったり必要とされたり、「自分が行かなくちゃ!」と思える何かを持つこと。
もちろん、どんなに強力な動機付けをしたって、帰れないことはあります。
でも、「そんな動機付けを考えたって帰れない日は帰れないんだよ」と諦める人よりも、帰ることができる日に早く帰りたくなるように、自分で自分のモチベーションをコントロールしようとする人の方が、実は生産性の高い働き方に対して、主体的に向き合うことが出来ているのではないでしょうか。
なんかね、思うんですよ。
残業に対する規制が厳しくなって、夕方に会議をしないだとか、「残業できないんだよな~」って思いながら申告せずに1時間だけサービス残業をしちゃったり、「そんなに残業するなっていうなら、終わってないけどもういいよ、うわ~ん!」って仕事を放り出して帰っちゃったりするのって、北風っぽくないですか? チカラで律しようとするところが。
北風と太陽の北風。
一方、帰りたくなる理由を自分で作って、自分の仕事や残業に向き合うモチベーションをコントロールしようとするのって、太陽っぽいと思うんですよね。主体性を発揮して、自分の心が自然に動くのに任せたら、その結果として残業が減ってるというか。
私は、残業が問題になってるのはそれはそうなのかもしれないなって思うんですけど、そうなのであれば、北風ばかりじゃなくて、もっと太陽の作戦を推してもいいと思うんですよね~。
それは極めて個人的な問題なのかもしれないけど、それを誘発するような取組は、組織としても出来ると思うんです。
例えば、
職員が仕事を放り出して参加したくなるようなオフサイトのイベントを人事当局が主導して開催するとか
自主的な社員(職員)の勉強会(自主研)を奨励するとか
そういう真面目っぽいのじゃなくても、
最寄の映画館の夜のタイムテーブルをイントラで掲示するとか
(チャイムダッシュすれば、●●時からのパイレーツオブ某に間に合う! とかね)
社員(職員)同士が飲み会に誘い合う掲示板をイントラで設置するくらいやってもいいんじゃないかな~。
(●●課と●●課の若手合同で●●屋に行きますので、一緒に飲める人合流歓迎! とか)
もちろん私は、常にいくつかの課外活動(志事)の事務作業や資料作成などを抱えているので、早く帰ってその作業もやりたいし、ブログも書きたいし、原稿も書きたいし、帰りたくなる理由には事欠きません。
それでも今週は残業が多くなってしまいましたが(汗)

