聴いてきました「第6回学生政策提案フォーラム in さいたま」 | 公務員 島田正樹 〜仕事と私事と志事と〜

公務員 島田正樹 〜仕事と私事と志事と〜

仕事も家族・友人との私事も楽しみながら、魂を燃やして挑む“志事”で社会を変えていきたい! 地方公務員として働きながら、NPO活動、講演、執筆、ワークショップデザイナーなどに取り組む“公務員ポートフォリオワーカー”として活動しています。

 

 

毎年開催されている、

学生さんによる政策提案のイベント。

 

学生政策提案フォーラム in さいたま

 

今回で第6回になるんだそうです。

 

 

市の公式ページはこちら

右矢印http://www.city.saitama.jp/006/007/002/012/002/003/p043437.html

 

 

 

 

今年のテーマが東日本の交流拠点都市だったから

 

ではなく、

 

公務員キャリアデザインスタジオの活動でお世話になっている、

日本大学法学部の福島先生のゼミの皆さんが参加するので

その応援のために覗きに行ってきました。

 

 

 

今年の福島ゼミの皆さんは、AチームもBチームも

政策の内容でもプレゼンテーションでも

とても充実していて大変健闘し、見事優秀賞を受賞!クラッカー

 

でも、きっと彼らは満足してないんじゃないかな~。

 

最優秀賞を目指して頑張っていたはずだから。

 

 

 

今回も学生さんの提案内容と発表に

色々と学ばせていただきました。

 

 

 

お聴きしていて、

とても共感できるな~って思った発表では、

 

少ないサンプル数でも、アンケート調査をやって

よそからの出典ではない、オリジナルのデータ

論拠として使っているあたりは、

私たち行政マンも忘れてはいけない作業です。

 

 

 

また、“政策提案”というと、

本当に枠組みや考え方だけで政策として提案し、

実際に現場で何が行われるのかまでは

詰めていないことも少なくないのですが、

 

今日、お聴きした学生さんの提案の中には、

実際に政策が実現した場合に、

事務方や利用者がどんな動きをすることになるのか、

ディテールまで詰めている提案もありました。

 

そういう風にディテールまで詰めるのは、

提案するチームとしては、大枠で理解されても

ディテールの部分の非現実性で評価を下げる

というリスクを負う可能性があるはずなのに、

今日はそこまで踏み込んでいるチームもあって

とても聴き応えがありました。

 

そういうディテールまで見せてもらえると、

具体的にどういう人に響く政策なのか、に加え、

どういう課題が想定されるのかまでが見えて、

提案されたそのままでの事業が難しくても、

どこをどう工夫すれば実現に近づくのかが

とてもリアルに想像できます。

 

 

 

 

全部で7つの提案が発表されたのですが、

 

これは決して悪い意味ではなくて、

 

実現のためには市役所が関わることが必須

 

という政策では無いものが多く

社会課題との関わり方という点における、

行政と市民、企業との今日の位置関係が

こういうところにも現れるのかな~と感じました。

 

どの発表も、

政策発表のプレゼンテーションというより、

社会起業家の新規事業のピッチのようで、

市役所だけで受け止めるのではなく、

志やリソースを注いでくれる仲間を募るような

内容とレベルの発表が多く見られました。

 

 

 

やっぱり、

東日本の交流拠点都市を実現するのは、

必ずしも市役所が引っ張ってくっていうことでは

無いんだろうな~ということなんでしょうね。

 

もちろん、

市役所が担うべき役割もあるんでしょうけど、

それはリーダーでもプロデューサーでもなくて、

黒子であり、アシスタントなんじゃないのかな~。