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しまばら薬局 健康ブログ

お客様のハツラツとした笑顔が一番好き!
長崎県島原市で皆さまの健康づくりの応援をしている「しまばら薬局」のブログです(^^)

 

蝉の声があちこちから聞こえるようになりました。

日本気象協会は、今年の夏は“高温多雨で残暑厳しい”と予想しています。

6月には熱中症で搬送された方がすでに2000人を超えており、屋内外問わず熱中症対策が必須となっています。

子供たちも夏休みを迎えると、家族で外出する機会も増えると思います。

夏の楽しみといえば、海水浴やマリンスポーツ、釣りにバーベキューなど、アウトドアなイベントや遊びがたくさんありますね。

今回の記事では、これから迎える夏休みが楽しい思い出になるよう、「熱中症にならないために注意したいこと」をお伝えしたいと思います。

 

 

 

■『冷やしすぎ』に注意!

 

熱中症になりにくい体づくりには、毎日の生活、過ごし方に気をつけることが大切です。

近年は夏の暑さが異常になっており室内でのエアコンは必要不可欠。

しかしコンビニやスーパーなどでは、寒さを感じるほど温度を下げている場所も少なくありません。

自室でも冷え切った部屋で一日中過ごしているという方も多いのではないでしょうか。

そしてさらに冷たい飲み物、かき氷、アイス、冷やしそうめんなどの食生活で体を冷やしていませんか?

こうした“過剰”に体を冷やす生活は、返って体を弱くし、熱中症にかかりやすい状態にしてしまいます。

 

消化管などの内臓は37℃前後が最も働くに適した温度とされており、急激に冷たい飲み物などを多量に摂取すると内臓の働きが悪くなり、胃腸を壊し下痢や消化不良などの不調を起こすことがあります。

熱中症の症状が出ている場合は冷水が適していますが、対策・予防のための水分補給には常温の飲み物が推奨されています。体の温度に近い飲み物は、体への吸収もよく胃腸に負担もかかりません。

 

また、エアコンも“適温”を心がけるようにしましょう。

本来夏は暑いもので、ほどよい汗をかいて過ごすのが自然なことです。

汗の重要な役割の1つは、体温調節です。

体温が上がると汗が出るのは、汗が蒸発するときに体の表面の熱を奪い、体を冷やしてくれるからです。

人が暑さの中でもある程度耐えられるのは、汗のおかげともいえるわけですね。

しかし現代は夏でも汗をかくことが少なくなっています。

すると体は本来の“自然な発汗”ができなくなり、いざ暑い屋外に出ると汗をかけず体温を下げられなかったり、異常な汗で脱水を起こす危険性もあります。

エアコンの設定温度は、冷やし過ぎないことを意識しましょう。

首元が少しだけ湿っている程度の発汗」を心がけ、普段から適度な運動をして汗をかき慣れることも大切な熱中症予防に繋がります。

 

■『甘い物の摂り過ぎ』に注意!

熱中症対策にスポーツドリンクや炭酸飲料などの清涼飲料水などを摂取する方が多いようですが、飲み過ぎには注意が必要です。

こうしたスポーツドリンクや炭酸飲料などには多くの糖分が含まれており、口に美味しく摂り過ぎてしまう傾向があります。

糖分や脂っこい物の摂り過ぎは、漢方の世界では『痰湿』を生むと考えられています。

痰湿は、体の中にある栄養分を含んだ水分が変化したもので、ドロドロ、ネバネバしたイメージです。

痰湿は脾を弱らせ、夏バテのような体の重だるさ、めまい、むくみ、下痢などの原因にもなります。

夏場の外出での水分補給には、体の潤いを増やし、血脈をイキイキと巡らせる漢方薬がありますよ(^^)。

 

 

 

暑くなってからの対策ではなく、一年を通して規則正しい生活、適度な運動、質の良い睡眠、体を冷やし過ぎない、痰湿を生まないなど努力を続けることが丈夫な体をつくり巡る季節に適応できるようになるのです。

日々の生活を整えて、元気に楽しい夏休みをお過ごしください♪

 

 

梅雨明けの知らせはまだありませんが、晴天の青空が眩しく暑い日が続いています。

7月7日からは二十四節気の「小暑」の時期。

梅雨が明けて夏が到来し、暑気が強まっていく頃とされています。

 

陽気が一層高まると同時に湿気と暑さも強まり、体が弱りやすくなることもある「小暑」。

この時期は夏を乗り切るための体を作る準備期間です。

梅雨で運動不足になる人も多いので、ストレッチなどで少しずつ体を動かしていきましょう!

また、気温・湿度が高いと胃腸や呼吸器系のトラブルが起きやすいので、心を養って気を補うことを意識してください。

梅雨が明けてからもしばらくは体に湿気を溜め込みやすい環境が続きますので、胃腸トラブルだけでなくむくみや肌荒れなどにも注意が必要です。

 

 

 

■処暑に食べたい食材

 

オクラ…消耗した潤いを補い、疲労を回復します。胃腸を潤して便通をよくしたり、暑さでバテた体を元気にしてくれます。

 

うなぎ…暑さで消耗した気血を補って、体にエネルギーを補給してくれます。また腎を補うので足腰を強化してくれる食材でもあります。

 

ピーマン…疲れた体に元気を与える効果と、肌を守ってくれる作用があるので、暑さと紫外線が気になる夏におすすめの食材です。

 

なす…体の熱を取って胃腸の機能を高め、血流を改善します。利尿作用が高いので、この時期悩みがちなむくみや肌荒れの対策にも有効です。

 

☆食欲が落ちているなら…

 

食欲が落ちてなかなか食べられないときには、脾や胃の吸収力を高めるオクラがおすすめ。

同じく潤いをもたらし胃の働きを助ける豚肉を組み合わせるとより効果的なので、レンジで温めたオクラを豚肉で巻いて焼いたおかずにするとよいでしょう。

ただし、下痢や軟便の傾向がある人には向かないので注意が必要です。

 

食べ物での養生を考えるときには、食材単独の性質だけでなく組み合わせや調理法を考えることも大切です。

体を冷やす食材も、温める食材と組み合わせれば冷やす性質を緩和することができます。

目的に合わせて上手に組み合わせてみてくださいね。

 

小暑の終わり、7月22日頃から本格的に暑さが厳しくなってきます。

旬の食材や適度な運動、しっかりと睡眠をとって体を整えましょう。

7月は熱中症にかかる人が最も多い時期ですので、対策も忘れずにご自愛ください。

体質改善、元気な身体づくりのサポートに漢方薬もご活用ください(^^)。

前回のブログで『瘀血』について書きましたが、瘀血の症状に心当たりのある方は非常に多いのではないでしょうか。

乱れた食生活、ストレス、睡眠不足、運動不足などは瘀血をもたらす大きな要因となります。

そういう意味では、瘀血は現代病とも言えるわけです。

特に女性は月経や妊娠など、血液とは密接な関係にあります。

今回は、近年増加傾向にある『卵巣脳腫』そして『卵巣と瘀血の関係』について簡単にお伝えしていきたいと思います。

 

 

■卵巣嚢腫とは

子宮の左右にひとつずつあるアーモンドのような形をした「卵巣」に発生する腫瘍です。

大きいものでは30cmを超えることもあります。

卵巣腫瘍には様々な種類があり、卵巣から分泌される透明の水のような液体がたまる「漿液性(しょうえきせい)嚢胞」どろっとした粘液がたまる「粘液性嚢胞」卵巣内の胚細胞にできて脂肪がたまる「皮様嚢胞」子宮内膜症が卵巣内に発症し、月経のたびに古い血液がたまっていく「子宮内膜症性嚢胞(チョコレート嚢胞)」があります。

それぞれ、若い年代から閉経後の女性を含む幅広い年代に発症する可能性があります。

卵巣腫瘍の初期段階では自覚症状はほとんどありませんが、進行して肥大化してくると外側から触れて気付いたり、下腹部の違和感、腹痛、腰痛、便秘、頻尿などの症状が表れることがあります。

 

下腹部痛、頭痛、肩こり、冷えのぼせが強い、などの症状を伴う場合、瘀血が関係していると考えられます。

証でいうと「血瘀証」となり、血流が鬱滞しやすい体質です。

下腹部の血流が滞ることにより、卵巣嚢腫ができやすくなります。

 

 

 

 

■卵巣を元気に保つためには

卵巣は、その小さいサイズにも関わらず、腹部大動脈から直接血液が供給されるという非常に重要な特徴を持っています。

卵巣内の卵子は成長に必要な酸素や栄養物質を常に血液から受け取り、また卵巣から分泌されたホルモンは血流にのり必要な器官に素早く届けられます。

したがって、不妊でお悩みの方などは、血を補うことと血の巡りを良くすることが大切といえます。

卵巣の血液量が十分で、血液がサラサラであることが機能維持に重要なのです。

 

また、卵巣は腹部大動脈から直接新鮮な血液の恩恵を受ける反面、活性酸素の影響を受けやすい面もあります。

これは卵巣内の卵子が老化しやすい原因のひとつと言われています。

つまり卵巣には、新鮮な血液+十分な酸素に加え、卵子のミトコンドリアから産生される活性酸素を即時に除去することが極めて重要になります。

 

瘀血の症状は、我慢できたり年齢とともに現れるため、「年のせい」と諦めている方も少なくありません。

しかし、瘀血の症状をそのままにしておくと、女性に多い「乳がん」や「大腸がん」など重い病気に発展する可能性もあります。

瘀血による頭痛・肩こり・めまい・冷えなど、漢方薬は対応する効能・効果をもつものがたくさんあります。

ある研究によると、瘀血改善の漢方薬にもよく使用される生薬「丹参」には、抗酸化作用があり   フリーラジカルのような強力な活性酸素の除去にも有効で、卵子の酸化ストレスを軽減すると言われています。

卵巣腫瘍や女性特有の症状にも、漢方薬を継続していくことで「症状がでにくい体質」「卵巣腫瘍になりにくい体質」に改善していくことができます。

日々の健康づくりに、良きパートナーとして、ぜひご自身に合わせた漢方薬をご活用ください。