秋のお彼岸、秋の養生 | しまばら薬局 健康ブログ

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9月23日は「秋分の日」でした。

秋分の日前後3日間を合わせた7日間がお彼岸です。

太陽が真東から昇り、真西に沈む「春分の日」と「秋分の日」は、此岸と彼岸が最も通じやすい日といわれているそうです。

この時に先祖供養を行なうことで極楽浄土へ近づけると信じられており、そのためこの時期のお墓参りが一般化したといわれています。

 

 

そして秋のお彼岸に食べる「おはぎ」ですが、昔の人にとって砂糖は高級品です。

砂糖を使ったおはぎは、お彼岸という特別な日にふさわしいごちそうと考えられていたそうです。

さらに小豆の赤い色には、災難が降りかからないようにする・邪気を払う効果があると言われ、まさにお彼岸にふさわしい食材といえますね。

 

こうした昔から伝わる風習は、今ではなんとなくお墓参りに行ったりおはぎを食べたりして、その本来の意味を知っている人は少なくなっているかもしれません。

漢方の世界にも、昔の人の知恵と経験が活かされた、季節に合わせた養生法があります。

 

 

 

気温の低下と乾燥が進む秋分は、「悲しみの臓器とも呼ばれる肺が弱りやすい時期です。

肺に負荷がかかると気の巡りが悪くなり、気分が塞ぐなどの不調に見舞われます。

漢方の古典「黄帝内経」には次のように記されています。

 

『この季節には、鶏の寝起きのように早く寝て早く起きることであり、心を安らかにして、くやまず精神を落ち着かせ、秋の気が体を損なうことのないようにし、やたらと動きまわって、肺を冷やさないようにします』

 

➀早寝早起き

②激しい運動は控える

③薄着をせず冷たい飲食物を控える

④燥を潤すもの、旬のものを食べる

⑤心おだやかに、気持ちをできるだけ平穏に保ち静かに過ごす

 

9月23日頃~10月7日頃の秋分の時期は、乾燥によるダメージを受けやすい反面、養生に適した時期でもあります。

秋の臓である肺が乾燥に弱い一方、乾燥を好む脾がよく働いて消化吸収がよくなります。

また、涼しくなって過ごしやすいので、秋は一年で最も養生に適した時期といわれています。

 

秋に調和した養生法を心がけるだけでも、体は楽になり快適に過ごすことが出来ますよ。

肺を潤し、体のバリア機能を高める漢方薬もあります。

この季節に不調が起こりやすい方や夏の疲れがとれないまま睡眠障害や咳などでお困りの方、

いつでも当店にご相談ください。