楽譜として使うために昨年末に大きいタブレットを購入しました。
12.9インチのiPad Proです。
A4とほぼ同じ大きさです。
使っているアプリは「Piascore」です。
他に使っているアイテムはブルートゥース対応の譜めくり用ペダル、私は「Moukey」を使ってます。
そしてメモ書きするならApple Pendil(アップルペンシル)があったら便利です。
(他にもiPad専用のホルダー、ポケットWiFiがあったら更に便利みたいですが、私はこの2つは使ってません。)
ちなみに、私がやっている楽器はアコーディオンと、時々ピアノです。
1枚で完結する楽譜よりも、2枚以上の楽譜を見ることが多いです。
使う場所は室内野外、時間帯も昼夜いろいろです。
楽器や状況によって人それぞれだと思いますが、
半年程使ってみて、私が思うメリット・デメリットなどの感想をまとめてみました。
まずはメリットから。
「荷物が軽くなった。大量の楽譜を持ち運べる」
今までは紙の楽譜を持ち歩いていたのですが、場合によってはプリントした楽譜の束と楽譜集を3冊以上とか、とにかく重くてカバンもぱんぱんでした。
それがiPad1つになったのでとても軽くなりました。
容量によりますが、曲数もいっっっぱい入れられます。
ただ、iPad(ケース付き)の重さが1キロちょっとあるので、すごく軽いわけではありませんが、私にとっては以前と比較してすごく軽くなりました。
「曲を探すのが簡単」
プリントした紙の楽譜は順番がバラバラになってしまい、その中からお目当ての曲を探すのがいつも大変でした。(私の雑な性格がいけないのかもしれませんが)
そして、本の楽譜の場合も、どの曲がどの本に入っているか完全に把握していないので、こちらも探すのが大変でした。
それがタブレットだと、曲名や作曲者名で検索したら出てくるのです。
これは便利!!
「タグ機能が便利」
レストランBGM、高齢者向け、よく弾く曲、アニメ、ピアノ曲、などをジャンル別に分けることができます。
「セットリストが作りやすい」
どの曲をどの順番で弾くのか、セットリストを作ることができます。
曲を選ぶのも並べ替えるのも簡単。
セットリストに日付やタイトルを付けて保存しておくと、過去の演奏履歴にもなります。
「楽譜を広げなくていい、風が吹いても平気」
長い曲だと譜面台にA4サイズで4枚並べていたのですが、これがタブレット1つになって見た目にもスッキリしました。
あとで説明しますが、足元でのペダル操作で譜めくりができるのです。
外で使う場合、普通の風ならびくともしません。(台風並みの強風は別ですが)
以前は紙の楽譜をクリップで何箇所も固定したりと大変でした。
「メモ書きもできる」
Apple Pendil(アップルペンシル)を使うと、普通にメモ書きができます。
色を変えたりペン先の太さを変えたりもできます。
ここまではメリットについてでしたが、
ここからはデメリット中心に。
「楽譜データを入れるのが大変」
iPadにはPDFデータを入れます。
楽譜PDFデータを購入することもできますが、自分が今まで使っていた紙の楽譜を見たい場合はその楽譜をPDF化しなければいけません。
楽譜の写真を撮る(もしくはスキャナーで読み込む)→トリミングする→PDF化する(1曲が数ページある曲はくっつけて)→ファイル名をつける→iPadにデータを入れて、検索しやすいように作曲者名や検索する可能性のあるワード情報を入れたり、タグを付けておく。
曲数が少なかったらiPadで写真を撮ってそのままPDF化もできるのですが、楽譜集1冊まるごとだとそれは大変なので、私の場合は写真はスマホで撮ってPDF化はパソコンでやってます。
ページ数が多いと写真を撮るのがまず大変です。何百ページもの厚みのある楽譜集になると、まがらないようにページを開くだけでも一苦労です。それで、カッターを使ってページをバラバラにして撮影することもありました。そうすると写真を撮るのが簡単になります。が、楽譜集は元通りにはならないので、そうなってもいい楽譜集しかそれはできません。
(本を電子化してくれる業者もあるみたいですので、お金に余裕があったら業者に頼むと楽だと思います)
「暗闇でもよく見えるが、逆に明るいところでは見えづらい」
タブレット自体が光っているので、薄暗いところでも明るくはっきり見えます。
が、逆に天気のいい昼間の野外などは、とっても見えづらいです。
「譜めくりが足元の操作でできる。繰り返しが複雑な曲は少し不便」
足元ペダルの操作で、右を踏むと右ページへ、左を踏むと左ページに移動します。
つまり演奏中で両手がふさがっていても譜めくりが簡単にできますし、何枚でもできます。
ですが、楽譜全体が見えないので、繰り返し記号をぱっと見つけることが難しいです。どこに戻ったらいいのか、コーダ記号は何ページ目にあるか、など完全に把握していないといけません。
その対策として、私は、楽譜を全部右ページ送りになるようにPDFを作って、さらにめくった瞬間に記号を見つけやすいようにセーニョやリピート記号に印を付けたりしてます。
あと、これまでにあったペダルで困ったことは、ちゃんとペダルが踏めてなかったり、うっかり2回踏んでしまったり、右と左を間違えたり、電源を入れ忘れて踏んでもページ移動ができなかったり、など、超焦ったことが何度かありました。ま、これは自分が悪いので気をつけて使っていたら大丈夫だと思いますが、実際にそういうことがありました。
そして、アコーディオンのときはペダル操作はそんなに問題ないのですが、ピアノのときはまだ慣れてなくて難しくて、ペダルが見えてないので左右を踏み間違えたり、踏んだところにペダルがなかったりと、そういったミスが多いです。考えると、両足を使っているドラムとかエレクトーンの人は、譜めくりペダルは使えませんね。
「熱でシャットダウン」
今までにあった一番困ったことは、天気のいい昼間の野外、直射日光があたる場所で使用していたときに、「高温注意、本体温度が下がるまでお待ち下さい。」みたいなメッセージが突然現れて、電源が勝手に落ちました。楽譜を見ながらのサポート演奏の本番中だったのでほんっとうに焦りました。幸い、落ちたときはMC中で、さらに幸い、紙の楽譜も予備としてカバンに入れていたので、それを取りに行ってその日はどうにかなりました。
その後、密閉度の高いカバーだと放熱の妨げになる、ということを知ったので、次の昼間の野外の現場ではカバーを外して使ってみました。が、ダメでした。
対策として、どうにか日陰を作る、風を送る、などを考えていますが、まだできてません。ステージ上で見栄えがいいように日陰を作るにはどうしたらいいでしょうね。大きなテントなどは持ち運べませんし、小さい日傘を工夫して使うとか考えてはいるのですが、強風のときは難しそうですし、長時間でしたら太陽の向きも変わりますし、見た目もあんまりよくないかなと。。。解決したときにはまた報告します。
「譜面台問題」
紙よりも重いので、普通の譜面台にiPadを置くと不安定です。
その対策でiPad専用のホルダーを使っている人もいます。これだとガッチリ固定できますし、ホルダー自体も安定しているので、落とす心配はかなり少ないと思います。
ですが、私は専用ホルダーは使ってません。なぜならホルダー自体が大きくて重いからです。
そもそも、私がiPadで楽譜を見ようと思った1番の目的は荷物を軽くする為なのですが、専用ホルダーを取り入れると以前より重くなりますし、カバンに入らないので自転車や徒歩での移動が難しくなります。
それで、普通の譜面台にiPadをクリップを使って固定して落ちないようにしてます。譜面台が倒れないように、譜面台の足を広げて足の向きも考えてます。
これで今の所は問題ありません。
が!一度だけ落ちました。というか落とされました。これは事故のようなものだったのですが、ステージ上に譜面台とiPadを残してステージを降りたとき、私が回収に行く前に別の人が片付けようとしてくれてて、慌てて片付けていたらしく、勢いでクリップも外れてiPadが落ちてしまいました。本当はステージを降りる時に大事なiPadも持って行きたかったのですが大きな花束をもらっていて両手がふさがっていたのです。。。
でも、どんなに荷物が多くてもiPadを持って降りるか、それか事前にしっかり、回りの人に触らないでくださいとお願いしておくか、気をつけないといけないと思いました。自分が落としたのなら自分の責任ですが、他人が落として壊れたら、その人にも迷惑をかけますし。
「その他の心配事」
機械ならではの心配事もいくつかあります。
まず充電。こまめにやっていたら大丈夫ですのでうっかりしないように気をつけて、予備で携帯用のバッテリーを持っておくと安心ですね。
固まる。これは私はまだないのですが、友達が固まって大慌てしてました。再起動して復帰したようですが、これは困りますね。恐ろしい。
楽譜データのバックアップも別の所に必ずしておかなければいけませんね。iPadが壊れたり紛失してしまったらデータもなくなってしまうので。
と、長くなってしまいましたが、私が半年間ほど使ってみての感想でした。
困ったことも解決していないこともありますが、トータルで考えてとても便利で快適になりました!
これからも基本的に楽譜はiPadを使うと思います。
が、もしものときに備えてほんの少しだけ紙の楽譜もカバンに入れてます。
紙が最強かもしれないと思いつつ。。。
でもやっぱりiPadは便利!
買ってよかったです!
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↓私の出没予定の詳細はこちらです
坂野志麻の予定表(https://shima.sakano.biz/schedule/)
↓超絶お勧め!アコーディオンライブ情報
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9/3(火)ガレージシャンソンショー × 黒色すみれ 『眠れぬ夜の舞踏会』
出演:ガレーレジシャンソンショー(Vo.山田晃士 Acc.佐藤芳明)、黒色すみれ(Vo.Pf.Acc.ゆか Vn.さち)
場所:Sha.La.La(高知市追手筋1-7-11 聖ビル3階)
開演:19:30(開場 19:00)
料金:前売 4,000円 / 当日 4,500円(1ドリンク別 +500円)
チケット発売所:イオン高知2階楽器堂OPUS / イオン高知3階オーパスクラブ
ご予約お問い合わせ:live@sakano.biz / 080-2092-6548(坂野)
9/13(金)「田ノ岡三郎 SOLO ACCORDION STANDARDS with 坂野志麻」
出演:田ノ岡三郎(acc.)、坂野志麻(acc.)
会場:SPOON 2階(高知市本町3丁目2-45)
開演:19:00(開場 18:30)
料金:前売 3,000円 / 当日 3,500円(1ドリンク付き)
チケット発売所:イオン高知2階 楽器堂OPUS / イオン高知3階 オーパスクラブ
ご予約お問い合わせ:live@sakano.biz 080-2092-6548(坂野)
https://music.sakano.biz/live/tanookasaburo/
10/6(日)「ザッハトルテ ディナーショー at エズ」
出演:ザッハトルテ
場所:ビュッフェレストラン エズ(高知市廿代町1-18 高知パレスホテル本館1階)
時間:開場,お食事17:30、演奏開始18:30
料金:大人5,000円、小学生4,000円、4歳以上3,500円
(ライブ限定メニューのビュッフェ付き)
ご予約お問い合わせ:live@sakano.biz / 080-2092-6548(坂野)
※ご予約順で、前席からの指定席になります。(1組毎の人数により、お席が前後する場合があります。)
※後席ご希望の方はご連絡ください。
※ご相席になる場合があります。
https://bit.ly/2XB4fVT
10/7(月)「ザッハトルテ ライブ at 桟橋市場 zero」
出演:ザッハトルテ(ゲスト:坂野志麻)
場所:桟橋市場 zero(高知市桟橋通5丁目6-18)
開演:19:00(開場 18:00)
料金:前売3,000円 / 当日3,500円(1ドリンク別 +500円)
ご予約お問い合わせ:live@sakano.biz / 080-2092-6548(坂野)
チケット発売所:イオン高知2階 楽器堂OPUS / イオン高知3階 オーパスクラブ
ご予約お問い合わせ:live@sakano.biz 080-2092-6548(坂野)
10/18(金)「マチ式 feat.伊藤大輔」
出演:マチ式(Acc.佐藤芳明 Gt.ファルコン Per.渡辺庸介)
ゲスト:Vo.伊藤大輔(プチゲスト:Acc.坂野志麻)
場所:Sha.La.La(高知市追手筋1-7-11 聖ビル3階)
開演:19:30(開場 19:00)
料金:前売 3,500円 / 当日 4,000円(1ドリンク別 +500円)
ご予約お問い合わせ:live@sakano.biz / 080-2092-6548(坂野)
11/11(月)「山田晃士&流浪の朝謡」
出演:山田晃士(vo&g) 渡辺隆雄(tp) 福島久雄(g) ロジャー高橋(ds) 早川岳晴(b) 田ノ岡三郎(acc)
OA:サンドイッチパーラー with 坂野志麻
場所:Sha.La.La(高知市追手筋1-7-11 聖ビル3階)
開演:19:30(開場 19:00)
料金:前売 3,500円 / 当日 4,000円(1ドリンク別 +500円)
チケット発売所:イオン高知2階楽器堂OPUS / イオン高知3階オーパスクラブ
ご予約お問い合わせ:live@sakano.biz / 080-2092-6548(坂野)
↓坂野志麻オフィシャルサイトはこちら
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