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音や光や匂いなどの刺激を強く受け取り、不快感を感じやすいHSPという症状があります。
感覚過敏ともいわれます。
実はこのHSPにマインドフルネスが有効なのではないか
と思っています。
※私は医者ではありませんので、あくまでも私の経験からお話しします。
わたし自身はHSPではないので、瞑想を教え始めた時は意識していなかったのですが、教えている内に、
大きな音が苦手で人混みが苦手だったのに、平気になった
HSPが軽くなった
という受講者さんが何人も出てきました。
そのうちの一人に聞いてみると
感覚が弱くなったわけではなくて、例えば大きな音がしたら聞こえるんだけど、それに対する不快感が少なくなった
とおっしゃっていました。
これはとても納得できる答えです。
感覚が弱くなったのではなく、感覚に対する不快な反応が弱くなったのです。
人が感覚を受け取る時、二段階の動きがあります。
まずは受信です。
音を受け取る、光を受け取る、匂いを受け取る、などなど。
その後、反応が起きます。
音がうるさい、光がまぶしい、匂いが臭い、などなど。
受信⇒反応
の二段階です。
マインドフルネスでは、二段階目の反応が弱まるんです。
私たちはいつも、見たもの、聞いたもの、感じたコト、考えたコト、などに対して、良し悪しの判断をしたり、執着したり嫌悪したり、強めようとか弱めようとかコントロールしようとします。
自動的にそういう反応をしています。
それに対して、マインドフルネスでは、受け取ったモノを評価判断せず、執着/嫌悪せず、コントロールせず、ただそのまま受け取る、というトレーニングをします。
音が聞こえたら、
あ、音が聞こえたね
とただ気づく。
怒りの感情が湧いたら、
あ、感情が湧いたね
とただ気づく。
不快感が出てきたら、
あ、不快感が出たね
とただ気づく。
それがひつこく続くなら、続くでOK!
消えるなら消えるでOK!
どっちでもいいよ~
と、ただそのままにしておく。
ほおっておく。
そういうトレーニングを続けていると、
いろいろ見えたり聞こえたりするけど、別に不快ではないな
という感じになってきます。
感覚を受信はしているけど、それを強くつかんだり、集中したり、いじくりまわしたりはせずに、ゆるく受け流す。
そういう扱いができるようになります。
そうなると、不快感が減っていきます。
感覚を閉じるわけではないので、外界からの感覚を受けとりながら、不快感を減らしていけます。
不快感を減らすには、苦手な感覚を避けるのも有効ですが、それだと行動が制限されてしまうことがあります。
街中に出かけたいけど、人混みが苦手なので、出かけられない……というように。
だから、感覚を閉じず、行動を制限しないマインドフルネスのアプローチは、有効だと思います。
HSPでしんどい人は、選択肢として考えてみてください。
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