ヴォルフガング・モーツァルト
古川雄大
コンスタンツェ(モーツァルトの妻)
真彩希帆
ナンネール(モーツァルトの姉)
大塚千弘
ヴァルトシュテッテン男爵夫人
涼風真世
コロレド大司教
山口祐一郎
レオポルト(モーツァルトの父)
市村正親
セシリア・ウェーバー (コンスタンツェの母)
未来優希
エマヌエル・シカネーダー(劇場支配人)
遠山裕介
アントン・メスマー(医師)
松井工
アルコ伯爵 (コロレドの部下)
中西勝之
アマデ
星駿成
アンサンブル
朝隈濯朗、
この日のアマデは唯一の男子、星駿成くん。
男爵夫人は涼風真世さん。
指揮は宇賀神典子さん。
席は2階席比較的前方、上手サイド。
2階席、「モーツァルト!」では初めてでしたので、とっても楽しみでした。
以下、あくまで個人の感想です。
勘違い間違い、きっとあります、遠慮なくご指摘下さい。
誰もが知っている稀代の天才作曲家、ヴォルフガング・モーツァルトの半生、死に至るまでの人生の苦悩を、ミハイル・クンツェさんが脚本に書きおろし、名匠シルベスタ・リーヴァイさんの楽曲を散りばめ、幻想的にドラマティックに製作された本作。
初日に続いて、今期2度目の観劇です。
この作品では初の2階席、驚いた、2階席の素晴らしい音響!
しっかり響く演奏とボーカル、音圧という意味では1階席のほうが断然ダイレクトで浴びている感覚なのですが、2階席はとっても耳馴染みが良くて、スコーンと突き抜けるように入ってくるの気持ち良かったのです。
とはいえ、2階席常連の「レミゼ」ではそう思ったことがなかったので、今回かなり調整されているなと感じました。
(あくまで私の感覚です)
また2階席からは、舞台上が隅々までしっかり確認できて、苦手だなあと思っていた2018年から登場のあの巨大ピアノ、細部まで手の込んだ設えに驚愕。
美しい曲線の木材でセット化、舞台のセットにこれだけの技術、さすが帝劇グランドミュージカルだよ。
2階席から見るピアノ屋根の大きさにも感動。
コロレド大司教の邸宅の大階段にはボタニカルな絵まであしらわれていて、今まで見てきた眺めと全然違う風景が広がっており、目から鱗、苦手意識一気に吹っ飛んだ、ありがとう2階席!
初日からこんなに魂焦がしちゃって大丈夫?!壮絶なんですけど、と心配しながら喜んだ古川雄大さんヴォルフは、折返し地点のこの日も変わらず全身全霊でした。
1幕、少年のようなヴォルフのクルクル変わる表情は、手数多過ぎて、見ていて落ち着かなくなるの大正解。
初日以上にテンション上がってる、FC貸切だからかな?と思ったけど、きっといつも。
僕ミュ、気持ちほんの気持ちためてからのメロディ入りの余裕が素敵。
市村さんパパからのおでこペン、いつも以上に容赦なくて好きでした。
マトモな家庭の「一家団欒は羨ましいな〜」のくだりで早く入り過ぎちゃってズレたのも、何とか笑い声交えて収束させてた。
ここは本当に入りが難しいところだと思うけど、このとちりを見られたのは逆にラッキー!
こういうのに出会いたいファン。
涼風さん星から降る金も、美貌も絶好調、本当に声が2階席まで迫力で伝わってきたの凄かった。
メイン曲終わりの拍手の圧、シカネーダーおねだり時の拍手の締めも完璧、FC会員魂健在で涙。
僕はウィーンに残るの、お楽しみ中乱入時、祐一郎さんコロレドの歌、ワンフレーズまったく聴こえなくなってたけど、どうしたんだろ? 今日だけなのかな。
やはり台詞の声の圧倒的な強さは今期素晴らしいのですが、時折、歌唱に不穏が感じられた安定の祐様。
影を逃れてでは古川ヴォルフの苦悩の目線、鬼気迫る歌唱、泣くて。
この日は1幕終了緞帳降りても拍手鳴り止まず、流石の会員様たち。
そしてやはり2幕の陰りから古川ヴォルフの狂気の眼差し、痺れます。
マスタードのロングコートを脱いでの、黒いフリンジのついたシャツとスリムなパンツの出で立ちが本当に素敵なんだよね。
祐様との破滅への道は何度拝んでもやはり眼福、耳福。
2階席からは銀橋上で歌っていることがしっかり捉えられ、立体的&特別な曲感が半端なかった。
アマデは星くん、お初でしたが、賢い少年アマデでした。
まるでヴォルフを導くような目配せや表情が時折大人のように鋭くて、素晴らしかったっ!
そして貸切公演に華を添えるような市村さんの渾身の歌唱が嬉しかった。
まだまだ全然いける、と感じさせてくれる声量。
この日は、市村パパがちょっと背伸びして、古川さんの肩に手を回し、2人で去っていく姿を見てしまい、市村さん!となりました。
そして、当たり前のようにクライマックス〜フィナーレで滂沱の古川さん。
2階席なのでほぼオペラ構えてましたけど、何でこんなに泣けるの?ってくらい涙の量が凄かった。
ヴォルフでいるのね、本当に、と毎回震える。
もうこちらも胸が詰まって、泣くしかなかった。
ラストの影を逃れて大合唱、本当に好き。
「鐘」のラスト大合唱と同じくらい好き。
カテコ、即スタオベ後のFC貸切イベント、古川さんMCはフー!と笑いの世界。
トイレ行きたい方への配慮と本当に行った方へのいじりが流石でした。
「今日でまだ16公演目、毎回出し切ってるから、もう50公演くらいやった感覚」
でしょうね!
「まだ40公演以上できると思うと楽しみ!」って仰ってて、モチベの高さ、めちゃくちゃ嬉しくなりました。
その後かなりの尺で宮川浩さんとのほのぼの話をした後に、1階客席降り!
羨まし過ぎた!
黄色い悲鳴聴こえてきて、どうしたって前のめりに(汗)
男性会員さんへの「古川雄大と申します」いや、全員会員やから。
「2階席の皆さん見えなくなります!育三郎さんは2階席に行ってたんですけど僕はまだその域に達していなくて」
気にかけて下さり嬉しかったです。
「皆さんは家族みたい」言ってくれてうおおお!って泣くほど喜んだら、「一家団欒は羨ましい」のとちりの回収もしていて、腕前!
本当に古川さん持ち時間以外、何の制約もなく自由にFCイベントを仕切らせてもらってるんだな!とあらためて実感。
伸び伸びした貸切イベント、それでいいんです。
井上芳雄さんのウィッグを2021年まで使っていた、という衝撃の事実を教えてもらえたんだから。
一心同体だった、って仰ってて、芳雄さんが聞いたら泣いて喜ぶんじゃないかな。
お時間ですよ、の合図が、奇跡の子のモーツァルト!モーツァルト!のコーラスだったのセンス良すぎました。
こうして、最後の「モーツァルト!」の古川さんFC貸切公演は大感動大盛況で終わりました。
本当に常にワクワク、楽しかったしたくさん泣きました。
2回とも参加できなかった友達、他にも涙を飲んだ会員様、たくさんいらっしゃるのでしょうか。
私もギリギリ、本当にギリギリで参加できました。
幸運でしたが、本当に心から参加したがっていた友達がかわいそうで、今後FC貸切公演、希望会員全員が何とか参加出来るようになればいいなと今回は心から思いました。
