こんにちは!
 
 
 2024年2月28日
ジーザス・クライスト=スーパースター
エルサレム・バージョン 東京公演
 
平日に自由劇場に行ける歓びを噛み締めながらの、今期3回目の「JCSエルサレム」観劇でした。
 
  18日の観劇記録👇

 

 

 
今週、ユダは回替わり、他のキャストはシャッフルキャストとなりました。
 
 
 
この日のキャスト
 

ジーザス・クライスト 加藤迪 

イスカリオテのユダ 佐久間仁

マグダラのマリア 守山ちひろ

カヤパ 金本和起

アンナス 吉賀 陶馬ワイス 

司祭1 佐野 正幸 

司祭2 玉木隆寛 

司祭3 川原 信弘 

シモン 大森 瑞樹 

ペテロ 大空卓鵬

ピラト 山田 充人 

ヘロデ王 劉昌明 

 

【男性アンサンブル】

櫻木 数馬 田口 暉 桧山 憲

香取 直矢 森 健心 永瀬 俊秀

武智 正光 横井 漱 安斎 恵太

佐橋 秀明 武藤 洸次 平山祥

 

【女性アンサンブル】

小島 光葉 光井 さや 川田 菜々子

高倉 恵美 辻 茜 廣本 則子

片倉 あかり 梅澤 紗耶 山田 志保

志田 奈津帆 北中 芹佳 鳥越 ゆみこ

 
席は2階席ではありますが、念願のセンターブロック!
 
 
 

以下、あくまで個人の感想です。

勘違い間違い、きっとあります。


イエス・ キリスト(ジーザス)が磔刑に処せられるまでの最後の七日間を描いた物語をすべて曲だけで構成。

1時間45分休憩なし、ノンストップで疾走。

 

センターからの眺めはやはり格別、2階席からの照明効果の全貌も把握出来て、本当に嬉しかったです。
真正面からの荒野は、地面に広がる暗示的な光と影のコントラスト、群衆のフォーメーション、上下両端で繰り広げられるパフォーマンス、丘に揺らめく蜃気楼、何もかも確認出来る、この作品においては見切れがないことって本当にポイント高いんだなとあらためて実感。
舞台の傾斜も、不思議とサイドから見るより急斜面に見え、キャストの踏ん張りや転げもダイナミックに感じられます。
チケット入手困難作につき、サイド席だって何だって、見られれば有難いのですけれど。
 
観劇から数日経過した今でも脳裏から離れない、
裏切り♪冒頭、墨色の闇の中を一歩一歩ゆっくり近づいて来る佐久間仁さんユダのシルエット。
その絶妙な比率の等身バランスと、醸し出される背徳のオーラ、思わず「ふぁぁ」と声がもれてしまうほどの蠱惑にめまいが。
ああ、この数分だけでも見ることが出来て幸せ、と思えるほど圧巻の佇まいでした。
直後、慟哭に転じる瞬間のギターフレーズと照明の切り替わり、痺れる。
2階席から見る、ユダを囲む墨流し渦の不穏さ、それに重なるカヤパ集会所を象った黒いスクエア。
ゾクゾクする照明演出。
 
もう一場面、
やりなおすことはできないのですか♪
今期ずっと上手見切れ席だったため、初めてペテロ、マリア、コーラスの全キャストを視界にとらえてのこのナンバー。
大空卓鵬さんペテロと守山ちひろさんマリアの強めのハーモニー、背景の空の暮色の美しさも、鳥越ゆみこさん、山田志保さん、片倉あかりさんの超ウィスパーソプラノコーラスも、美しくて美しくて、いまだに記憶から消え去りません。
 
他にもセンター席ならではのお得はたくさんあり、
大好きなジーザスの神殿♪も真正面から一直線の商人と群がる民衆の喧騒を見ることが出来、感無量。
古今東西、様々このナンバーの演出はありますが、四季版のこのカオス、あまりにも曲の世界観と一致していて毎度震えます。
最上段に位置する武藤洸次さん商人が酒の匂いを嗅いだり飲んだりしながら一生懸命商いしている様子、しかと確認しました。
玉木隆寛さんは金貸し、悪いお顔で民衆の間を立ち回り、佐野正幸さんは買い物したり税金徴収したりと忙しそうでした。
皆さん、本当に表情豊かで、いろんな人格演じてらして、見ていて本当に楽しい。
 
最後の晩餐♪では、いつも使徒の数名が見切れて悔しかったでのすが、この日はしっかり全員を確認。
ジーザス、ユダの葛藤を横目で味わいつつ、一方の長閑な11人の表情を見るのはこの場の愉しみのひとつでもあります。
2階席からオペラなしでもすぐに飛び込んでくる武智正光さんの和みの笑顔がしみます。
 
加藤さんジーザス、初日から安定していた歌唱ですが、さらに素晴らしいことになっていました。
特にゲッセマネ♪、死にざまロングトーン伸びが初日の3倍くらいで、きっとこれが本来なのだろうなあと。
初日は緊張もあったに違いないし、この日はあの初日の涙はなかったものの、強い眼差しと歌唱。
この日も全編通してジーザスの表情の変化を堪能しました。
 
劉昌明さんのヘロデ王♪は、少し緊張感あった前回よりも格段にこなれており、安心してナンバーを楽しみました。
しかし、もっとアクション大仰でもいいし、もっとキレてもいいと思います。
さんならではのヘロデの個性が発揮されるのを待ちます。
 
鞭打ち、打つ森健心さんも、カウントする山田充人さんもどんどん狂気に取り込まれていくのがはっきりわかり、舞台のボルテージ最高潮。
血に染まった自らの手を見た時の表情が山田さん秀逸。
 
この日も爆音だったスーパースター♪やっぱり佐久間さん、日々パッション増し増しですね。
1階席前方で自然発生的に拍手起きてました。
ガールズもやっと正面から見ることが出来て、小島光葉さん、川田菜々子さん、光井さやさんのゴージャスが眩しかった。
ビジュアル強過ぎます、お三方。
 
この日のフィナーレも盛り上がりました。
客席の拍手も揃って、2階席も早々スタンディング。
お疲れのはずなのに、皆さま何度も出てきてくださるの有難い、笑顔が尊い。
いつも通り佐久間さんフラフラに見えたけど、ラス2くらいにニコニコの笑顔でお手振り下さって、ホッとしたり嬉しかったり。
最後一人カテコ、さんにフーッ!って歓声上げて下さった方、グッジョブ!
気持ちを代弁して下さり、有難うございます!
丘の向こうに消えるさん、とても清らかなオーラでした。
 
やっぱり、センターからの眺めは最高、至福の1時45分。

こうなると別キャストでも正面から見たいぞ、エンドレス!

チケットください!