こんにちは!
 
2月16日に初日を迎えた
ジーザス・クライスト=スーパースター
エルサレム・バージョン 東京公演
 
初日翌日の17日に続き、18日にも観劇してまいりました。
 
 
ユダ、マリア、女性アンサンブル11枠を除くキャストがチェンジとなりました。
 
 
 
この日のキャスト
 

ジーザス・クライスト 加藤迪 

イスカリオテのユダ 佐久間仁

マグダラのマリア 守山ちひろ

カヤパ 金本和起

アンナス 一和洋輔 

司祭1 正木棟馬 

司祭2 玉木隆寛 

司祭3 真田司 

シモン 柴田鴻洋 

ペテロ 大空卓鵬

ピラト 田島亨祐 

ヘロデ王 劉昌明 

 

【男性アンサンブル】

鈴木貴雅 下平尚輝 磯江拓也

香取直矢 佐々木玲旺 永瀬俊秀

鈴木智之 横井漱 瀬下喬弘

愛染洸一 橋岡未浪 平山祥

 

【女性アンサンブル】

小島光葉 黒田果穂 川田菜々子

林美菜子 安宅小百合 廣本則子

片倉あかり 濵嶋紗穂里 山田志保

佐田遥香 北中芹佳 鳥越ゆみこ

 
ジーザスデビューの加藤迪さんはじめ、何とも鮮烈なキャスト表。
期せずして開幕3日目にしてこのキャストで観劇できるとは...前日のmy初日エルサレムの興奮も冷めやらない中、はやる心を抑えながら席に着きました。
 
この日の席もA席見切れ席、前日と角度ほぼ同じでさらに後方。
とにかく数多く見たい、と先行で何とか確保した席です。

 

以下、あくまで個人の感想です。

勘違い間違い、きっとあります。

 

イエス・ キリスト(ジーザス)が磔刑に処せられるまでの最後の七日間を描いた物語をすべて曲だけで構成。

1時間45分休憩なし、ノンストップで疾走。

 

視覚と聴覚を刺激するオープニング、オーバーチュアからの昂揚は、何度味わっても飽きることがありません。
うごめくアンサンブルさんたちも、前日とはほぼ全員違うキャストなんだなあと思うと、ワクワクが止まりませんでした。
 
セット、照明、演出等、17日の観劇記録に長々と綴りましたので、この日の記録は主にキャストにフォーカス。
後方席でしたので、ほぼオペラグラスを構えた状態で表情を追いました。
 
民衆の讃美を浴びながら登場する加藤迪さんジーザス、想像していた以上にジーザスの佇まい。
彼らを見つめる目がそこはかとなく優しい。
思いきり無の顔をしていても、どこか意志を感じる表情。
いつものさんの舞台での個性をここでも見たような第一印象。
何が起きるのか教え給え♪での「なぜ知りたい?」の第一声から良い声が響きます。
トーンはそんなに強くなく、とても耳障りの良い歌唱。
何だか安心している自分がいました。
これからの展開にとても期待が膨らみます。
 
どんどん場が進んで、ユダと対峙し、民衆へ怒り、翻弄され、嘆き、神に問うジーザス。
さんはジーザスはやはり歌唱と表情で語るジーザスでした。
内包された静かなパッションが常に滲んでおり、時々それが溢れ出る様が自然で、若き青年ジーザスとしてそこに存在。
神永さんの、孤高の神秘を湛えるジーザスとはまた違う、人間としてのジーザス。
いや、この感覚は初めてでした。
神殿前での怒りも一人の人間としての苦悩を強く感じたのですが、これがデビュー日ゆえの姿なのか、これからまた変わっていくのか、見えない部分も含め納得のいくジーザスだったのです。
最後の晩餐時の囁くような「ヤコブ...」も心に残りました。
ゲッセマネの園♪は魂のこもった澄んだ歌唱。
序盤から瞳に湛えていた涙が流れ落ちた時に、ここでも人間ジーザスを感じ、今日のこのさんを見ることが出来てよかったと心から思いました。
磔では、体を良い具合に作りこんできたのがはっきりわかり、一般的にイメージされるあのキリストの十字架の肢体に近いものがあり、独白にもどこかフレッシュな覚悟を感じました。
さんならではの個性溢れるジーザス、それが認められ、デビューに至ったことに大きな拍手を送りたい。
素晴らしい加藤迪さんジーザスの初日でした。
 
対してもうベテランの域、佐久間仁さんユダは、ジーザスデビューを盛り立てるかのごとく、前日を上回る熱量。
いつもさん、回が進むごとにどんどん役にフィットしていくのですが、この日既にかなり熱かった。
各歌唱の声量もアクションも表情も、ボルテージ上げてきてはるわあ!と喜びました。
自殺時の下手での転げ、首から返ってたよ?大丈夫かなと心配するほど。
スーパースター♪も増してかっこ良くてクラクラ、ソウルガールズへのアクションも決まって、フーッ。
小島光葉さん、川田菜々子さん、黒田果穂さんのソウルガールズがまたゴージャス、いやこのガールズ、ビジュアル最強。
 
大注目の柴田鴻洋さんシモン、抜擢大納得です。
声、シャウト、若さ溢れる押し出し、ポテンシャル強力でした。
狂信者的眼差しも見えました、2022年研究所入所の新鋭です、これからますます弾けるとなるとどうなるんだろ?
楽しみ。
 
もうひとつの大注目案件。
一和洋輔さんアンナス!
これは本当にびっくりなキャスティングだったのですが、登場時もびっくりでした。
老けメイク!描き過ぎじゃない?シワ。
小悪党感しっかり出てたけど、なにせお顔が若い一和くん。
いやごめん、ちょっとそこにブロックされて第一声記憶薄いのですが、もちろん素晴らしい歌唱力の持ち主である一和さんと知ってるから、このハイトーンへの挑戦、きっとこれからどんどん極めてくださると信じてます。
 
田島亨祐さんは超久々のピラトとなりますが、その総督然としたビジュアルといい、歌唱の確実さといい、理想のピラトでした。
いや、本当に好きです、田島さんピラト。
鞭打ち時のカウントの強さ、私的にはとても大事なJCSファクターなのですが、田島さん最高でした。
西のロベール・マリアンか東の田島亨祐か?ってくらいタイプなカウントです。
そんな田島さんの強つよなカウントをバックに、鋭く鞭を振り下ろす拷問兵の佐々木玲旺さんがあまりにも素敵で、目が離せませんでした。
何ですか?あの胸筋と長い脚、完璧な立ち姿のバランス。
加えて鞭返しの遊びが本職、軽くニヤついた表情、終了後の息切れの様子まで完璧。
鞭打ち、ごめん、ここ玲旺さんに釘付けでジーザス見てる余裕なかったです。
前日の森健心さんといい、このパート、適材適所にも程があります。
いや、カタルシス。

カヤパの金本和起さん、司祭の正木棟馬さん、真田司さん、安定の声帯と歌唱で大満足。

正木さんの老けメイクもかなりな描き込みようでした、お顔若々しいものね、正木さん。

キャスト変わると5人組も本当に雰囲気変わります。

司祭2の玉木隆寛さん、この司祭はスパイとして民衆に潜り込んでるんですか、その時含めソリッドな表情が忘れられません。

やっぱり司祭2美味しい役です、そして玉木さん、新機軸ですね!

 

ペテロ役の大空卓鵬さんも初ペテロ、もう中堅どころの卓鵬さんですが、どんな役も初々しく演じてくれるので、ペテロがぴったりでした。

守山ちひろさんとの声の響きも合っていて、お二人のハーモニー、清らか。

 

ヘロデ王が劉昌明さんなのも今回嬉しいキャスティングです。

かなり前にもヘロデにキャスティングされていたけれど、結局登板はなかったと思います。

今回、満を持しての大役、ずっと応援している身としては本当に嬉しい。

もうドキドキで見守りましたが、大きな人がエルサレムでヘロデを演じると、よりクイアな魅力が光ります。

緊張とか硬さは見えたものの、もちろん艶のある歌声、さんならではのアクションも面白かったし、何より迫力がありました。

どんどん公演ごとにしなやかさが増すのかなと本当に期待。

当たり役となること祈っています。

 

この日は見どころチェックどころ満載、席が後ろでオペラが降ろせない状態、全員アンサンブルさんを追うことが出来なかったのですが、ヘロデガールズの一人、林美菜子さん、美しかった!

 

男性アンサンブルは、横井漱さん、鈴木智之さん、平山祥さんはどこにいても目立ちます。

鈴木貴雅さんは意識して確認しました。

小汚くしててもやっぱり二枚目でした。

 

カテコ、お客様の拍手も熱かったです、さん軽く微笑んでリラックスした様子。

キャストの皆さま、和やかなムードで、無事初日を大成功で終えられホッとしたことでしょう。

 

新しい!と思えるほどのジーザス像だった加藤迪さんをはじめ、この日のキャストも皆さま、とても鮮烈でした。

連日見ても飽きるどころか、明日も見たいと思わせてくれるJCSエルサレムの世界。

総合芸術としての確固たる魅力はもちろんなのですが、やはりキャストが変われば醸し出される空気が違います。

 

江畑さんマリア、慈夢さんユダも絶対に見たい。

出来る事ならキャスト替わりで毎日見たいJCSエルサレム。

チケットください!