TC療法+アバスチン(初回) 前編 | 膵臓癌と闘うおはぎときなこのブログ  絶対3%に入ってやる!

膵臓癌と闘うおはぎときなこのブログ  絶対3%に入ってやる!

39歳で膵臓癌と告知されたおはぎとその親友きなこのブログです。
2人とも看護師ですが、おはぎは患者さんの立場になり、きなこはその家族のような立場になりたくさんのことを学びながら日々格闘しております。
きまぐれ闘病記ですがお気軽にご覧下さい。


はじめて訪問してくれた方へ

 

私たちの紹介や病気の経過は「プロフィール」にまとめてあるのでごらんください

 

 


こんばんは、おはぎです。

 

なかなかブログが更新できず、すみません。

 


なおさん、心配のコメントを書いていただきありがとうございました。

 

今やたまにしか書かないブログになってしまったので、私のブログを待っている人もそうそういないだろうと勝手に思い込んでいる自分に反省です。

 


 

新しい治療である卵巣癌の再発に対する最初の抗がん剤治療を行い、早く皆様にはご報告をしようと思っていたのですが、予想外の謎の副作用(?)にみまわれ(のちほど詳しく書きます)、やっと落ち着き2回目の治療を目前にしていたのですが…

 

 

 

実はインフルエンザにかかってしまっていました。

 

 

やっとインフルエンザも落ち着いたので、やっとこうしてブログの更新ができています。

 

 

 

では順を追って、まずは抗がん剤治療のことから。

 

 

 

さて、とうとう新しい抗がん剤治療が始まりました。

 

卵巣癌の再発に対して私は、TC療法+アバスチンの治療をすることになりました。

 

 

一応簡単に説明しておきますと、TCというのは

 

Tはタキソール(薬品名:パクリタキセル)

 

Cはカルボプラチン(薬品名:カルボプラチン)

 

の略でこの2種類の抗がん剤を併用するのでTC療法と言います。

 

TC療法は卵巣癌をはじめ、子宮癌、乳癌の治療などにも使われます。

 

 

この治療に加えてアバスチン(薬品名:ベバシズマブ)という抗がん剤(分子標的薬)も追加されました。

 

 

 

このTC療法+アバスチンの治療を1月19日(金)に開始しました。

 

TC療法の主な副作用は

 

・脱毛

 初回の治療から2〜3週間後にはじまります。

 婦人科の医師の話では、抜けない人は見たことがないと言っていたので、おそらく髪の毛は全部抜けてしまうでしょう。

 

・末梢神経障害(しびれ)

 手足がしびれるようになります。(手首・足首より先)

 回数を重ねるごとにしびれが強くなる傾向もあるようです。

 しびれが強いとボタンがとめにくくなったり、ものを落としやすくなったり、つまづきやすくなったりします。

 しびれがでる人は約8割程度だそうです。

 

・筋肉痛・関節痛

 背中や足の関節・筋肉に痛みを感じる。

 治療後2〜3日後に出現し、数日で改善。

 

・アレルギー

 薬によるアレルギー症状がでることがああります。

 薬の特徴上、薬剤が溶けにくくアルコールを使用しているので、アルコールのアレルギーがある場合は使用できないこともあります。

 

あとは言わずと知れた吐き気白血球減少

 

これはほぼどの抗がん剤でもある代表的な副作用ですね。

 

 

 

いざ治療がはじまって、はじめは吐き気止めの点滴などして次はタキソール。

 

これはアルコールが含まれていることもありアレルギー症状がでる可能性があるので、何か症状が出たらすぐに教えてくださいと看護師から言われていました。

 

息苦しいなどの症状はなかったのですが、なんだかのどの奥がほわ〜っとアルコールを感じるというか、のどだけがアルコールを飲んだときのような感じがしました。

 

そして次の薬剤、カルボプラチンが始まり数分したところで、口のなかに異変が…

 

最初のタキソールでのどがアルコールでほわ〜っとしていた続きなのか、薬剤が変わったとたん口のなかがなんともいえない異様な味。

 

そして吐き気。

 

例えて言うなら

 

抗がん剤の成分が口のなかに滲み出てきたような、とにかくまずいとかそういうレベルではなく、口に入れてはいけない何かが入ってしまったような…

 

うぉえっ…っていう感じになり、一気に吐き気が強くなりました。

 

その時をピークに吐き気は少しずつ軽くなりました。

 

そして最後にアバスチン(分子標的薬)。

 

 

膵臓癌の時の治療では抗がん剤をつないだまま持ち帰り、約2日間家でも続けていたのですが、今回は病院で全て点滴して終了。

 

でもとにかく長い。

 

朝一番で始めても、終わったのは夕方でした。

 

付き添っているきなこも疲れますよね。

 

 

やっと家に帰り、ベッドで横になりました。

 

 

吐き気もそれほど強くもないし、今回は大丈夫かなぁ〜

 

なぁんて思っていたのも束の間、もういつから始まったことだったのか記憶にないのですが(おぃ)腹痛が出てきました。

 

それも下痢のときのようなレベルではなくかなりの腹痛。

 

お腹のどこというよりは全体。

 

下痢の時のように、痛みが強くなったり弱くなったりするわけでもなく、とにかくずっと痛い。

 

 

う〜ん… 痛い

 

う〜ん… う〜ん…

 

痛い… 痛い… 痛い…

 

 

実はアバスチン(分子標的薬)の副作用に消化管穿孔(しょうかかんせんこう)というものがあります。

 

*消化管穿孔とういのは、簡単に言うと腸などに穴があいてしまう状態です

 

 

頻度としてはかなり低く、消化管穿孔になる人はごくごくわずかで婦人科の医師もここの病院ではまだ一人もいないと言っていました。

 

 

あまりの腹痛に、もしかして消化管穿孔か?と頭をよぎったのですが多分それはないんじゃないかなぁ、と思いつつ(消化管穿孔だと嘔気・嘔吐や発熱があることが多いので)だったらこの痛みは何なんだろう…、もしかしてイレウスかなぁ…とかいろいろ考えていました。

 

*イレウス(腸閉塞)は何らかの原因で腸が詰まってしまうことです

 

 

翌日1月20日(土)はなんとか様子をみていたのですが、21日(日)に私の様子をみかねたきなこが病院に電話をしてくれました。

 

休日なので主治医はいないことはわかっていたのですが、症状を伝えすぐに診察を受けに病院に行ったほうがいいものか、翌日まで様子をみていいものかを聞いてくれました。

 

当直の医師の見解では、消化管穿孔(しょうかかんせんこう)であれば歩くこともままならないほどの激痛だと思うから様子を見て良いとのこと。

 

そして痛み止めを飲んで様子を見て、治らなければ翌日電話をして主治医に判断してもらって下さい、と。

 

その後痛み止めを飲んで(記憶が定かではないけどロキソプロフェンだったかな)みましたが、大して効果がなく、翌22日(月)またきなこが病院に電話をしてくれました。

 

状況を婦人科の医師に説明したのですが、医師の外来担当日が火曜日と金曜日だったので翌日の火曜日に来て下さい、みたいな流れになりそうになったらしく…

 

そこできなこは、こんなに痛がってるのに翌日はないでしょ?(心の声)と思い、食い下がってくれて、その日に診察に行くことになりました。

 

 

病院に電話したり、予約(予定の診察日)でもない日に電話したり、診察をお願いするってすごく勇気がいるというか、よっぽどのことですよね?

 

やはり痛みなどの苦痛症状は人にはわかってもらいにくく、こういうときってう〜ん…って思ってしまいますね。

 

闘病中の方やご家族は、少なからずこういう経験っておありなのではないでしょうか?

 

 

 

1月22日(月)

 

電話を終え、すぐに病院に行きました。

 

採血とお腹のレントゲンを撮り、結果が出るの待ち、その後主治医が来てくれました。

 

レントゲンの画像上は消化管穿孔(しょうかかんせんこう)やイレウス(腸閉塞)ではなさそうとのこと。

 

採血のデータ上は、食事などがとれていなかったので軽い脱水はあるものの、明らかな異常はないとのこと。

 

「一応点滴だけしていきましょうか」

 

と、脱水の改善のための点滴と痛み止めの点滴をしてくれました。

 

 

しかし、腹痛はそれほど改善されることはなかったのですが、もういいやと思い(こらこら)帰ることにしました。

 

医師いわく腸の動きが弱くなっているかもしれないから、消化の良いものを食べ、痛いときは痛み止めを飲んで様子を見て下さい、ということでした。

 

 

 

腹痛の原因が明らかにならず帰ってきたので、とにかくベッドで横になり様子を見ていました。

 

やはり心配なきなこ。

 

今度は往診の先生にメールをしてくれていました。(婦人科の医師も家で調子が悪ければ往診を利用してもらっていいと言っていたので)

 

往診の医師に状況を説明すると、すぐに往診に来てくれると。

 

私は夜だし、迷惑だからいいと、「ことわって!」ときなこに言っていたのですが、往診医はすぐに来てくれました。

 

病院での採血データやレントゲン画像の結果を伝え、婦人科の医師の見解などを伝えると、すぐにお腹を診察してくれて、その場でお腹のエコー(超音波)をしてくれました。

 

エコーでみると腸全体がほとんど動いていない、腸液もほとんどないとのこと。

 

軽いイレウス状態(腸閉塞)かもしれないとのことでした。

 

往診医は痛み止めの点滴も持参してきてくれていたので、すぐに点滴してもらいました。

 

そして痛かったら使えるようにと、何回分か余分に持ってきてくれました。(きなこができるので)

 

 

往診医は新しい治療の副作用などから、こんな可能性やあんな可能性などいろいろ一緒に考えてくれました。

 

原因は結局わかりはしませんが、膵臓の治療のときから導入していた往診。

 

こんなときにも役に立って少しほっとしました。(来なくていいって言ってたのは誰だよ)

 

 

 

ということで、またまた長いブログになってしまったので一旦ここまででアップしておきます。

 

続きはまた書きますね。

 

 



 

ではでは恒例の、内容とは関係のない写真。

 

卵巣癌の再発の治療が始まり、腹痛も治った頃(下痢が酷かったけど...)楽しいおでかけをしてきました。

 

きなこの同僚のAさんがさそってくれました。(きなこの同僚ですが私ももうお友達)

 

 

お味噌作りをしに岡崎(愛知県内)まで行ってきました。

 

去年、私ときなことAさんとSさんとその子ども達でお味噌作りに行く予定があったのですが、私の治療の都合で私ときなこは急遽キャンセルになってしまったことがあったのでリベンジです。

 

そのときの記事はこちら→「お味噌」

 

私ときなこは初めてのお味噌作り。

 

 

ゆでた豆と麹(こうじ)と塩を混ぜてこねこね。

 

{F20585A9-6FFB-41C5-91DF-DEC3269419B7}

 

{CBCC873A-8F6A-4C61-8A91-E7A64F4DA4D6}


こちらの手はAさん

{14C0B9BD-71B8-4B5F-A7C2-B82848AB76B0}


こちらはきなこ
{B3890DE0-48CE-4261-95A8-6FBCD70D970B}


パンの生地をこねるときのあんまり力がいらないばん?っていう感じでとっても楽しかったです。



最後はこんな感じで入れ物にいれて表面を整えました。

{BC30CD8E-FB27-4496-9AF0-163ADB3DC653}


 

パン生地をこねたり、陶芸をやるときもそうですが、何か柔らかいものに触れてこねたりする作業ってなんだか心がいやされますよね。

 

とってもいい時間が過ごせて、心が豊かになった感覚です。

 

 

私は麦味噌、きなこは白味噌、Aさんはひよこ豆の味噌。

 

ひよこ豆の味噌って珍しいですよねぇ〜。

 

できあがったらみんなで交換しようって言ってます。

 

楽しみ〜!

 

 


今回お味噌作りに行ったお店がこれまたおしゃれなところで、ビーガン料理(簡単に言うと動物性のものは使わない完全なる菜食)のお店で、お味噌作りとセットでランチもついていました。

 

この日は生徒さんが全部で10人ぐらいいたのですが、みんなでランチ料理の仕上げや(仕込みはお店の人がしてくれていました)盛り付けをしました。


{5B5E6311-62D5-4092-B7E1-1D02F79ABBD3}


 

このランチがまたおしゃれで、しかも美味しかったぁ〜!!!

 

{9F2F855F-7F49-4273-B75F-E54BEDD84154}


こんな雰囲気の店内

{D4DF32A7-FC8D-4F98-AFDB-8E670D1D0C74}


 

今回のお味噌作りに行くにあたり、家にある去年いただいたお味噌を置いているスペースをあけて、そこに今回作ってきたお味噌の樽(?)を置こうということになり、時期的にもちょうど良かったのでねかせていたお味噌を開けてみることにしました。

 


少しだけカビがあったので綺麗にとりのぞき、さっそく食べてみました。

 

{5F6DBB29-F1AC-46FF-9E16-FB6D1A4C12E9}

ちょっとだけそのままなめてみたりして。

 

そしてさっそくお味噌汁を作って。

 

 

これがびっくりするほど美味しい!!!

 

きなことお互い無言で目を合わせて驚くほどでした。

 

今回の分は自分で作ったわけではないのですが、やっぱり手作りというだけでとっても美味しく感じるのは気のせいののでしょうかねぇ?

 

 

 

 

日本ブログ村のランキングに参加しています。

膵臓癌の方のブログなども見ることができます。

興味がある方は是非どうぞ。

にほんブログ村 病気ブログ すい臓がんへ
にほんブログ村