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こんばんは、おはぎです。
またまたかなりブログを書くことをサボってしまいました…。(汗)
今年は梅雨が長く早く晴れないかなぁ、なんて思って梅雨明けしたらしたで猛暑。
そして新型コロナウイルスの蔓延。
本当に世界中がこの新型コロナウイルスに悩まされていますね。
とにかく早くワクチンや治療薬ができるのを祈るのみです。
それまでは、3密を避けきちんと考え判断し、日々行動にうつすしかないですよね…。
さて、ではまず自分の治療について。
前回の記事で書きましたが、3月13日(金)にドキシル +カルボプラチン+アバスチンの抗がん剤を治療をし、その後CT検査もしましたが特に明らかな変化はない、ただ腫瘍マーカーは上がり続けている、ということで抗がん剤の薬が変更となりました。
次に婦人科の医師が提案してくれたのはジェムザール(ゲムシタビン)です。
私のブログを読んでくださる方は膵臓癌の方やそのご家族が多いような気がするので、ご存知の方もいると思いますがジェムザールは膵臓癌の治療にも使われる抗がん剤です。
厳密に言うと今の膵臓癌の標準治療はジェムザール+アブラキサンです。
と言うことは、現在私は卵巣癌の子宮再発やリンパ節転移に対する治療を優先して行なっていますが、膵臓癌も健在(言い方おかしい)しているので、もしかしたらどっちにも効いてくれるんじゃないか?と言う淡い期待を抱いています。
まぁ、とは言っても変に期待し過ぎずに癌と共存し、細く長く付き合っていければそれでいいのかなぁ、ぐらいに思うようにしています。
ジェムザールの本来の治療予定は1週間に1度治療し、それを3週続け、その後1週休みといったクールですが…
私は8年近く抗がん剤治療を続けているためか、やはり副作用の骨髄抑制が強く、1週後では白血球(好中球)や血小板の回復が追いつかず…
最初はどの程度骨髄抑制がくるかの確認のため治療後1週間で病院に行き、採血で確認。
治療ができる値ではなく、その後も下がり続ける可能性があり、数日後にまた病院で採血、そしてまたその数日後と繰り返し、下がるピークの時期を確認し、血小板は輸血をするかしないかギリギリのところまで下がっていました。
そしてその後の血液の回復を待って、やっと3週後に次の治療ができるといった流れになりました。
結局今は休みの週はなく3週に1回のペースで治療をしています。
最初のジェムザールは5月15日(金)
直近では8月7日(金)に5回目のジェムザール治療をしています。
そして問題の副作用ですが
今までは1回に2種類3種類の抗がん剤をやってきたことが多かったのですが、今回の治療はジェムザール1剤。
ということもあってか、比較的軽く済んでいます。
今までであれば、治療後4〜5日はほとんど飲んだり食べたりはできず、ずっとベッドで寝ている状態でしたが、今は
・当日は軽く昼食がとれる
・その後夕食は取れず、倦怠感があり寝ている
・翌日からは起きてくることもでき、アイスを食べたり、軽い食事などは食べられる
・薬もなんとか飲み込める
・2〜3日は倦怠感がありゴロゴロしていることは多い
と、いった感じです。
久々に副作用が軽く(自分の中では)楽な方だと思っています。
1つ補足しておくと
実は膵臓癌がわかった時、一番最初に行った抗がん剤治療がジェムザールでした。
当時はまだアブラキサンは認可されていなかったので、ジェムザール単剤です。
が、当時2回目のジェムザールを行い、家に帰った後全身がかゆくなり発疹が出て、アレルギー反応だと判断され中止したという経緯があります。
それを婦人科の医師に伝えると、「ではアレルギーを抑える点滴をしながらやってみましょう」ということになりました。
治療前にステロイドの点滴をすることで今回はアレルギー症状が出ることもなく、治療が続けられています。
そして肝心のその効果ですが…
腫瘍マーカーの経過を見てみると
CEA(基準値5.0以下)
8月 2.1
CA19-9(基準値37.0以下)
8月 10.3
CA125(基準値26.9以下)
1月 131.1 ↑
2月 140.3 ↑
3月 186.6 ↑
4月 209.3 ↑
5月 218.0 ↑(ジェムザール開始)
6月 192.4 →
7月 199.4 →
8月 193.8 →
徐々に上がっていた値も、ジェムザールに変更となってからは横ばいな感じです。
上がってはいないのでは、まぁ良しとしましょう。
多くは望みません。
来週にはCT検査があるのでその結果で何か変化がない限りは、今の治療が継続されると思います。
では自分のことの報告はこれぐらいにして。
実は7月7日に愛犬が旅立ってしまいまして…
11歳10ヶ月でした。
私はもちろんきなこも家族みんな悲しみに明け暮れています。
もともと家ではフレンチブルドドッグのオスのアトムと、メスのアリスの2匹を飼っていました。
それが去年の3月9日(サンキューの日と勝手に名付けました)にオスのアトムが旅立ってしまいました。
9歳9ヶ月でした。
その時の様子を知りたい方は下のリンクを読んでいただけたらと思います。
そして今回はメスのアリスが…
異変が起きたのは7月4日(土)のことでした。
いつも通り夜ご飯をあげようとした時のこと。
今までフードをお皿に入れてあげると「待て」「おて」「よし!」の合図でパクパクと食べ、残したことはありませんでした。
それがこの日は合図を出しても動かない。
食べようとしない。
「え?」
と家族でどうしたんだ?どうしたんだ?とあの手のこの手で食べさせようとしてみるも、1口も食べない。
そこできなこがふやかしてみよう?と言い、いつものカリカリのフードをお湯でふやかして与えてみました。
それでも食べず…。
なんとか食べてもらいたくて手にフードを少し乗せて口元まで持っていくと、クンクンして少しだけ食べてくれました。
でもどう考えても様子がおかしい。
その日の朝まではいつも通りフードも食べ、散歩にも普通に行きました。
日中もいつも通りリビングで寝転んだり、ウロウロしたりマイペースに過ごしていました。
身体中をくまなく観察しても特におかしな感じはなく…。
心配でしたが一晩は様子を見ることにしました。
が、その夜中に心配で様子を見にいってみると食べたものを吐いていました。
その後も気になってしばらく様子を見ていると、吐くものがなくなったのか透明な胃液のようなものまで吐くようになっていました。
水は少し飲むけど、しばらくするとそれも吐いてしまう。
う〜ん…、これは明らかにおかしい。
ということで、翌日7月5日(日)朝一番で動物病院に連れて行きました。
病院ではお腹のレントゲンを撮ってもらいました。
その結果、胃に何か詰まっている可能性があると言われました。
胃は口側の入り口を噴門部(ふんもんぶ)腸側の出口を幽門部(ゆうもんぶ)というのですが、出口側の幽門部(ゆうもんぶ)側に何か詰まっており流れが滞っているので吐いてしまっている可能性があると説明を受けました。
レントゲンの画像からすると、何かやや細長い感じの硬い性質のものがいくつか存在していると。
(レントゲン画像はみせてもらっていますが、写真は撮っていないのでお見せできなくてすみません)
獣医さんの予測では何か異物を噛んで飲み込んでしまったのではないかという説明でした。
色々思い返してみても異物を噛んだり飲み込んだ記憶や形跡はなく…
知らないところでいつの間にか飲んでしまっていたのか…、それにしても何を飲み込んでしまったのだろう…、私もきなこも頭がぐるぐる…。
とりあえずその日は抗生物質と吐き気止めの薬を処方してくれました。
何かが詰まっているのに吐き気止めの薬はおかしい?と思われると思いますが、医師の説明では吐くことを抑えることでなんとか詰まっているものが腸へ流れてくれるかもしれないという効果を期待して、ということだそうです。
そして改善しなければ無理やり嘔吐させる薬を飲ませてみるか、それでもダメなら手術も考えた方がいいかもしれないと。
そしてその日は一旦帰宅して様子を見ることになりました。
家に帰っても多少の水は飲むことはあってもやはりすぐに吐いてしまっていました。
全然元気もなく、一向に改善のきざしがなかったので翌日7月6日(月)にも朝一番で動物病院に向かいました。
きなこは仕事があったので、オンライン授業でたまたま午前中は授業の空きがあったきなこの長女(大学2)と一緒に行きました。
全く改善している様子がなく、元気がなくなっているなどの様子を獣医に伝えると、強制的に嘔吐させる薬を飲ませてみましょうということになりました。
私たちの目の前で真っ青な薬を注射器で口の中に入れ、その日は吐いたものの確認をするためアリスは病院にあずけ、一旦帰宅しました。
アリスごめんね…
辛い思いをさせてごめんね…
吐く薬は辛いよね…
必ず迎えに来るからなんとか頑張ってね…
本当にごめんね…、ごめんね…
と、いろんな感情を抱えたまま帰りました。
家にいても考えるのはアリスのことばかり。
そしてきなこの仕事が終わるのを待ち、夜の開院時間1番に再度動物病院に行きました。
診察室に入ると奥からアリスが抱っこされて連れてこられました。
診察台に乗せてもらったのですが、グッタリ…
全く起き上がる気配もなく明らかに様子がおかしい。
呼吸も浅く弱々しい…。
毛の少ないお腹の皮膚は黄疸じゃない?と思える感じで黄色っぽい気がする…。
そして獣医さんは「薬を飲んだ後様子を見させてもらって、吐いたものも観察させてもらったんですけど」
と、吐いたものを見せてもらいました。
飲んだ薬が少し薄くなった青っぽい液体が少しだけ。
「見てもらったらわかると思うのですが、出てきませんでした。(詰まったもの)」
と。
こうなると後は手術でお腹を開けるしかない…。
獣医さんからは、手術の危険性や私たち家族で話し合い、どうしたいのかを決定してください、と丁寧に説明を受けました。
もうその場で私もきなこも手術をしてほしいと心は決まっていました。
フレンチブルドッグは鼻ぺちゃで他の多くの犬種に見られる鼻の長さ(マズル)がなく、短頭種と分類されています。
この短頭種は簡単に言うと鼻や呼吸器官が弱く、全身麻酔をかけることだけでもリスクがあり、亡くなってしまうケースもあります。
こういったことは避妊手術をした時にもよく説明を受けました。
が、手術のリスクどうこう以前にこのアリスの様子が心配でなりません。
こんなにグッタリしていて手術に耐えられるのだろうか…。
でもこのままでは死んでしまうとも思えるほどの様子…。
動物病院では点滴などをやってもらっている様子がなく
獣医さんいわく犬は1週間ぐらい食事が食べられなくても(アリスの体型から考えても)それで死んでしまうことはないと。
しかし、水分に関しては飲んでもすぐに吐いてしまっている状態だったので、あまりのグッタリさ加減にきなこは「脱水気味になってるんじゃないか心配なんですよね?」と言うと、「では点滴の代わりに皮下注射をしましょう」と言ってくれました。
点滴をしても良かったのかもしれませんが…
私たちが行っている動物病院は獣医さんが1人で、他のスタッフも曜日によっては誰もいない時間帯もあり点滴などしても時間がかかることや、見てくれるスタッフもいないことなど、おそらくいろんな事情や考えがあったのだと思われます。
そこで獣医さんが提案してくれたのが皮下注射。
点滴でやるものと同じような成分の液体を皮下に直接注射し、吸収させ体に取り込むという方法です。
人間の医療に取り組んでいる人間からしたらそんな量を皮下に注射しても大丈夫なのか?というほどの量でしたが犬は大丈夫なのだそです。
そして人間よりも吸収がとても早いのだそうです。
獣医さんが言うように注射をした後しばらくすると、ぷっくりはれた皮膚がなんだか少し小さくなっていく様子が感じ取れました。
そうこうしているとアリスが少しだけ元気が出てきました。
この日はこのまま連れて帰っても心配だったので、翌日手術をする予定でその日は入院してもらうことにしました。
この動物病院が獣医さん1人のため、午前中は診察、午後は手術、夕方からまた診察という業務体制をとっていました。
翌日の午後手術をしてもらうつもりで一旦自分たちは帰ることにし、最後にアリスを抱っこしました。
皮下注射をしてもらったおかげか、グッタリして体に全く力が入らずだら〜んとただ寝ているだけの状態だったのにも関わらず、抱っこをすると手足をバタバタと動かし、首を左右に動かしたり、ちょっとのけぞったり、少しだけいつものアリスの様子に戻りました。
「よかったねぇ〜」
「えらかったねぇ〜」(方言でだるいことです)
「よしよし、よしよし」
「明日(手術)頑張るんだよ?」
いろんな言葉をかけ、後ろ髪を引かれる思いでアリスをあずけ病院をあとにしました。
念の為翌日7月7日(火)朝一番で、家族全員で話し合って最終的に手術をしていいか電話で教えてください、と言われていたので、翌日診療が始まる時間に病院に電話をしました。
もちろん手術をお願いするつもりで。
まず電話には女性のスタッフがでました。
予定通り今日手術をしてほしいことを伝えると、そのスタッフは「少々お待ちくださいね」と。
数十秒待っていると、電話の相手が獣医さんに変わりました。
「夜中もずっとアリスさんの様子は見ていたのですが…」
「残念ながら朝の4時頃亡くなっていまいました…。」
と。
「えっ…」
昨日のアリスの様子から、心のどこかでこうなってしまうことも想像はしていました…。
でもこの現実を知らされるととてつもない悲しみが襲ってきました…。
とにかくきちんと獣医さんにアリスを診てくれたお礼だけ伝えると、獣医は最後に「何が詰まってしまっていたのかなど気になるでしょうし、死んでしまった原因を確認する意味で(もう亡くなってはしまいましたが)お腹を開けて確認しようかと思いますがどうでしょうか?」と提案されました。
私はそれをお願いして電話を切りました。
自然と涙が溢れました…。
もうそこからは何も手につかなくなりました…。
とにかく仕事中のきなこにラインでアリスが死んでしまったことだけを知らせて…。
アリスの解剖は、午後の手術をする時間帯にしてもらえるということだったので、きなこの仕事が終わり次第夕方の診療時間開始1番に動物病院に行きました。
診察室に入るともう息をしていない冷たくなったアリスが運ばれてきました。
獣医さんはお腹を切って調べてくれた結果を説明してくれました。
「実は開けてみたら胃の中は空っぽでした。」
と。
???????
続けて獣医さんは「膵臓や肝臓も確認してみましたが綺麗でした。」
と。
「ただ胆嚢が…」
と、取り出した胆嚢を見せてくれました。
通常の胆嚢より明らかに大きくなっていました。
おそらく4〜5倍ぐらいでしょうか。
そして私たちの目の前で胆嚢の中を確認するために切ってくれました。
切って見た結果、胆石は存在せず。
胆嚢の壁自体は異常がないので胆嚢癌も考えにくい。
そしてその中身は胆汁が濃くなって泥のようになったようなものがパンパンに詰まっていました。
明らかに液体ではなく、かといって硬くはない性状。
最終的に獣医さんからは病名ははっきり告げられませんでしたが、現状だけを伝えてくれました。
私たちが医療者であることも知っていたので、色々あぁでもないこうでもないと話はしましたが細かいことは省略します。
こうなってわかったことは、レントゲンに写っていた胃の幽門部に詰まっていたと思われるものが胆嚢だったということです。
おそらく胃に重なって写っていたためこのように予測されていたという結果ですね…。
もちろん獣医さんは、CTなどがある施設にセカンドオピニオンしてもらっていいとも言ってくれていましたが、私たちはそこの獣医さんを人間的に信頼してい、何かあった時には必ず利用させてもらっていたので、そこに関しては後悔はしていません。
結果論にはなりますが、他の病院にセカンドオピニオンしていたとしてもこの2日半で亡くなってしまったスピードを考えると、どうにもならなかったのだと思います。
そして一通りの説明を受け、アリスを家に連れて帰ってきました。
その時いた女性のスタッフもとても感じの良い方で、涙をにじませながら送り出してくださいました。
そしてその日のうちに(夜でしたが)去年亡くなったアトムと同じところで火葬をしてもらいました…。
そしてその後は異物を飲み込んだのではなかったという安心感みたいなものや…
でもどうしてもっと早く気がついてあげられなかったんだろうという後悔の念や…
ずっと前からお腹が痛かったのかな…
胆嚢に異常があったのはわかったけどどんな病気だったのか…
そしてただたださみしい…
クレートを見てもいつもいるはずのアリスがいない…
出かけて帰ってきてもアリスを探してしまう…
リビングでくつろいでいるアリスの姿を探してしまう…
何か小さい物音がすると、アリス?と探してしまう…
でもどこにもアリスはいません…
アリスが使っていたものも片付けられません。
病気に関しては私なりにさらっと調べた結果、胆泥症(たんでいしょう)ではないか?と思えました。
詳しくは書きませんが胆嚢に泥のようなものがたまってしまう病気で、それがすぐに死に繋がるケースは少ないようですが…。
まぁ、とにかく病名がわかったところでアリスは帰ってこないのでもう深追いしないことにしました。
もう家にはペットは何もいなくなってしまいました。
きなこは、私がアリスのことを溺愛していたので、アリスがいなくなってしまった悲しさと同時に私のことも心配してくれています。
散歩に行くこともなくなってしまったので、一歩も外に出ない生活になってしまう…。(コロナのこともあってなおさら)
抜け殻のようになってしまった…。
アリスのことを何もしゃべらなくなってしまった…。
と。
きなこは毎日アリスとアトムにお水やお線香、ロウソクをあげてくれてます。
私はそれすらできません…。
最後に可愛い可愛いアリスの画像でお別れしたいと思います。
ガジガジ ガジガジ…
ガジガジ、ガジガジ…
そのアイスちょうだいよ…。え?もうないの?
このクッション気持ちいぃ〜
ハァハァ…
抱っこ きょと〜ん
そして骨だけになってしまいました…
左がアリス、右が去年亡くなったアトム
今頃は天国で二人で楽しくやってるよね…?
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