大阪から路線バスを乗り継ぎ、2016年6月に南海高野山駅(和歌山県高野町)に達しました。今回はその続き。高野山から五条駅(奈良県五條市)までのバス乗継旅、第四話です。
・大阪をスタートしたときの記事はこちら ⇒ [リンク]
・前回のお話(立里荒神前→野迫川村役場前)はこちら ⇒ [リンク]
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野迫川村役場の近くにある山村振興センターです。
ここから五條市大塔町阪本の小代下バス停まで村営バスに乗ります。
やって来たのは真っ白なワゴン車。何も書いていないのでバスには見えませんね。もしかしたら自家用有償輸送の認可を示す表記が後方にあったのかもしれません。
運転士さんは建設課の職員さんです。
立里荒神から高野山へのバス運行時刻が8月26日に変更され、立里から小代下までの乗り継ぎがしやすくなりました。村営バスは土日運休なので、今から乗るバスが初接続となります。
ただ、そのことを運転士さんは御存じありませんでした(笑)
高野山から立里荒神を経由して十津川や本宮町まで路線バスで一日のうちに行けるのですから、宣伝する価値はあると思いますよ。
2017年8月28日(月)
野迫川村役場 15:15
↓ 野迫川村村営バス 小代下線
↓ 小代下行き 850円
小代下 16:00
役場からの乗客は我々2人のみ。すぐ近くの小学校前で小学生が一人乗ってきました。山村留学で野迫川村に来たお子さんだそうです。
バスは高野辻まで北上します。道路は途中でほんの一瞬、和歌山県に入ります。
高野龍神スカイラインができる前は、高野辻から天狗木峠を経由して高野山とつながっていたのだそうです。このコースだと高野山奥の院からさらに奥へ進むと立里荒神に着きますね。
高野辻から上中村までは直線で約2キロですが、その間に標高は300メートル下がります。
そんな山道を走りながら、運転士さん、小学生ちゃん、我々の4人でおしゃべりタイム。
バスから熊を見たとか、大雪で小学生ちゃんのご両親が街に帰れなくなったとか、2011年の紀伊半島豪雨のことなど、いろんな話を聞くことができました。
運転士さんは道路維持を担う建設課ですから、紀伊半島豪雨のときは相当ご苦労なさったのだと思います。
今井の集落を過ぎると五條市大塔町です。
国道168号から分岐する中原橋のところが小代下バス停、終点です。
運転士さんは降車のときに村特産の松茸をアピールされていました。きっとおいしいのでしょうね。とても気になります(笑)
村営バスはそのまま折り返して16時3分発の役場行きとなりますが、五条から来る16時3分着の奈良交通バスを待ちます。天辻峠を越えてくるので、よく遅れてくるのだそうです。
すぐ隣には奈良交通のポールが立っています。
我々は五条を目指していますが、次の五条行きまで1時間半ほど待たなければなりません。
そこで、隣の阪本まで歩くことにしました。
猿谷貯水池を見ながらのウォーキング。歩道はありませんが自動車の交通量が少なく、トラックが高速ですぐ横を通過するような怖さはありません。
国道を1キロほど歩くと吊橋がありました。
阪本橋というそうです。定員は2名!
往復します。
怖くないと言いながらも早く往復してしまいたいビビりな妻。
さらに500メートル歩くと阪本バス停です。
まだ時間があるので大塔橋を渡りました。
橋を渡ったところにトンネルがあります。
ここは昔、五条と新宮を結ぶ五新線という鉄道が建設された場所です。上の写真は天辻峠を貫く天辻トンネルの南側。五新線が第一期開業めざした区間の終点、阪本駅の建設予定地だったのです。峠の北側の鉄道予定地はバス専用道になって使用されてきましたが、2014年に一般道経由に変更されました。
このトンネルは鉄道もバスも通ることなかったのですが、阪大の観測所として使われました。
ニュートリノの研究ですね。
ニュートリノと言えば小柴先生や梶田先生がノーベル賞をもらったテーマじゃないですか!
それもすごいですが、観測器の名前が私のツボにはまって、そちらが旅の思い出に残りそうです。エレガント5号、6号って…
バス停に戻って旅館前のベンチで休んでいたら、近所の方が声をかけてくださいました。
ジュースをごちそうになり、それからバスの時間までおしゃべりタイムです。話の内容は書かないけど、楽しかったな。
(2017/8/28)
【続く】
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