「肥満やメタボに一粒飲めば効く」というサプリメントは存在しません。
サプリメントとは、栄養補助食品のことです(あくまで食品です)。
ビタミン・ミネラル・アミノ酸・ハーブ・機能性素材等を主成分とし、不足した栄養成分の補給ができる、錠剤やカプセル・ドリンク剤などの形状をした食品の一般名称です。
サプリメントは食品ですから、効果があると思えば使っていただければよいですし、効果がないと感じているなら続ける必要はないと思っています。
実は、日本でサプリメントを上手く使用するのは、大変難しい状況にあります。
その理由は4つ
1.ビタミン・ミネラルの検査を受けるハードル
➔ 必要なサプリを知るためには、自分には何が、どの程度足りないのかをまず知る必要があります。しかし、その検査自体が簡単には受けられません。病気でない限り、病院(保険診療)でビタミン、微量元素をチェックしてもらうことはできません。自己負担による検査キットやクリニックでの検査も可能ですが、高額です。
2.検査値の解釈
➔ なんとか検査ができたとしましょう。しかし、ビタミン・ミネラルの検査正常値についても、その値であれば、健康にとって十分であるのかどうかは分かりません。
3.どの程度サプリを飲めばよいのか?
➔ ビタミン・ミネラルの必要量は従来の栄養学において、50%欠乏をきたさない最低量が記載されているだけです。市販のサプリの目安量もそうなっていますから、その量で本当に充分なのかは不明です。
4.どのサプリを飲めばよいのか?
➔ 実は、メーカーによってその材料も玉石混交です。日本の大手メーカーから出されているサプリなら、まがいものはないと思いますが、そもそもサプリの材料にこだわれば、もっと質のよいものもあります。当然そのようなものは高額になりますから、なかなか手にするのも困難です。
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