その90:トランス脂肪酸はダメ | 肥満治療を行う外科医のブログ

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トランス脂肪酸について;

植物油に入っている多価不飽和脂肪酸は、化学的に安定を欠く物質で、傷みやすく、賞味期限も短い。

そこで水素付加して人工的トランス脂肪酸を作り出しています。

そうすると、

油脂が安定し、硬さがでます

  • カリッと、サクッとした食感になります(ポテトチップス、フライドポテト)
  • 半固形で塗りやすくなります(マーガリン)
  • 安く作れます
  • 腐りにくくなります・・・「しかし待てよ、食べ物が腐らないとは、、、もうそれは食べ物ではないかもしれない」と、私は思っている。

 

トランス脂肪酸は、

  1. 間違いなく、動脈硬化のリスクになります➔心筋梗塞!
  2. ほぼ確実に、メタボの悪化を来します
  3. 最近の報告では、ADHD(注意欠陥・多動性障害)、記憶力の低下不妊などとの関連も指摘されています。

 

市販の加工食品トランス脂肪酸まみれているかもと思って注意が必要です。

ラベルを見ましょう!

 

食品ラベルに「マーガリン」「ショートニング」と書いてあったら、かなりトランス脂肪酸リスクが高いと思ったほうがよいでしょう。

食パン、菓子パン、ドーナッツ、クッキー、ケーキ、デザート、スナック菓子などに入っています。

 

それ以外にも、「加工油脂」「油脂加工品」「植物油脂」と書いてあったらトランス脂肪酸を含んでいる可能性がかなり高いと言えます。

 

日本の消費者庁はトランス脂肪酸の栄養成分表示を義務化していません(2020年10月現在)

 

体に悪いと確実に分かっているものを、積極的に摂るのか、可能な限り避けるのかで、きっと人生は変わります。自分の身は自分で守りましょう。

食べ物を選ぶのは貴方です

 

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