学園前教室代表の河野です。

 

今週21日にポピンズホールディングスが東京証券取引所第1部に株式上場しました。

 

上場時の株式時価総額は260億円で、東証マザーズを経ずに東証1部へ直接上場した大型案件になります。

 

株式上場するというのは上場企業の仲間入りをすることで、高いハードルをクリアしないと達成できない名誉なことだと言えます。

 

というのも、日本には法人が400万社あると言われる中で、上場企業は約4000社しかありません。割合で言うと0.1%の難関です。

 

単純比較はできませんが、同級生の中で東大に入学する割合は0.3%弱(18歳人口110万人に対して東大の定員は3000人)ですから、東大に合格するより難しいと言えるかもしれません。

 

 

ポピンズはベビーシッター派遣の最大手です。専業主婦率全国トップの奈良県ではベビーシッターはあまり馴染みがありませんが、東京ではかなりニーズが高く、ポピンズのような高価格サービスから行政のサービスまで幅広く普及しています。

 

参考までに同業他社が公表しているベビーシッター登録者数です。東京は奈良の60倍です(コロナ感染者数ではありません。)

 

 

ポピンズの事業は在宅サービス事業とエデュケア事業の2つに区分できます。

在宅サービス事業ではベビーシッター派遣、介護サービス、家事支援を、

エデュケア事業では学童施設・保育施設の運営をしています。

 

ベビーシッター派遣が有名ですが、売上高でみると学童・保育施設運営がメインですね。

 

 

創業者の中村会長はテレビ朝日のアナウンサーでした。娘さんの出産を機に退職した後に配偶者の経営する会社が倒産。フリーアナウンサーとして仕事を探す中で子供を預けられるベビーシッターの重要性を痛感し、ベビーシッター派遣を始め、一代で事業化させました。

 

そして、娘さんである轟麻衣子社長も経歴がすごいです。

12歳からイギリスの全寮制学校に単身留学!

Merrill Lynchロンドン支店勤務!!

INSEADでMBA修了!!!

絵に描いたようなグローバルエリートですね。

 

自身が12歳で留学したことについてこのように語られています。

「自分の手元にいない時間に、子どもが自分といるときよりも素晴らしい時間を過ごしていたら、それは一つの価値です。その点、私の母は先見性があったのではないでしょうか。そばに置きたいという自分の気持ちよりも、私の将来のためになることを優先し、12歳の私をイギリスに単身留学させてくれました。わが親ながら、さすがは起業家だなと感心します。母は周囲の人のやる気を起こさせたりモチベーションをあげたりするのが上手で、私が留学を決める時にも「日本の中学に進んでもいいけれど、こういう道もあるのよ」と、お城みたいなイギリスの寄宿舎学校の写真を見せてきたのです。そして「あなたの選択肢だからあなたが決めなさい」と言われました。」

 

私には12歳の時に留学する勇気も、また、子供を12歳から留学させる度胸もありませんでした。

 

ポピンズは事業が国内にとどまっていますが、轟社長が自身のキャリアを活かして、どのように海外展開していくのかとても興味深いです。

 

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七田式学園前教室

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