「ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ(Bob Marley and the Wailers)」の75年12月発表、「ライヴ!(Live!)」を聴きました。

僕が持っているのは、20年発売の紙ジャケット、01年リマスター、ボートラ1曲付。

ボブマーリー・ライヴ1-1
(ジャケット表)
英国初回アナログ盤ジャケットを再現。日本盤LP帯付。

ボブマーリー・ライヴ1-2
(帯を外したジャケット表)

ボブマーリー・ライヴ1-3
(ジャケット裏)

ボブマーリー・ライヴ1-4
(ポスター)

ボブマーリー・ライヴ1-5
(帯表裏)

先月聴いたエアロスミス「ライヴ・ブートレッグ(Live! Bootleg)」に続いて、ライヴ盤を聴くシリーズ第16弾はボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ。

 

このアルバムは、7th「ナッティ・ドレッド(Natty Dread)」に続く、75年7月のロンドン公演を収録した初のライヴ・アルバム(全英38位・全米90位)。
 

ライヴの参加メンバーは、ボブ・マーリー(ボーカル&ギター)、アル・アンダーソン(ギター)、アストン・バレット(ベース)、カールトン・バレット(ドラムス)、タイロン・ダウニー(キーボード)、アルヴィン・パターソン(パーカッション)、アイ・スリー(リタ・マーリー、ジュディ・モワット)。
アイ・スリーのうち、マーシャ・グリフィスは出産準備で参加しておりません。

1曲目「トレンチタウン・ロック(Trenchtown Rock)」は、ジャマイカ時代の曲。
2曲目「バーニン・アンド・ルーティン(Burnin' and Lootin')」は、6th「バーニン(Burnin')」(73年)収録曲。
3曲目「ゼム・ベリー・フル(Them Belly Full(But We Hungry))」は、7th「ナッティ・ドレッド」(74年)収録曲。
4曲目「ライヴリー・アップ・ユアセルフ(Lively Up Yourself)」は、7th「ナッティ・ドレッド」収録曲。
5曲目「ノー・ウーマン、ノー・クライ(No Woman, No Cry)」は、全英22位・再発8位。7th「ナッティ・ドレッド」収録曲。ベスト盤「レジェンド(Legend)」(84年)には、このライヴ・ヴァージョンが収録されました。
6曲目「アイ・ショット・ザ・シェリフ(I Shot the Sheriff)」は、6th「バーニン」収録曲。エリック・クラプトンのカバーで有名(全米1位・全英9位)。
7曲目「ゲット・アップ・スタンド・アップ(Get Up, Stand Up)」は、6th「バーニン」収録曲。
ボートラ8曲目「キンキー・レゲエ(Kinky Reggae)」は、5曲目のシングルB面。5th「キャッチ・ア・ファイア(Catch a Fire)」(73年)収録曲。メンバー紹介とソロを交えた長尺ヴァージョン。

このアルバムが録音されたのは、ジャケット裏の表記やWikipediaでは75年7月18日、付属の日本語解説書の解説文や同書に記載のクレジットでは同年7月19日となっており、釈然としません。
また、このアルバムの制作のきっかけとなったのが、クリス・ブラックウェル(アイランド・レコード社長)が前日(17日 or 18日?)に同会場で行われたライヴで、5曲目を観客が合唱する様子を見たことによると言われています。
それで、急遽機材を運び込んでライヴ・レコーディングを行ったはずなのですが、16年に発売されたデラックス・エディションでは、17日と18日両日のライヴが収録されております。
すなわち、前述の逸話が真実だとすれば、前日のライヴは録音されていないはずなので、18日の録音でも19日の録音でもおかしな話になってしまいます。
という訳で、制作のいきさつがちょっと謎めいていると思います。
ちなみに、このアルバムでも、5曲目は観客が一緒になって歌っており、まさにこのライヴ・アルバムのハイライトと言えるでしょう。


Youtubeで「トレンチタウン・ロック(Trenchtown Rock)」のライヴ映像を見つけたので、ご紹介しましょう。


同じくYoutubeの「ゼム・ベリー・フル(Them Belly Full(But We Hungry))」のライヴ映像です。
 


同じくYoutubeの「ノー・ウーマン、ノー・クライ(No Woman, No Cry)」の音源です。
 


同じくYoutubeの「ゲット・アップ・スタンド・アップ(Get Up, Stand Up)」のライヴ映像です。