「ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ(Bob Marley and the Wailers)」の74年10月発表、7th「ナッティ・ドレッド(Natty Dread)」を聴きました。

僕が持っているのは、20年発売の紙ジャケット、01年リマスター、ボートラ1曲付。

ボブマーリー7-1
(ジャケット表)
英国初回アナログ盤ジャケットを再現。日本盤LP帯付。

ボブマーリー7-2
(帯を外したジャケット表)

ボブマーリー7-3
(ジャケット裏)

ボブマーリー7-4

 

ボブマーリー7-5

(内袋表裏)

ボブマーリー7-6
(帯表裏)

ボブ・マーリーの生誕75周年を記念して、アイランド・レコード時代の紙ジャケットCDが10年振りに再発されました。
前回との違いは、日本盤再現帯を付属した代わりに、レーベルカードを削除した点です。まあ、ユニバーサルでよく見かけるパターンですが、それ以外は日本語解説書も含めて違いはないようです。

このアルバムは、6th「バーニン(Burnin')」に続く、メジャー・レーベル(アイランド・レコード)第3弾、通算7作目(全英43位・全米92位・全米R&B44位)。
前作発表後、オリジナル・メンバーのピーター・トッシュとバニー・ウェイラーが脱退。バンド名も「ザ・ウェイラーズ」から「ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ」に変更されました。
この時点のメンバーは、ボブ・マーリー(ボーカル&ギター)、アル・アンダーソン(ギター)、アストン・バレット(ベース)、カールトン・バレット(ドラムス)、バーナード・“トゥーター”・ハーヴェイ(ピアノ&オルガン)、ジーン・ルーセル(ハモンドオルガン&キーボード)、アイ・スリー(リタ・マーリー、ジュディ・モワット、マーシャ・グリフィス)。

1曲目「ライヴリー・アップ・ユアセルフ(Lively Up Yourself)」は、ジャマイカ時代の曲のセルフ・リメイク。アイ・スリーのコーラス、軽快なギター、ホーンやサックスがバンドのリスタートを感じさせます。
2曲目「ノー・ウーマン・ノー・クライ(No Woman, No Cry)」は、次作「ライヴ!(Live!)」における熱唱タイプが有名ですが、オリジナルはハモンドオルガンとドラム・マシーンによるちょっとチープで可愛らしいサウンドです。作者のヴィンセント・フォードは、マーリーの幼馴染。実は名義貸しで、実際はマーリーが作ったと言われております。
3曲目「ゼム・ベリー・フル(Them Belly Full(But We Hungry))」は、ジャマイカ時代の曲のセルフ・リメイク。ボブのボーカルとアイ・スリーによるデュエット風のコーラスが素敵な曲。
4曲目「レベル・ミュージック(Rebel Music(3 o'Clock Road Block))」は、全編に響き渡るハーモニカと途中のボブとアイ・スリーによるハイトーンのボーカル&コーラスが印象に残る曲。
5曲目「ソー・ジャー・セイ(So Jah Seh)」は、シングルカットされるも、チャート・インせず。ホーンとドラム・マシーンによる軽い感じの曲。
6曲目「ナッティ・ドレッド(Natty Dread)」は、アルバムタイトル曲にして、5曲目のシングルB面。元は「Knotty(もつれ) Dread」というタイトルを、アイランド・レコードにより同じ発音ながら「Notty(小ぎれいな)Dread」と全く逆の意味に替えられたようです。
7曲目「ベンド・ダウン・ロウ(Bend Down Low)」は、ジャマイカ時代の曲のセルフ・リメイク。軽快に跳ねるベース・ラインが魅力的な曲。
8曲目「トーキン・ブルース(Talkin' Blues)」は、曲名通り、語り掛けるように歌われる曲。
9曲目「レヴォリューション(Revolution)」は、ホーンと艶めかしいアイ・スリーのリフレイン・コーラスが印象的な曲。
ボートラ10曲目「アイム・ア・ドゥ(Am-A-Do)」は、未発表曲(アルバム・アウトテイク)。

前述の通り、「ザ・ウェイラーズ」から「ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ」へのバンド名の変更がそのままサウンドにも反映していると思います。
これまでは、ボブ、ピーター、バニーのせめぎ合いがバンドの魅力でしたが、ここではあくまでも主役はボブ一人。
ピーターやバニーに代わるアイ・スリーのコーラスも、ボブV.S.アイ・スリーと言う関係性の中なので、今までとは大きく異なります。
したがって、そこがちょっと物足りない気がします。

Youtubeで「ソー・ジャー・セイ(So Jah Seh)」の音源を見つけたので、ご紹介しましょう。

 


同じくYoutubeで見つけた「ノー・ウーマン・ノー・クライ(No Woman, No Cry)」の音源です。
 


同じくYoutubeで見つけた「ライヴリー・アップ・ユアセルフ(Lively Up Yourself)」のPV映像です。
 


同じくYoutubeで見つけた「ゼム・ベリー・フル(Them Belly Full(But We Hungry))」のライヴ映像です。