「モリッシー(Morrissey)」の88年3月発表、1st「ビバ・ヘイト(Viva Hate)」を聴きました。

僕が持っているのは、12年発売の輸入盤スペシャル・エディション、12年リマスター。

モリッシー1-1

 

モリッシー1-2

 

(ジャケット表)
オリジナル・ジャケットは青色っぽい写真を使用。同じ写真を使っていると思いますが、色合いや文字の配置のデザインは異なります。

モリッシー1-3
(ジャケット裏)

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(ジャケット内側)

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モリッシー1-6

 

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モリッシー1-9

(ブックレット)

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(CDレーベル)

自分が一番洋楽にのめり込んだ、80年代の名作をピックアップして聴いています。
先月のローラ・ブラニガン「セルフ・コントロール(Self Control)」に続いて、第167弾はモリッシー。

このアルバムは、ザ・スミス衝撃の解散からわずか半年で発表されたソロ1作目(全英2位・全米48位・オリコン65位)。
プロデューサーは、ザ・スミス最終作「ストレンジウェイズ、ヒア・ウイ・カム(Strangeways, Here We Come)」をプロデュースしたスティーブン・ストリート。
スティーブンは全曲の作曲も手掛け、ベース・ギターも弾いております。
また、ザ・ドゥルッティ・コラムのヴィニ・ライリーがギターで参加。マンチェスター出身なので、同郷ですね。

1曲目「アルセイション・カズン(Alsatian Cousin)」は、早速ヴィニのノイジーなギターが飛び交う曲。
2曲目「リトル・マン・ホワット・ナウ?(Little Man, What Now?)」は、つなぎのような小品。
3曲目「エヴリデイ・イズ・ライク・サンデイ (Everyday Is Like Sunday)」は、2ndシングル(全英9位)。初期を代表する曲。やはり、この曲はいつ聴いても良いですね。
4曲目「プラットフォームのベンガル人(Bengali In Platforms)」は、アコースティック基調の軽快な曲。歌詞の内容は、ベンガル語を話す少年(=移民)が社会に上手く適応できない話。
5曲目「エンジェル・エンジェル(Angel, Angel, Down We Go Together)」は、ストリングスをバックに歌われるクラシカル・ムードの曲。
6曲目「レイト・ナイト・モードリン・ストリート(Late Night, Maudlin Street)」は、短い曲が多い中でアルバム最長の7分に迫る曲。デジタル基調ですが、煌びやかなアレンジの中をなまめかしく歌われる曲。久しぶりに聴いて、この曲の良さを再認識しました。
7曲目「スエードヘッド(Suedehead)」は、1stシングル(全英5位)。このアルバムで、一番スミスの雰囲気を持ち合わせたアコースティック・ロック。
8曲目「ブレイク・アップ・ザ・ファミリー(Break Up The Family)」は、淡々と歌い進める、これといった魅力に乏しい曲。
9曲目「トリート・ミー(Treat Me Like A Human Being)」は、オリジナル・アルバムの「ジ・オーディナリー・ボーイズ(The Ordinary Boys)」から差し替えられた曲。元は、11年発売のシングル「グラマラス・ブルー(Glamorous Blue)」リマスター盤のB面に収録されていた曲で、このアルバムのアウトテイクのようです。まるでデモのような、取るに足らない感じの曲なので、なぜ差し替えたのか理由が分かりません。
10曲目「君,我を忘れようとも…(I Don't Mind If You Forget Me)」は、冒頭からノイジーなギターが走ったと思ったら、一気にアップテンポで歌い出します。これは1曲目と同様、ヴィニの活躍する曲。
11曲目「ダイアル・ア・クリシェ(Dial-A-Cliche)」は、3拍子のアコースティック・ナンバー。
12曲目「マーガレット・オン・ザ・ギロチン(Margaret On The Guillotine)」は、前曲の終わりの鐘の音に続いて始まる静かな曲。終盤に美しいアコースティック・ギター・ソロが続きますが、曲名同様、突然それが断ち切られます。ちなみに、マーガレットとはもちろんマーガレット・サッチャー元英首相。

リアルで聴いた時の思い出としては、ジョニー・マーの不在が嫌でも重く圧し掛かって来て、受け入れ難かったのを覚えております。
でも、今改めて聴き直すとそんなに悪くはありませんね。むしろ「ストレンジウェイズ、ヒア・ウイ・カム」より、こちらの方が良いくらいです。
やはり、当時はスミス解散のショックとその痛手を引きずっていたのだと思います。まだ、解散から半年しか経っていなかった訳ですから…。

Youtubeで「スエードヘッド(Suedehead)」のPV映像を見つけたので、ご紹介しましょう。

 


同じくYoutubeで見つけた「エヴリデイ・イズ・ライク・サンデイ (Everyday Is Like Sunday)」のPV映像とTVライヴ映像です。