「ザ・クラッシュ(The Clash)」の82年5月発表、5th「コンバット・ロック(Combat Rock)」を聴きました。

僕が持っているのは、04年発売の紙ジャケット、99年リマスター。

ザ・クラッシュ5-1
(ジャケット表)
英国初回アナログ盤ジャケットを忠実に再現。日本盤LP帯付。

ザ・クラッシュ5-2
(帯を外したジャケット表)

ザ・クラッシュ5-3
(ジャケット裏)

ザ・クラッシュ5-4
(ポスター)

ザ・クラッシュ5-5

ザ・クラッシュ5-6
(歌詞カード)
英国盤だとこの部分は内袋になっていると思いますが、この紙ジャケットでは日本盤仕様。

自分が一番洋楽にのめり込んだ、80年代の名作をピックアップして聴いています。
先日のシンプル・マインズ「ワンス・アポン・ア・タイム(Once Upon A Time)」に続いて、第98弾はザ・クラッシュ。

このアルバムは、5作目(全英2位・全米7位)。
プロデューサーは、クラッシュとグリン・ジョンズ。
以前書いたブログは、こちらです。

1曲目「権利主張(Know Your Rights)」は、全英43位。三箇条の権利主張を掲げるジョー・ストラマー(ボーカル&ギター)の扇動的な歌い方が特徴的な曲。
2曲目「カー・ジャミング (Car Jamming)」は、ファンキーな曲。バック・ボーカルで、当時ミック・ジョーンズ(ギター)の恋人だったエレン・フォーリーが参加。
3曲目「ステイ・オア・ゴー (Should I Stay or Should I Go) 」は、全英17位・全米45位。ただし、91年の再発盤がバンド史上初の全英1位。リード・ボーカルはミックで、スペイン語のコーラスがジョー。
4曲目「ロック・ザ・カスバ(Rock the Casbah)」は、全英30位・全米8位。トッパー・ヒードン(ドラマー)が作曲からドラムベース、ピアノまで演奏した曲。
5曲目「レッド・エンジェル・ドラグネット(Red Angel Dragnet)」は、ヒップホップやレゲエ、ファンクが合体したような曲。リード・ボーカルは、ポール・シムノン(ベース)とコズモ・ビニール(ツアー・マネージャー)。
6曲目「ストレイト・トゥ・ヘル(Straight to Hell)」は、後にジョーが出演した同名映画も作られた曲。ジョーがフレーズを繰り返して呪文のように歌う曲。
7曲目「オーヴァーパワード・バイ・ファンク(Overpowered by Funk)」は、ラップも取り入れたファンク・ナンバー。単調な繰り返しで、今一つ盛り上がりません。
9曲目「シーン・フリン(Sean Flynn)」は、フルートやサックスが飛び交う中、呟くようなジョーのボーカルが入ったアンビエントな曲。
10曲目「ゲットーの被告人(Ghetto Defendant)」は、アメリカの詩人アレン・ギンズバーグの朗読を挿入。
12曲目「デス・イズ・ア・スター(Death Is a Star)」は、ジョーのセリフ調のボーカルが入ったムーディーな曲。ピアノを弾いているのは、タイモン・ドッグ。

「ステイ・オア・ゴー」や「ロック・ザ・カスバ」など代表曲が含まれますが、それ以外の曲はおよそパンク・ロックからはほど遠い、変わった曲調が多く、結構難解な作品です。
いわゆる、ラップロック、ファンクロック、ミクスチャー・ロックと言ったジャンルの走りですね。
このアルバムがオリジナル・メンバーでの最終作となる訳ですが、最後まで革新的な音楽を生み出していたバンドだと思います。
今回少し聴き込んで、改めて音楽的な懐の深さに感心しました。
万人受けする名作は「ロンドン・コーリング(London Calling)」の方ですが、このアルバムもなかなか捨て難い作品です。
チャート的にも、「ロンドン・コーリング」の全米27位を凌ぐ全米7位と、バンド最高位を記録していますしね。

Youtubeで「ロック・ザ・カスバ(Rock the Casbah)」のPV映像を見つけたので、ご紹介しましょう。
映像のドラムスは、トッパー脱退により、テリー・チャイムズ。



同じくYoutubeで見つけた「ステイ・オア・ゴー (Should I Stay or Should I Go) 」のPV映像とライヴ映像です。





同じくYoutubeで見つけた「権利主張(Know Your Rights)」のライヴ映像です。