売る気満々な店員は嫌だけど、全くない店員は、もっと嫌だ! | 柴田昌孝の『販売道 即 人道』

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『ネサンス・コミュニケーションズ・クラブ』接客、販売、店舗運営コンサルタント(元アパレルグループ社長)の代表・柴田昌孝の接客・販売のブログ


●売る気満々な店員は嫌だけど、売る気が全くない店員は、もっと嫌だ!


~お客様は、店員の『売る気」の見せ方をためしてる~


先日、メンズショップにぶらりと入った時の事。セールも一段落し、さすがにこの猛暑で、館内の人もまばら。


何か掘り出し物でもないかな?と、入店した店での事。


店員同士がレジカウンターで、会話して全く話を止める気配もない。まぁ、認めたくないが、よくある光景だ。


最初は、自由に見れて気楽でいいや、と思っていたが、鏡の前で洋服をあてたり、違う色はないか?店員に聞きたくて目線を送るが、一向にやっても来ない。


いい加減最初の気楽さから、何かもやもやした怒りにも似た苛立ちに変わってきた。


きっと、売る気もないって事は、お客として認められていない怒りが、でてきたのだ。


結局、買う気が出てきたが、店員の売る気のない姿に、買う気も失せそのまま、店を後にしたのだが、嫌な後味がずっと残る。


確かに、売る気まんまんな店や、店員に会うと一種の怖さを感じ嫌だが、逆に、売る気の全くない店や店員は、その何倍もこわい。


お客様は、『売る気』がある店員が嫌なわけじゃない。『売る気』が全くない店員は、もっと嫌だ。って事につくづく気づかせてくれた。


やはり、店ってお客様からしたら、買う為に存在する場だし、店員にとっては売る為に存在している場なのだ。


それ以上でも、それ以下でもない。


店員は、売りたくて当たり前!その売る気を、どうお客様に示すのか?それをお客様は店員に試しているのかもしれない。


お客様に感じの良い『売る気』が大切だとつくづく感じた先日だった。


店や店員から『売る気』をなくしたら、店員の存在は、その意義を失うのだ。