クリック有難うございます。
３つ前の記事、
こちらは、常々、考えていたというか、
疑問に思っていたことだったので、
反響頂いて大変嬉しかったです。
ブログ記事にして下さった方もいらして、
水色クレヨンさんとアンダンテさんには
心から感謝しています。
■水色クレヨンさんの記事
■アンダンテさんの記事
（私が把握していない記事があったら
お知らせ頂けたら嬉しいです。）
水色クレヨンさんが
「涙が出ました」とまで
深く受け止めてくださったのは、
やはり「本当は、もっと素敵に弾きたい」という
お気持ちがあったことの表れではないか、、と感じました。
そして、アンダンテさんの書かれたように
「趣味なら楽しければ」という言葉それ自体が
悪いわけではないけれど
「それは、私が言うことです。先生が言うことではない。」
このズバリと鋭い切り口が小気味よく、
違う角度から問題点を解らせてくださったと感じました。
アンダンテさんのコメント欄の
ぎどんさんの「テニススクールのコーチ」のお話も、
「「プロにならないんだから楽しくやれば」という姿勢を
コーチが見せることはありません」
という部分、
やっぱり、、と思いながら読ませて頂きました。
レッスンとは、
「上手く弾ける方法」「素敵になる方法」を
少しでも多く伝えて
将来的には、レッスンを受けていない曲も
素敵に弾けるように
「自分で考えられる」ようになるためのものと思っています。
「教えない教育」＝「自分で考えさせる教育」
という考え方は、悪いとまではいいませんが、
「考える為には知識が必要」です。
知識が足りない状態で
「自分で考える」とどうなるかというと、、
「自分には才能がないから弾けない」とか、
「音大を出ていないから弾けない」とか、
「毎日何時間も練習できないから弾けない」と
絶望するしかない、ということにもなり得るわけです。
絶望するしかないから、心の奥深くでは
素敵に弾けなくて「悲しい」気持ちがあっても
その気持ちには蓋をして
「憧れの曲を弾けるだけで楽しい」と
自分に言い聞かせているのかもしれません。
十年を越す門下生の趣味の方で、
中高生時代、毎日（部活もしながら）
３時間以上ピアノの練習をしていた、という方がいます。
膨大な量の練習曲もこなしました。
もちろん、それは大変な努力でした。
でも、
部活の遠征で数日休んだらもう弾けなくなったし、
いつも手が痛かったし、
憧れの曲をどれほど練習しても
CDで聴くような美しい音色や魅力ある演奏にならず、
「自分には才能がないのだ」と絶望して
高校生でピアノを辞めました。
大人になってから、
ネットで私を知って習いに来られて
根本から弾き方を変える努力をされました。
練習量は、中高生時代の数分の一から
時には十分の一でも、
ピアノを辞めたきっかけとなった憧れの曲を
門下生コンサートで昔とは違う演奏ができた時、
見知らぬお客様から
「きれいな音でした」、「素敵な演奏だった」等と声をかけられ、
昔の絶望感を晴らすことができました。
この方が、
真剣に、大変な努力をされた長い年月の末、
絶望するしかなかったのは、
ピアノの弾き方でどれほど変わるかを
知らなかったからでした。
この方の人生を聞いて
「趣味なら楽しければ、、」と
言えるでしょうか？
音大を出たか否かに関係なく、
それぞれの方が、
ピアノに対して様々な想いがあるはずです。
「趣味だから・・」と
軽く扱っていいとは思えないのです。
一方で、音大卒で、
卒業演奏会にも出演された優等生さんでも、
あまりにも手が痛くて耐えられず、
生徒さんの指導も、どうすれば
上手く弾けるようにできるか分からず
「ブラックなレッスン」（←秀逸な表現 。。）
をするしかなくて、
演奏・指導、両方に絶望されて
３０年もピアノと絶縁されていた方もいます、
今は、弾き方を改善しながら、
昔は思うように弾けなかった曲を弾かれています。
あまりにトラウマが深いのか、
人前での演奏は絶対にされたくないそうですが、
ピアノを弾くことに喜びを得てくださって
心底、よかったと思います。
弾き方や表現の「方法」・「知識」と
出会えなければ、
「自分には才能がない」
「自分には向いていない」
「音大ではないから仕方がない」等々と考えて、
絶望するしかないのです。
だから、
「自分で考えなさい」と指導する前に、
沢山の「方法」・「知識」を
伝えなくては、、、と思うのです。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
お伝えしたいことが、沢山、あります。
レッスンにどうぞ！！(^^)
Megumi（野谷 恵）
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