13■Online愛の夢チャリティーコンサート/亡き友、kazさんのメフィストワルツ | 愛の夢のつづき

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■Online愛の夢チャリティーコンサート その13

 

★動画の後に寄付締め切り日

お知らせがあります。

 

※順不動で、基本的には、1ページに複数、

演奏動画をご紹介させて頂いてまいりましたが、

本日は、例外的に、亡き友、kazさんおひとりの記事です。

 

※少し改稿し、動画より下に

kazさんの記事へのリンクもいくつか追加しました。1/21

 

****************

 

 

kazさん (←kazさんのブログへのリンク)

 

・リスト/メフィストワルツ 第1番 「村の居酒屋の踊り」

 

・コメント:(kazさんのブログ記事からの抜粋です。生前、

リンクがあれば、どのような形でも転載OK頂いていました。)

 

kazさんのブログ記事悪魔か本性か より抜粋。

 

*********(途中からです。)

 

リストのメフィスト・ワルツ第1番、

「村の居酒屋の踊り」という

副タイトルがついている。


この曲のファウスト伝説は

有名なゲーテのそれではなく、

レーナウの詩にインスピレーションを受けている。


楽譜にもレーナウの詩が掲載されているので、

その情景を忠実に再現するのがいいのだろう。


ヴァイオリンの音色、調弦、

悪魔はヴァイオリンが上手なのだそうだ。

(中略)

メフィストは悪魔なのだから、

ファウストは悪魔に騙されて・・・という

解釈もあるのだろう。


ファウストは、本当はいい人で悪くはない、

悪いのは悪魔だ・・・のような?

それはそれでスッキリという感じではあるが、

ファウストは自分の意志で悪魔と契約してしまった、

欲望、本能に逆らえなかった・・・という

人間の本性のようなものを

浮き彫りにしているかのような解釈の方が、

断然面白いような気がする。


悪魔は魅力的なのだ。

見るからに残忍・・・なんてものには惹かれない。

悪魔が悪いのではなく、人間の本性が悪い。


悪魔か人間の本性か・・・

 

(後略)

 

 

♪♪♪♪♪♪

 

前記事の、目の見えないりえさんりささん姉妹の

 

編集のように、例外のある「柔らかいルール」で

 

「バリアフリーなオンライン企画」を目指しています。

 

亡きkazさんについては、

 

ご本人がこの場の為の文章を

 

書いてくださることができませんので、もう少し、

 

ブログをご紹介することをご理解頂ければ幸いです。

 

 

 

kazさんが亡くなられた直接の原因は

 

脳出血でしたが、

 

kazさんは長年の間、

 

何度も再発する癌と闘われていました。

 

 

繰り返した手術で体中が傷だらけという

 

記事あきらめない もありますが、

 

多くの内臓が欠けてもいたので

 

体力がない、とのことでした。

 

 

メフィストワルツのような大曲を弾かれるのは

 

1回通すこともなかなかできないほど、大変だったそうです。

 

それでも、1度は諦めたメフィストワルツに、

 

取り組もうと決意されたという記事です。

 

 

★kazさんのブログ記事生存率とメフィストワルツ より抜粋

 

******(途中からです)***

 

かつてリストの「メフィストワルツ」を弾きたいと思った。

その時には弾くことを諦めた。


曲の難度がどうこうというよりも、

まず体力が続かないというのが理由だった。

どのように弾いても一曲を通すことができない。


弾いている途中で酸素不足になり、

目の前が真っ暗になり

意識が遠のく・・・という感じに近くなる。


この曲を弾くのを諦めた時、

生まれて初めて

ピアノのことで泣いたような気がする。

哀しかったねぇ・・・悔しかったねぇ・・・


メフィストワルツという曲を

その時に封印してしまった。

僕にとっては無関係な曲と・・・


封印してしまえば、

その後は考えなければいいのだ。


癌とは長い付き合いになる。

大人になって再開したピアノも

同じく長い付き合いになる。


癌が発見されて、

それでピアノを再開しようと決心したのだから、

当然癌とピアノは同じ期間、

僕の人生と共に共存しているわけだ。


今までは、

「命がいつ尽き果てても後悔しないように」

という観点で生活してきたように思う。

ピアノの場合も、この考えで弾いてきた。


特に選曲にあたっては、

「弾いておきたい」という気持ちを最優先してきた。

つまり、曲を選曲する時には、

「この曲を人前で弾くのは最後になるだろう」

という気持ちが常にあった。



最近は、少しだけ

考えが変わってきたように思う。

つまり、

「長くは生きられないのだ」

という思いだけではなく、

「もしかしたら結構しぶとく

自分は生きていくのかもしれない」

などという気持ちも出てきたのだ。



長くは生きられないのだ・・・と思っていれば、

基本的には封印した曲については

考えなくても済むのだ。

弾きたい曲は沢山あるのだから。



でも長生きした場合、

封印してしまった曲から逃げていたという事実は

後悔につながるかもしれないなどと思い始めた。


後悔したくない・・・という思いは

基本的には変わらずだが、

「もし命が短いのだったら・・・」と

「もし命がそこそこ長いのであったら・・・」という

二つの可能性を感じられるように

なってきたということになるのだとも思う。


今年の後半はショパンに集中し、

前半は、かつて封印した曲に

向き合ってみようかと思った。

もし、5年後にも僕が生きているとしたら、

メフィストワルツを封印して弾かなかったという

事実が5年後の僕を苦しめると思う。


6月のサークルの演奏会で弾こうと思う。

覚悟しておくべきことは、

本番で、弾いている途中で

弾けなくなってしまう可能性を常に持ちつつ

練習するということ、

その事実を冷静に受け止めること。


どうしても途中で弾けなくなったら

聴いている人に説明しようと思う。

「一度引っ込みます。

少し休んでまた途中からまた弾きます」と。


できれば本番では避けたい。

絶対に避けたい。

でも覚悟は必要だ。

気力だけでは弾けないのだから・・・

(中略)

5年後の生存率、

僕の場合は5パーセント未満・・・なわけだけれど、

100人に5人は5年以上生きているわけだ。

生きた場合のことも考えておかなくてはいけないのだ。

kaz  2015/02/15 Sun

 

******************

 

★★★kazさんの動画は

当初別の動画の予定でしたが

反対があり、こちらの動画となりました。

 

kazさんの演奏をネットに上げることは、

一番親しかった親友さんからのご依頼で、

ご遺族も望まれていると伺っております。

 

生前のkazさんとのやり取りから、

僭越ながら私は

kazさんも、この企画への参加を

望んでくださるに違いないと感じています。

 

チャリティーコンサートについてのお考えや

お気持ちを何度も直接伺っていたことと、

イタリアでリサイタルを頼まれた際に、

断ってしまわれたことへの後悔を

何度も書かれていたからです。

 

kazさんが生きていらしたら、

少しでも多くの人に聴いてほしい、、と

この企画に参加してくださったはず、と確信しています。

 

イタリアでのエピソードの記事です。

(私はメールでも、もう少し詳しく伺っていました。)

 

ジゼル・ブンチェン 

 

アリオーソ 

 

 

また、チャリティーコンサートについては

とても沢山の記事を書いてくださっていました。

その中から、2つほど。。

 

虹と雪のバラード 

 

心から流れる血 

 

 

 

****************

 

オンライン愛の夢チャリティーコンサートは

 

演奏参加者の方々から、1動画につき、

 

5000円の参加費=寄付を頂いております。

 

 

演奏動画をご覧の方で、企画に賛同し、

 

寄付したいとお考えくださる方がいらっしゃいましたら、

 

1月21日までに、まずは、メールで

 

pianoon★nifty.com まで

 

★を半角のあっとまーくに替えて、

 

ご連絡頂ければ幸いです。

 

よろしくお願い致します。

 

 

今回、経費はゼロで、出演者さんの参加費はじめ、

 

総てのご寄付を、全額、以下へお送り致します。

 

全国コロナ医療福祉支援基金

 

東日本大震災 雇用 教育 健康支援機構(震災機構)

 

東日本大震災被災児童自立支援プロジェクトSupport Our Kids

 

難病医学研究財団

 

■これまでのコンサート記事です♪

ピアノソロでメトネルの春。連弾でドヴォルザークの交響曲「新世界より」第4楽章。

 

パイプオルガンによる演奏動画2つ。教会で神への祈りと共に奏でられてきたパイプオルガンの響き。

 

一筋の希望の光に。「月の光」。震災に寄せ、被災地の人々を想う曲。「今、私にできること」。

 

コンサートでツェルニーを弾く深い意味(説明あり)+火祭りは悪霊退治。真央さんの現役最後の曲。

 

ラフマニノフのヴォカリーズ他、レスピーギ、リヒャルトシュトラウス等、表情豊かな歌曲動画3つ。

 

ラフマニノフのプレリュード、リストのラ・カンパネラ、偉大なピアニストだった作曲家達のピアノ曲の輝き。

 

休憩です。東日本大震災から10年。羽生結弦選手が支援される震災機構さんの新ポスターご案内。

 

ハンドフルートによるカッチーニのアヴェ・マリアと、ピアノによる北欧の作曲家の美しい小品。

 

真央さんの蝶々夫人を生観戦されたフィギュアファンの方の想い込めた蝶々夫人とヘンデルのアリア。

 

J.クリーガー/メヌエットと、シベリウスの樅の木。ダウン症少年とお母様の努力のメヌエット。。

 

ショパンのワルツ7番と、チャイコフスキー四季より秋。ロマン派の美しい名曲達。

 

連弾2組。有名なアルルの女と、バッハG線上のアリアに「七つの子」のメロディーが絡む楽しい編曲。

 

ショパンの優美で情熱的なノクターン8番と、レハールの表情豊かなワルツ「ジプシー・ラブ」。

 

2003年からこれまで、札幌と東京で開催してきたチャリティーコンサートの記録です。

 

 

最後まで読んでくださってありがとうございます。

 

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