先日のブログで、私達の86%が喉や鼻にコロナウィルスを持っており、そのコロナウィルスのスパイク蛋白は心臓にダメージを与えることはないのに、SARS-CoV-2(Covid-19)のスパイク蛋白は心臓の細胞に直接ダメージを与える という内容の記事をご紹介しました。こちらのほうの過去記事も まだ読まれていない方は是非ご一読ください。

Covid-19のスパイク蛋白は直接心筋細胞を傷つけるという研究

 

本日は 同じく、SARS-CoV-2(Covid-19)のスパイク蛋白が心臓の細胞だけでなく、ありとあらゆる細胞に存在するミトコンドリアに深刻なダメージを与える という研究内容を また免疫学の博士Dr.Beenのイラストとともにご紹介します。

元のビデオはこちらになります。また、学術論文の原文を読みたい方は リンク先ビデオの下の概要欄に論文へのリンクがあります。

 

 

 

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上のイラストはこの実験の概要です。

 

この実験ではスパイクプロテインの部分のみ、また、熱処理して不活化したSARS-CoV-2(Covid-19)がどのようにミトコンドリアにダメージを与えるかを調べ、また、ミトコンドリアDNAの大きな減少、細胞膜のリン脂質の飽和度の上昇等を調べました。この時点でいくつかの生物学の用語が分からなくても後で解説するので大丈夫です。

 

 

上のイラストは SARS-CoV-2(Covid-19)のスパイク蛋白は 驚くべきことに、脳の神経細胞であるマイクログリアにまで炎症を発生させることが分かった という事を表しています。それにより、神経認知機能の低下、神経細胞障害を起こしてしまうとのことです。

 

 

これはシャーレ内での実験になります。(上のイラスト)

左側は①コントロール群で普通の培養した細胞です。右側は ②脳の神経細胞のマイクログリアと一緒にSARS-CoV-2のスパイクプロテインの部分のみを取って一緒に培養したものと、③マイクログリアと熱で不活化処理したSARS-CoV-2とを一緒に培養したもの、以上の3種類の実験をしました。

 

 

上のイラストは細胞のイラストです。

 

左側の丸い形のものが細胞でその中心に青い丸の核があります。その周りに青い楕円形のものが取り巻いていますが、これがミトコンドリアです。そのミトコンドリアの断面図を大きく右側に描いてあります。ミトコンドリアの中ではエネルギーのATP産生、電子の移動が行われています。ミトコンドリアは細胞にとってのエンジンのようなもので、これが働かなくなると、細胞はすぐに死んでしまいます。

そしてミトコンドリアは核の中にあるDNAとは違うDNAを持ち、これをミトコンドリアDNAと呼びます。

 

 

そして、上のほうで紹介したシャーレ内の3種類の検体の培養結果がどうなったかが上のイラストです。

ミトコンドリアDNAの量が ①のコントロール群は2.2mg/mL に対して ②のSARS-CoV-2スパイクプロテインと一緒に培養したほうは1.2mb/mLと半分近くにまで減り、③の熱で不活化処理したSARS-CoV-2と一緒に培養したほうも似たような結果になりました。

そして細胞のエネルギーととなるサッカライド(グルコースとピルビン酸)も コントロール群が1.5mg/mL に対し、②が0.7mg/mL、③が0.9mg/mLと大幅に減少。これは②と③の条件では呼吸機能が減少していることを意味します。

 

 

そして上のイラストは細胞膜のリン脂質ですが、このリン脂質は主に不飽和脂肪酸エステルで構成されていますが、この脂肪酸の部分が不飽和(炭素間の二重結合がある)ということが細胞膜の柔軟性を保つ上で重要で、二重結合がない飽和脂肪酸エステルの割合が多くなると細胞膜が固くなって傷害を受けることになります。

この「不飽和脂肪酸エステル VS 飽和脂肪酸エステルの比率」というのが コントロール群での正常な細胞では4.3あったのに対し、上で紹介した②とか③の条件で培養したほうは ②が3.7、③が3.8 と 不飽和脂肪酸エステルの割合が減り、飽和脂肪酸エステルの割合が増えました。ミトコンドリア内におけるトータルの脂質の濃度は変わらなかったものの、質的に悪くなっていた ということです。

 

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このように、SARS-CoV-2(Covid-19)はトゲトゲのスパイクプロテインの部分が特に毒性が高い ということが科学者たちの研究で分かってきているのですが、この細胞のミトコンドリアにダメージを与えるSARS-CoV-2のスパイクプロテインに対して、どうやって守れば良いか というと、「メラトニン」に ミトコンドリアを保護する機能があるのだそうです。Dr.Beenもビデオの中でオススメされていました。

 

メラトニンは睡眠障害を改善する効果があり、アメリカではサプリとして購入できます。しかし、残念ながら 日本では医師の処方箋が必要な医薬品となっています。個人輸入で海外から日本に取り寄せるのは違法ではないので、どうしても試してみたい方は

その方法もありかと思います。

Covidの重症化を防ぐ という目的ならば、動物実験での報告ではありますが、私の過去のブログでアミノ酸のGABAにもかなり効果がある ということを説明しています。

アミノ酸のGABAでCovidによる重症化率と死亡率が大幅に改善したという動物実験

GABAならば、日本でサプリとして購入可能です。

 

また、「重症化を防ぐ」とはならないかもしれませんが、ビタミンD欠乏症とCovid重症化の関連性が論文で指摘されており、これも過去記事でご紹介しました。

ビタミンD不足がCovid感染症の重症化に関連

 

また、ワクチンについてですが、SARS-CoV-2のスパイクプロテインに毒性があるということが色々な学術論文で分かった以上、mRNAの司令によって、そのスパイクプロテインをそっくりそのまま、私達の体の中で作らせてしまうCovid-19のワクチン というのを 「安全」と言ってよいものでしょうか?

 

たとえ永遠にスパイクプロテインを作り続る訳ではなくても、一時的にではあっても、それが心筋細胞やミトコンドリア、脳の神経細胞にまで炎症や障害を起こす事が分かった以上、まだCovidのワクチンを使い続けるのには 大いに疑問が残るのではないでしょうか。

 

ワクチンでSARS-CoV-2と全く同じスパイクプロテインを私達の体の中で作らせることにより、心筋炎、細胞の炎症、自己免疫疾患、認知機能悪化のリスク等、様々な傷害が出る可能性が高いことが 少なくとも 動物実験や培養細胞を使った実験では分かっているわけです。

 

それなのに、まだこの危険な臨床試験中のワクチンの接種を推進し続けるのですか? 

私にとっては疑問だらけです。