私のブログで何度か紹介してきている免疫学の博士のDr.Beenが解説するCovid-19関連の色々な情報、過去には ワクチンの効果が3~4ヶ月しか続かないことや、アミノ酸のGABAでCovid感染での重症化や死亡率が大幅に改善した研究成果をご紹介しました。

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ワクチンの効果はわずか3~4ヶ月という調査結果が発表。

アミノ酸のGABAでCovidによる重症化率と死亡率が大幅に改善したという動物実験

 

今回は SARS CoV-2(Covid-19)のあのトゲトゲのスパイクプロテインが直接心筋細胞にダメージを与えた という動物実験の研究論文を解説しているビデオが面白かったので、その内容の一部を Dr.Beenの手書きのイラストをキャプチャしたものを使って、ご紹介します。

 

元のビデオは↓で、発表された学術論文へのリンクはビデオの下の概要欄に貼ってありますので、ご興味の有る方はチェックしてみて下さい。

 

 

 

 

上のイラストは シャーレの中での実験で、SARS CoV-2(Covid-19)のスパイクプロテインの部分だけ(ウィルス全体ではない)を心筋細胞と一緒に培養したらどうなったか というイラストで、左のスパイクプロテインに侵された心筋細胞のほうは心筋細胞が炎症によって大きくなりました。 右側はスパイクプロテインがない状態で培養した心筋細胞です。

「コロナウィルス」は私達人間にとって一般的なウィルスで、86%の人は喉や鼻の中にコロナウィルスを持っているのですが、この心筋細胞の肥大というのは 通常私達が持っているような他のコロナウィルスのスパイクプロテインでは起こらず、SARS CoV-2(Covid-19)でのみ起こる現象なのだそうです。

 

 

このシャーレの中での実験を今度はマウスの心臓でやってみたのが上のイラストです。

心臓の絵が2つありますが、どちらもSARS CoV-2(Covid-19)のスパイクプロテインに侵された心臓です。

左側の心臓は心機能障害を起こしており、右側の心臓は炎症によって心肥大の状態になり、心臓の壁は厚くなり、十分なポンプ機能を果たせない状態になっています。心臓の形まで変わってしまっており、こうなると不可逆的な病変であって、元の心臓には戻れません。

なお、このマウスはSARS CoV-2(Covid-19)のスパイクプロテインがくっつくACE-2受容体を持つように遺伝子操作されたものではなく、遺伝子操作されていない通常のマウスです。(マウスは人間と違って細胞にACE-2受容体はない)

 

 

上のイラストはSARS CoV-2(Covid-19)のスパイクプロテインがどのようにして炎症を起こすかのメカニズムです。

 

白血球の中のマクロファージ、または樹状細胞は 異物を認識し(→樹状細胞)、捕食する(→マクロファージ)働きを持ちますが、これらは「Toll様受容体」という細菌やウイルスなどの特徴的な構造(分子パターン)を見分けるセンサー(受容体)を持っています。イラストの一番左側にあるスパイクに、真ん中にいる樹状細胞またはマクロファージが触手を伸ばして触ろうとしているところにTLR-4と書いてありますが、これがToll様受容体の1つです。

このToll様受容体の1つ、TLR-4にスパイクプロテインが認識されると、炎症(inflammation)が起きます。

そして右側のように心筋細胞がダメージを受ける という流れです。

この炎症はマウスの細胞のようにACE-2受容体がない状態でも起こります。

 

 

重要なことは この心筋の炎症は SARS CoV-2(Covid-19)由来のスパイクプロテインによって起きている ということです。

上で書いたとおり、私達ヒトの86%はコロナウィルスを喉や鼻に持ち、そのコロナウィルスにもスパイクプロテインはありますが、そのヒト由来のコロナウィルスのスパイクプロテインでは このような心筋の炎症や、自分自身の免疫細胞による炎症は起きず、心臓の細胞にも影響しません。それを表したのが上のイラストです。

 

 

上のイラストですが、研究グループが SARS CoV-2(Covid-19)によって亡くなった患者の心臓の検査を行ったところ、心臓の細胞からSARS CoV-2(Covid-19)スパイクプロテインが見つかっています。

また、樹状細胞やマクロファージ由来のToll様受容体の1つ、TLR-4も見つかりました。

これらは どちらも健康な心臓からは見つからないものです。

 

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この実験で分かった、普通に私達と共存しているコロナウィルスのスパイクプロテインは無害なのに対し、SARS CoV-2(Covid-19)のスパイクプロテインのみが心筋炎を起こす ということと関連して、気になってくるのが やはりワクチンですね。

 

Covid-19のワクチンは それを打つことで 通常の無害のコロナウィルスとは違う、まさにSARS CoV-2のスパイクタンパク部分を私達の体の中で作り、それに免疫細胞が反応するようにしたものですから、この心筋細胞に毒性のあるスパイクタンパクが体の中で作られてしまい、それに私達の免疫細胞が反応することにより、心肥大や心臓に炎症が起き、ワクチン接種後に心筋炎や心臓疾患で亡くなられたり、重篤な状態になられた方が多数出てしまった ということなのでは・・・と、このビデオを見て思いました。

 

論文を発表したこの研究チームは 結論として、「SARS CoV-2(Covid-19)のスパイクプロテインが心筋細胞にとって危険なので、リスク低減のためにワクチンを打ったほうがよい」と言っているようですが、その考えには同意しない とDr.Beenはおっしゃっています。

 

この研究のように、Covidのスパイクプロテインが心筋細胞に対して毒性があるという実験結果があるのならば、mRNAワクチン接種によって、そのスパイクプロテインを体の中で、永久的にではないにしろ、生成させるのは大丈夫なのか? という疑問が湧いて当然ではないでしょうか。

 

新しいワクチンについては 色々な変異株に対応するため、より多くのスパイクプロテインを・・・との情報がありますが、大丈夫でしょうか? ますます心配になります。