「え、母乳が出るの?
どこから?
誰から?(笑)」
出産後のイメージって人それぞれだと思います。
私が実際に2017年の年末に出産して
まずびっくりしたのが”母乳”
私は決してグラマーではないので、自分は絶対に出ないものだと信じていました(笑)
少しでも子供に安全なものをと思い、粉ミルクのHipを取り寄せて購入し
準備万端!だったのですが・・・・・・
助産師さん「すごく出がいいから、(出産後)2日目からは完全母乳で行きましょう!」
うっそぉぉおおおおおおお!!!!@@;;;;;;
無理無理無理無理!!知らん!出し方知らん!!って感じでした(笑)
病院で教えてもらったのは、いわゆる「横抱き」「フットボール抱き」
授乳クッションなしでは絶対に授乳ができないんだな・・・(買っておいて良かったー!!!)という印象でした。
ところが。
この授乳。
恐ろしく、痛い。。。。
泣くくらい、痛い。
おっぱいのあちこちにゴリゴリしたなにかかたまりというか、詰まりのようなものができるし
おっぱいはどんどん生成されるから、飲んでもらわないとどんどん詰まって痛いし
がっちがちになる感じ。。
乳首の先も、とにかく痛すぎる。
どのくらいの痛みかというと・・・
ひどく血の出る、(肉が見えそうな)生剥けの指先の逆むけを同時に3本ずつ向き続けるくらいのレベル、かな。
そんな痛みが、授乳中、だんだん授乳後もずっと続くようになってきていた。
1日に10回以上、2時間~3時間ごとに(もちろん24時間!)
何度も何度も、同じ生剥けの逆むけをむき続けられる痛み。
声を殺していたのだけれど、そのうち本当に耐えられなくなって、もう半泣き(笑)
「痛みは個人差だからね」
「そのうち慣れるから」
「痛いね、うん、痛いね~でもこればっかりは仕方ないから」
「おっぱいが痛い?私は夜勤だからわかりません」
「熱が出て、乳腺炎の疑いが出てから病院に来てくださいね」
病院では、そういった言葉ばかりで、しこりはどんどんできるし、熱を持つし、
痛いし、どんどん張ってパンパンになるし、、、
痛がりなんだよ、大袈裟なんだよ、そう言われるに決まってる。
服を着ても、着なくても、とにかく24時間激痛のおっぱい。
痛すぎて、うずくまる。
レメディで何とかその場しのぎ。
いくつかとっては少しマシになるも、痛すぎて正常なレメディ診断が自分でできない。
産後、元々あった脊柱側わんからか、腰痛が酷くて歩くこともままならない。
さらに睡眠時間は(細切れではなく、トータルで) 1~2時間の毎日。
わが子におっぱいをあげることが、これほどの激痛で、ものすごい嫌だと思ってしまうのは
母親として失格なのではないかしら。
私は、良いお母さんになれないのではないかしら。
陣痛の時は、1分で良いから寝たいと思っていたけれど、
産後これほど拷問に遭い続けるなんて・・・
そう思っていたとき、何かがぷつんと切れました。
切れたのは、良い病院だったし、頼って色々この病院を頼ろう!と思っていたことや
おっぱいが痛いと訴えても、まったく無意味(痛がりなんだよ、そのうち慣れるよetc)。
あかんわ。
出産後、ほぼ寝ていない1ヶ月。まともな判断ができない。
私にまともな判断は、今できない。
大袈裟と思われようが、なんだろうが、とにかくプロに頼ろう・・・!!!
そう思って、思い出したのが「桶谷式」でした。
桶谷式母乳外来
http://www.oketani-kensankai.jp/
なんとなく・・・
「乳腺炎になった人が行く・・・らしい」というイメージがあったのですが
HPを拝見してみると「母乳についてのトラブルなんでもござれ」という印象。
なんなら、出産前から母乳についての相談も受けているとの書き込みまで!
急いで、一番実家から近かった
「池上助産院」にお邪魔させていただきました。
池上助産院
http://mw-ikegami.la.coocan.jp/
私は、いつ受診したらいいのか、どうしたらいいのかぜんぜんわからず
お電話して一番早くお邪魔できる時間帯に予約を入れさせていただきました。
桶谷式、と検索すると「痛い」「痛くない」賛否両論。
しかし、今おっぱいはがちがちで、母乳がだめになって乳腺炎で倒れたら
この子はいったいどうなるの?
実母はいつも忙しく休みのない人だし
まして主人は赤ちゃんへの理解や愛情はあっても私以上に扱いに慣れていない。
とにかく、1ヶ月になったばかりの息子を抱っこし、タクシーに飛び乗りました。
出迎えてくださったのは、こちらの先生。
(HPより)
京都人ならではの(いけず~とかじゃないんですよ、京都人は!)
きっちり仕事をして。
やさしくて。お茶目で。姉さん肌で。ちゃきちゃきしてるけれど、本当にやさしい女性。
池上先生にはじめてお会いしたとき、驚きました。
まだ、何がどうって一言も話していないにもかかわらず
「あら、あかんわ。身体相当しんどかったでしょう?乳腺炎一歩手前」
え。
鼻の下に大きなにきびができて、ここ2~3日治らなかったのです。
それを見て、顔の中心、しかもホルモンを示す鼻の下に大きなニキビが出来ていて
私のおっぱいも体調も危機一髪。
桶谷式の母乳マッサージときくと、こしょばいとか痛いとか色々イメージがあると思いますが
(昔、出町柳から京大に向かう道に”ちちもみ”という看板があったそうです:父談)
とにかく、ばりばりのしこりを取ってもらいます。
そのときくらいは、そりゃ、肩のマッサージと一緒でちょっと痛いくらいはありますが
おっぱいばりばりの、吸われる時の痛みに比べると、100倍まし!!
陣痛乗り越えた女性なら、ちゃんちゃらおかしいくらいの痛さですよ(笑)
母乳マッサージを始めると、、、
母乳がぴゅーーーっとクジラの潮吹きみたいに、
飛びます!飛びまくります!(笑)
びっくりしますよ(笑)
おっぱいの状態をきちんと見て、私の体型をしっかり見て、息子のこともきっちり見て。
私の母乳の状態を見て、やさしく適切な指導をしてくださいます。
「食べ物、何を召し上がったの?最近食べたもので心当たりは?」
えっと、病院で入院中に出された食事を参考に、、和食を中心にして、、あ、カレーとかも病院食で出たので最近はそれを・・・
というと、びっくりされました。
「カレーとチョコレイトは、母乳の大敵!栄養がよすぎるの。おっぱいが詰まります。
カレーはおっぱいがまずくなるから、赤ちゃんは乳首をかむわよ」
こ、こ、こ、心当たりがありすぎる!!!
確かにカレーを食べた日に、歯茎で力いっぱいおっぱいを噛まれて、すごくショックだったんですが
それって、おっぱいがまずかったからだったんだ・・・
(カレーの日以外に、そんな風に噛まれたことはありませんでした)
授乳の仕方、私の息子にあった生活の仕方、食事の指導、消毒の方法・・・etc
「あなたのおっぱいの状態から言って、出来れば今月中は週に1回ペースがおすすめよ。良かったらいらしてね」
何かを売りつけたり、無理やり予約させられたりなんてエステ的なことはありません。
(同じ桶谷式の看板があっても、まあ色んなところがあると思いますが、あくまでこちらの助産院はなかったということで)
母乳マッサージの後は、冷凍庫に入れていた板チョコレイトの塊がたくさん入っていたばりばりおっぱいが
マシュマロのようなほわっほわおっぱいになりました。(魔法かと・・・)
「痛いのは慣れるまで我慢しなくちゃいけないものだと思ってました」
というと、
「こんなに乳首の入り口が何度も破裂したり、怪我だらけなのに!?そんなあほなぁ。どこで言われたの?」
ああ、痛いとかしんどいって、言ってよかったって思いました。
私のほかにも、ふにゃふにゃの赤ちゃんから、大きな赤ちゃんまで連れたママとママのママが付き添いで
あたりは赤ちゃんだらけ!壮観です。
その日は次回の予約を取って、赤ちゃんに授乳をすると
今までより、ちょっとずつ痛いのがマシになっていました。
痛くて、痛くて。
うずくまって、声が出て、汗が毎回噴出すほどの痛み。(授乳後背中が汗ばみ、手と足に汗が滲んでスリッパがギトギトでした)
私の桶谷式母乳外来ライフのスタートの日でした♪