紀元前の自然科学・哲学者のエピクロスをご存知でしょうか?
2000年以上前の人にもかかわらず
天体のこと、原子のことを言及したギリシャ人です。
彼の著書を読むと、驚きがたくさんあります。
その中で、最後の方にある断片の一部をご紹介しましょう。
是非、購入して読んでみてください。
至福な不死のものは、彼自身、煩いごとを持たないし、また、他のものにそれを与えもしない。
したがって、怒りだの愛顧だのによって動揺させられることもない。
というのは、このようなことはみな、弱者のみ属することだから。
苦しみは連続的に肉体のうちに存するものではない、
かえって、極度の苦しみは、極めて短い時間しかそこには存ぜず、
肉体の快を単に超過するだけの苦しみも、幾日となくつづくわけではない。
かえって、長期にわたる病気の場合には、肉体において、
快の方が苦しみをささえ凌駕するのである。
われわれの生まれたのは、ただ一度きりで、二度と生まれることはできない。
これきりで、もはや永遠に存しないものと定められている。
ところが、君は、明日の主人でさえないのに、
喜ばしいことを後回しにしている。
人生は延引によって空費され、われわれはみな、ひとりひとり
忙殺のうちに死んでいくのに。
正しい人は、最も平静な心境にある
これに反し、
不正な人は極度の動揺に満ちている