眼瞼下垂手術(目つき矯正)を受けたあとに気になる点が出てきて、他院で受けた手術を別のクリニックで整えられるのかを調べていらっしゃる方は少なくありません。

 

眼瞼下垂手術の他院修正とは何かを解説する記事のタイトル画像

 

この記事では、眼瞼下垂手術の他院修正は何が違うのか、どんなご相談が多いのか、診察で何を見るのかを順に説明します。実際の症例も二例ご覧いただきます。

 

なお、状態は一人ひとり異なります。ここに書いたことは一般的な考え方で、診断は実際に拝見したうえで行います。

 

他院修正は、はじめての眼瞼下垂手術と何が違うのか

眼瞼下垂手術は、まぶたを開ける力を調整する手術です。皮膚の形を変えるだけの手術とは性質が違います。

 

そのため再手術では、すでに一度触れられた組織の、いまの状態から始めることになります。前の手術でどこがどれだけ動かされたのかを読み取ったうえで、足りない分を足すのか、位置を変えるのかを決めます。

 

もう一つの違いは、調整の幅が狭いことです。開きを足しすぎれば閉じにくくなり、足りなければ元の印象が残ります。前の手術の分がすでに入っているため、残りの余地のなかで合わせる必要があります。

 

眼瞼下垂手術のあとに多いご相談

眼瞼下垂手術のあとに多いご相談3つ。矯正不足・左右差・ラインの形

 

① 矯正不足

開ける力が十分に足されず、まだ眠たい印象が残っている状態です。二重のラインも薄く、インライン(奥二重に近い形)のまま落ち着いてしまうことがあります。

 

「再手術でどこまで調整できるのか」については、別の記事で基準そのものを説明しています。

 

② 左右差

両目の矯正量が違い、目の縦幅が揃わない状態です。片側だけ開きが足りない場合と、片側が開きすぎている場合があります。

 

③ ラインの形

二重のラインの目頭側が曲線ではなく、直線に折れた形になることがあります。この場合は内側に部分的な調整を加えて、隠れていた黒目を出しながら形を変えていきます。

 

手術前に確かめることが結果を左右する

眼瞼下垂手術は、さまざまな状況が起こりうる手術で、手術結果の予測が難しい場合があります。

 

だからこそ、手術前にどこまで確かめられるかが大切になります。次の四つは必ず見ます。

 

診察で見る4つのこと

眼瞼下垂の他院修正の診察で見る4つ。開ける力・左右の矯正量・瘢痕と癒着・閉じる力

 

見るところ 何を確かめるか
① まぶたを開ける力 どれだけ残っているか
② 左右の矯正量の差 どちら側がどれだけ足りないか
③ 瘢痕と癒着 前の手術の傷跡がどれだけ硬いか
④ 目を閉じる力 閉じにくさや乾燥がないか

 

④は、開きを足す前に必ず確かめます。閉じる側に余裕がない状態で開きだけを足すと、別の不便につながるためです。

 

実際の症例① 矯正不足(術後17ヶ月)

他院で受けられた眼瞼下垂手術(目つき矯正)の効果が足りておらず、眠そうな印象と薄いインラインの二重が残っていた方です。

 

他院で眼瞼下垂手術を受けた後、矯正不足で眠そうな印象が残っている状態

手術前

 

手術前の状態チェック。他院の目つき矯正の効果が足りず眠そうな印象と薄いインライン二重

手術前の状態チェック

 

患者様はできるだけ奥二重に近い形をご希望されていたため、その形を保ったまま、開ける力を追加で調整しました。

 

切開目つき矯正再手術の術後17ヶ月。開きが整い眠そうな印象が改善した状態

手術前 → 術後17ヶ月

 

17ヶ月が経った状態です。他院修正では長い期間を置いてどう落ち着いたかが大切なので、この時期の経過をお見せしています。

 

実際の症例② 左右差(術後7日目)

9ヶ月前に他院で切開による眼瞼下垂手術(目つき矯正)を受けられたあと、ご来院された方です。

 

他院で切開の目つき矯正を受けた9ヶ月後、左右差が残っている状態

手術前

 

手術前の状態チェック。両目の矯正量の違いにより目の縦幅が左右で異なる

手術前の状態チェック

 

前の手術のあと、両目の矯正の程度が異なり、目の縦幅が左右で違う状態でした。主に両目の矯正量の差から現れるものです。

 

切開目つき矯正再手術の7日目、抜糸直後。左右の縦幅が揃ってきた状態

手術前 → 7日目(抜糸直後)

 

抜糸直後のためまだ腫れが残っている時期です。この段階の見え方をそのままお見せしています。眼瞼下垂手術は腫れが引いていく過程で見え方が変わるため、7日目で判断はしません。

どんな状態なら整えられるのか

ご相談で最も多い質問です。

 

開ける力が残っていて、閉じる側にも余裕があるほど、整えやすくなります。力が残っていれば、足す量を調整して左右を合わせる方向に進められます。

 

一方で、前の手術で組織が硬くなっている場合は、まず癒着を丁寧に剥離する工程が必要になります。その分だけ、見える変化が落ち着くまでの時間も長くなります。

 

「できない」ではなく「どういう順番で進めるか」という話になることが多い、とお考えください。

 

なお、目尻と二重の他院修正については別の記事にまとめています。

日本からお越しの方へ

他院修正は診断が結果を左右します。そのため、来院前にお写真を拝見できると話が進めやすくなります。

 

可能であれば、目を開けた状態・軽く閉じた状態・正面と斜めのお写真をご用意ください。前の手術の時期と方法(切開か非切開か)が分かると、さらに具体的にお話しできます。

 

抜糸は手術から7日目に行います。日本へお戻りになる日程が早い場合は、英文の診療情報提供書(抜糸を依頼する書面)をお渡しし、日本の医療機関で抜糸を受けていただけるようにしています。

 

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