相変わらずメジロがミカンを求めて飛来してきます。

 

今年は本サンゴの整理に取り組んでいます。

50年余り掛けて仕入れたもので一口にサンゴと言っても

従来のサンゴでは白、ピンク、赤、血赤と深海サンゴなど

品質は様々です。

いずれも宝石サンゴでいわゆる造礁サンゴ(六放サンゴ)と

区別ができますが深海サンゴは比較的に50年ほど前に市場に

出廻ったサンゴです・

サンゴのイヤリング用パーツです。

彫り物で梅、バラ、アヤメ、星、プルメリアにハート、丸玉

シズクの各サイズと多種あります。

40~50年前に土佐と台湾から仕入れたものです。

従って当時の仕入れ価格しか覚えていなくて現在の価格は

把握していません。

長く放置していましたが今年は製品化します。

血赤サンゴの枝です。ペア出来るものはイヤリングに他は

ペンダントにします。

私が持っているサンゴでは一番品質の高いサンゴです。

やはり深海サンゴの枝もありますので同様に処理します。

白サンゴの桜彫りのペンダントトップです。

これも貴重品ですが現在では深海サンゴの色付きが好まれ

ます。サンゴ屋さんでは白サンゴの価格が遥かに高いはず

です。

チタン針を付けてイヤリングにしたり大きいものはペンダン

トにしています。

これらのサンゴも従来のサンゴと深海サンゴとは区別する

べきですが私の取引先では悩ましいところです。

さざ波チエーンに丸玉、枝サンゴを組み合わせてネックレス

に仕上げています。

やはりサンゴは足が速いです。

 

深海サンゴのチュウリップパーツです。

ヒートンを付けてイヤリングにします。

血赤枝サンゴです。やはりイヤリングに仕上げます。

 

さざ波チェーンと丸玉サンゴを組み合わせてネックレスです。

ヒーシー価格が値上がりです。旧知の問屋さんからの注文

ですが価格設定に悩むところです。

グリーンシェルヒーシー4~5㎜も300本余り思わぬところ

から出てきました。

2011年、東京から藤沢に引越した際に膨ンなな在庫で最後は

適当に箱詰めした結果です。

 

今年は必要最小限の仕入れで模様眺めです。

ボーンクジラ尾です。塩酸処理をしましたら艶が亡くなり

フィリピンで艶出しを500個してもらいましたが10数個

残っていましたので自分で艶出しをしました。

メキシコ貝20x20mm、40x40㎜の四角です。

いずれも貝の内側からクジャク模様です。

個の貝は外側からではこの様な模様は採れません。

亡き職人さんが残してくれたものです。

フィリピンに持参して枠を作りペンダントの材料にと思い

ましたがやはり螺鈿細工の作家の方に向くのではないかと

取り敢えずパーツ売りをしてみます。

昔職人がホテルに売りに来た白蝶貝のパーツです。

いわゆる黄蝶貝でなくて白蝶貝です。螺鈿細工の作家の方

には重宝ではないかと思います。

これも30年以上前に台湾で作らしたものですがパーツ売り

では今一つでしたがキーホルダーして卸しますと好調で残り

少なくなりました。完売しました。

天然石のサザレですがこれもネックレスにして売り出します

と好評でした。

アメジスト、メノー、紅水晶、シチュリン、ガーネ、インド

ヒスイなどでインドから輸入した物です。

白蝶貝、黒蝶貝、マベ貝、イケチョウ貝のプルメリア、

モンステラのパーツの残りを製品にして卸しています。

ペンダント用のメタル枠が6種類、200個位出てきました。

本サンゴ、本真珠を付けて完成品で卸しています。

真珠は三重産ですがB級品です。

本真珠が出てきて淡水パールを思い出しました。

香港から輸入した物です。これも製品化してみます。

プルメリアリーフのMサイズでペンダントを作ってみました。

クロチョウ、マベ、イケチョウ貝です。

手前下が白蝶貝、黒蝶貝の4~5mmのヒーシーです。

上は12~13mmのジャイアントヒーシーです。

45年くらい前にミセスポンセから仕入れたものです。

いわゆるジャンクヒーシーです。

当時はプカ、ヒーシーの類は全て仕入れました。

 

本来はパーツ売りをしてクライアントの皆さんのデザイン力

で良いアクセサリーを作っていただくのが本望です。

80数年も続けていますと上のように眠っているパーツ類が

出てきます。

かっては都内のデパート数店舗で完成品の販売を手掛けて

いましたので、乏しいデザイン力ですが完成品にも頭を使っ

ていました。

 

昨12月以来メジロも飛来し、みかんを啄むのを見ながら

酒を呑んで年明けを待っていました。

コロナ騒動も落ち着き、期待の年明けと思っていた矢先に

北陸地方の地震で夢破られた思いです。

日が経つにつれて地震の被害の大きさに驚くばかりです。

被害地に皆さんに平穏な日々が一刻も早く訪れる日が来る

のを願うばかりです。

 

3年余りのコロナ騒動で全てが狂ってしまいました。

ようやく動きが出てきましたが諸外国の材料費の値上がりに

30%余りの円安で苦戦が続いています。

インドネシアからアオザメの歯が届きました。

4.5~5cmの大きさです。

希望通リの大きさです。2.5cm、3.5cmの品は在庫があり

ますが4cmUPを切らしていました。

トラ歯は昔、台湾から仕入れたものがあります。

昔は台湾からトラ歯もアオザメの歯も容易に手に入りました。

漁師が中華用のフカヒレにサメを捕獲してそのために歯と

サメの口の大きなものが手に入りましたが最近は困難です。

 

当社も80余年の馬齢を重ね先代から貝以外でも天然素材

から扱いを外れるなとの遺訓を守り、天然石、サンゴ、琥珀、

イタリアカメオ、ウッド、水牛などのみ扱ってきました。

 

ブラウンペンヒーシー2~3mmのワイヤーブレスです。

1本にヒーシーが25cm余り付いています。

フィリピンでの値上がりがひどいですのでSCRAP & 

BUILDです。

解体してペンヒーシーが80本とハマーシェルマルチカラー

ヒーシー取れました。

以前にも解体して数十本確保できました。

ヒーシー類は当分は在庫品を解体して当座を凌ぎ必要なもの

のみ輸入で切り抜けます。

今年は辰年です。上の右の白蝶貝のタツは4cmの大きさで

35~6年前の品です。まだ10個余りは残っているはずです。

現在ではこの様な肉厚の材料の入手が困難です。

こちらは本物のタツですが現在は輸出入禁止商品です。

やはり30数年前に禁止になるとの情報で7~8000個台湾から

輸入しましたものです。

1個1個液に浸けて艶出しをしました。

昔、タカセ貝のタツを台湾から仕入れたのを思い出し年末に

キーホルダーにして卸売りをしていましたら早速追加を

頂きました。

上の左かラ3点が輸入した当時の金色の金具枠のブローチ

です。

上の黒蝶貝カメオは超音波で彫られたものです。

15~6種類25~6年前でしょうか各100個仕入れました。

合計1500~1600個です。

出来栄えも良く当時としては珍しく、仕入れました。

金色の金具枠が付いていましたが上のように日本で古美枠を

作らし貼り替えして販売しています。

上のカメオは日本製です。1個1個手彫りで作られており

微妙に違いがあります。

50年前にこの職人さんのカメオが気に入り氏を訪ねて依

したのですが当社の事を知って呉れていて快く受け入れ

くれました。貝職人と言うより貝工芸作家と呼ぶに

相応しい技量の方でした。すでに亡くなりした。

大小数十点は手もとに保管しています。

これらのパーツも残り少なくなりました。

今年は発注を掛けねばなりません。

左からスソムラサキダカラ、タルダカラ、ジャモンダカラ、

ムラクモダカラ、カモンダカラ、クチグロキヌタです。

年末からカノコダカラ、ウキダカラ、カモンダカラ、キイロ

ダカラ、ハナマルユキなどタカラガイ類のみリピートで

注文を頂いています。

ウキダカラが出てきました。

何年前に仕入れたのでしょうか。

思い出せません。

左上のヒオウギのコインパスは昨年10月に輸入した物です

が小さくて薄いので機能しません。ムラサキとその下の

ヒオウギはそれ以前に旧知の貝屋から選って仕入れました。

右下の黄色いヒオウギは日本の物です。

日本のヒオウギはルーターで表面の石灰石を除き更に

ワイヤーブラシで磨き上げて300枚できれば塩酸処理を

行います。

フィリピンでコインパスを作らしてみたく思っています。

 

現在はサンゴと本真珠、淡水パールのアクセサリー作りで

日々過ごしています。

フィリピンの職人たちも年が明けて月末までには出来上がり

そうですので2月初めには1と荷持つ遅らせそうです。

 

2020年以来3年3ヶ月振りにキャセイ航空利用のフィリピン

行きでした。

昨年の10月と12月はフィリピン航空利用でした。

今回キャセイパシフィックの成田空港発の便を予約して

いましたが割増料金を払い羽田発に変更でした。

羽田のキャセイラウンジで水割りのダブルとつまみの肴で

エンジン始動です。

若い女性のバーテンダーさんは計量カップっで正確に計って

のダブルです。

香港のキャセイラウンジでは水割りと生ハムとチーズの

肴です。

こちらの男性のバーテンダーさんは目測でのダブルです。

2杯目を注文しますと更に濃いめのダブルです。

嬉しさで旅の期待が膨らみます。

翌朝には故高橋氏のお孫さんが職人たちからの預かって

もらていたパーツ類を届けてくれました。

翌々日には職人夫婦が貝の磨きなどとパーツなどを届けて

くれました。

ヤコウ貝、タカセ貝、パウアシェルは日本から持ち込んだ

物です。

タカセ貝は超特大の最後の3個です。

パウアシェルはジュエリーグレイドの厚い貝です。

昨年12月に15個渡しましたが14個の出来上がりで1個は

破損したとのことです。

破損の状態でもよいから磨いて来いと言いますが先ず

帰って来ないでしょう。

ヤコウ貝は沖縄産の800gです。

パウアシェルの色の美しさに見惚れ朝から水割りです。

午後は取引先に行き白ヒーシー4~5mm、マガキヒーシー

4~5mmを購入出来ました。

毎度、感じますがとにかく値上がりがひどいです。

翌々日はヒーシーの工場を訪ねました。

昔ながらの風景ですが1個のドリルモーターに4個のベルト

を繋ぎ4人で穴あけです。

この日はザル貝の穴開けでした。

上はマガキ貝です。

マガキ貝の頭部をカットしています。

この部分ではピンクローズ(ヤタラ)更にピンクヒーシー

が出来上がります。

更に別の職人はマガキの口の部分(レッドリップ)を

カットしていました。

これからはレッドリップヤタラもしくはヒーシーと展開

してゆきます。

間違えばダイヤモンドカッターで指が飛ぶ危険な作業です。

こちらはヤタラからヒーシー作りです。

以前は削る粉が飛び散っていましたがグラインダーの上の

白い管から水滴が落ちてきています。

これにより粉の飛散を防いでいます。

この方法は以前台湾で見た手法です。

出来上がったメロンシェルヒーシーです。

マガキのヤタラです。

スーパーマーケットに水を買いに行きますとレジを出た

所でたこ焼きならず”たく焼き”を売っていました。

以前たこ焼きと思って買って失敗した経験があります。

13日、帰国の空港でのラウンジでビーフンをつまみに

ビール2グラスです。

左程の成果も上がりませんでしたが商品の出荷を頼んで

パウアシェルの磨き、ヤコウ貝、ウズラミヤシロ貝など

割れやすい物のみ持ち帰りました。

これは想定外でしたが取引先の庭で雨に打たれている上の

ウズラミヤシロ貝を見つけ裏に25㎜で深さ40mmの穴を

開けさせました。

貝の大きさは上下180mm(18cm)の特大のサイズです。

持ち帰り手持ちの台に取り付けてみました。

ランプスタンドの出来上がりです。

ランプ作りはサイドビジネスですが息抜きに楽しめる作業

です。

ギングチサザエ、キングチサザエの自然の丸みを利用して

クロチョウう、マベ外貝などをダエン型にカットして指輪

(30年前)を作りましたがサイズが大きすぎて今一つです。

クロチョウ貝のカメの甲羅に作り直させています。

185個の出来上がりです。確か200個渡したはずですが15個

は不明です。

ステンレス台にパウアシェル、オウム貝をカットして巧みに

貼り合わせてパーツです。

フィリピンの華僑の作品です。

幾何学模様など数十種類のパーツを作ってもらいました。

優れた職人を抱えており楽しみな取引先でしたがある日突然

消えてしまいました。

想像ですが旦那が闘鶏に熱心な男でした。

フィリピンの闘鶏は多額の金を賭けていると聞きましたので

たぶんそれが原因ではないでしょうか。

30年近く前の品ですが今見ても斬新な品です。

残念でした。