昨12月以来メジロも飛来し、みかんを啄むのを見ながら

酒を呑んで年明けを待っていました。

コロナ騒動も落ち着き、期待の年明けと思っていた矢先に

北陸地方の地震で夢破られた思いです。

日が経つにつれて地震の被害の大きさに驚くばかりです。

被害地に皆さんに平穏な日々が一刻も早く訪れる日が来る

のを願うばかりです。

 

3年余りのコロナ騒動で全てが狂ってしまいました。

ようやく動きが出てきましたが諸外国の材料費の値上がりに

30%余りの円安で苦戦が続いています。

インドネシアからアオザメの歯が届きました。

4.5~5cmの大きさです。

希望通リの大きさです。2.5cm、3.5cmの品は在庫があり

ますが4cmUPを切らしていました。

トラ歯は昔、台湾から仕入れたものがあります。

昔は台湾からトラ歯もアオザメの歯も容易に手に入りました。

漁師が中華用のフカヒレにサメを捕獲してそのために歯と

サメの口の大きなものが手に入りましたが最近は困難です。

 

当社も80余年の馬齢を重ね先代から貝以外でも天然素材

から扱いを外れるなとの遺訓を守り、天然石、サンゴ、琥珀、

イタリアカメオ、ウッド、水牛などのみ扱ってきました。

 

ブラウンペンヒーシー2~3mmのワイヤーブレスです。

1本にヒーシーが25cm余り付いています。

フィリピンでの値上がりがひどいですのでSCRAP & 

BUILDです。

解体してペンヒーシーが80本とハマーシェルマルチカラー

ヒーシー取れました。

以前にも解体して数十本確保できました。

ヒーシー類は当分は在庫品を解体して当座を凌ぎ必要なもの

のみ輸入で切り抜けます。

今年は辰年です。上の右の白蝶貝のタツは4cmの大きさで

35~6年前の品です。まだ10個余りは残っているはずです。

現在ではこの様な肉厚の材料の入手が困難です。

こちらは本物のタツですが現在は輸出入禁止商品です。

やはり30数年前に禁止になるとの情報で7~8000個台湾から

輸入しましたものです。

1個1個液に浸けて艶出しをしました。

昔、タカセ貝のタツを台湾から仕入れたのを思い出し年末に

キーホルダーにして卸売りをしていましたら早速追加を

頂きました。

上の左かラ3点が輸入した当時の金色の金具枠のブローチ

です。

上の黒蝶貝カメオは超音波で彫られたものです。

15~6種類25~6年前でしょうか各100個仕入れました。

合計1500~1600個です。

出来栄えも良く当時としては珍しく、仕入れました。

金色の金具枠が付いていましたが上のように日本で古美枠を

作らし貼り替えして販売しています。

上のカメオは日本製です。1個1個手彫りで作られており

微妙に違いがあります。

50年前にこの職人さんのカメオが気に入り氏を訪ねて依

したのですが当社の事を知って呉れていて快く受け入れ

くれました。貝職人と言うより貝工芸作家と呼ぶに

相応しい技量の方でした。すでに亡くなりした。

大小数十点は手もとに保管しています。

これらのパーツも残り少なくなりました。

今年は発注を掛けねばなりません。

左からスソムラサキダカラ、タルダカラ、ジャモンダカラ、

ムラクモダカラ、カモンダカラ、クチグロキヌタです。

年末からカノコダカラ、ウキダカラ、カモンダカラ、キイロ

ダカラ、ハナマルユキなどタカラガイ類のみリピートで

注文を頂いています。

ウキダカラが出てきました。

何年前に仕入れたのでしょうか。

思い出せません。

左上のヒオウギのコインパスは昨年10月に輸入した物です

が小さくて薄いので機能しません。ムラサキとその下の

ヒオウギはそれ以前に旧知の貝屋から選って仕入れました。

右下の黄色いヒオウギは日本の物です。

日本のヒオウギはルーターで表面の石灰石を除き更に

ワイヤーブラシで磨き上げて300枚できれば塩酸処理を

行います。

フィリピンでコインパスを作らしてみたく思っています。

 

現在はサンゴと本真珠、淡水パールのアクセサリー作りで

日々過ごしています。

フィリピンの職人たちも年が明けて月末までには出来上がり

そうですので2月初めには1と荷持つ遅らせそうです。