仕事で数字を使うって、こういうことです。 /深沢真太郎 | ブログ

ブログ

保存用

こんにちは。岡本大輔です。
昼の紹介はこちらです。
↓↓↓
著者 : 深沢真太郎
日本実業出版社
発売日 :









【出会い】
著者の
深沢真太郎 さんより献本していただきました。ありがとうございます。以前は「仕事」に使える数学/深沢真太郎 を献本していただいております。


【本書紹介のねらい】
~本書抜粋より~
本書は、多くの企業の経営者や人材育成担当者が、数字で物事を考えられない従業員の多さに頭を悩ませていること、なぜビジネスでは「数学」が重要なのか、どんな場面で具体的にどう使えばいいのか、という極めてシンプルな疑問にし対して、極めてシンプルに答えるものです、内容も決して難しい数学的理論が登場するわけでもありません、どんなに数字にアレルギーのある方でも、読み終わったときはすぐに現場で実践できるものばかりです。

仕事で数字を使いこなせないあなた、数字アレルギーのあなたへ。

……そういえば日本マクドナルドの経営者藤田田さんも社員は数字に強くなれ! と言っていたなぁ。
ユダヤの商法―世界経済を動かす (ワニの本 197) [単行本]

勝てば官軍―成功の法則 [単行本]





【気になった抜粋】
(「分析とは何か」を誤解とは?)……分析=計算ではない、分析=思考である、数字や計算は、その途中で使う「道具」に過ぎない。
(全社員を動かした?)……
小さすぎる額では具体的な金額〇〇円OFFではなく〇%OFFを使う。
(数字から意思決定をする判断材料と基準は?)……
予想:勘、ギャンブル、予測:規則性、ビジネス、相関
関係。


【響いた抜粋と学び】

前回いただいた書籍「仕事」に使える数学/深沢真太郎 では左開きの横書き、ブログ感覚で読みやすいクイズ形式の数学の教科書でした。
今回はストーリー形式です。
~本書帯より~
数学科出身の柴崎智香が転職先のアパレル会社で出会ったのは、経験と勘を頼りに仕事をしている営業部員たちだった。

論理よりも感覚とセンスで仕事をしていたアパレル会社に具体的な数字を持ち込み、根拠のある仕事を進めていきます。

本書はストーリー形式で進んでいくので、小説感覚で読んでいけます。僕は7/24開催したNEXT READING読書会で読み、翌朝、朝ごはんを終えて出勤までの時間……忙しいはずの時間帯に夢中になって読み終えていました(出勤準備は終わらせていましたよ)。

「たとえば昨年の2月5日、関東に大雪が降りました。今年の2月5日は好天でした。この時の2月5日の”前年比”って意味のある数字なのでしょうか」、「数字自体は事実を教えてくれているので、存在する意味はあります。数字自体ではなく、前提を加味せずにした『評価』は意味がないということです」。

なるほど。この抜粋で話せば、アパレル関係の売上はきっと天気や曜日によって、来店客数が増減するため、そしてこの会社の認知度の違い、ファンの数の違いがあり、一概に昨年と比較しても意味があるのか? と問いかけています。

介護業界で言えば、団塊の世代が65歳以上になった現代と10年前とでは高齢化率に違いがあります。そしてこれから10年についても、高齢化が進みます(少子高齢化のため)。
10年前に比べ介護サービス利用者が増えた、という事実について10年前より利用できる高齢者が増えた、というのは一つの見方です。介護保険サービス自体の認知度が10年前に比べ確実に増えていることも要因としてあげられるでしょう。

介護サービス事業所が増えて、競争が増えたため、介護認定を受けられるギリギリの状態の高齢者に介護認定をすすめて介護サービス利用に結びつけているケースもあるでしょうね。
数字を読み解くことで様々な要因が考えられるんですね。

数字を使って伝える行為は、伝える前に重要なポイントがあります、数字を使うためには嫌でも具体的に物事を考えることになるということです、つまり、具体性がなく曖昧な状態では数字は絶対に使えないものなのです。

これから5年後、10年後と認知症の診断を受ける高齢者が増える、という予測があります。現在認知症の診断を受けた高齢者が300万人を超えたと昨年のニュースでやっていました。
2002年時点では149万人だったのに、すごい勢いで増えている、と書かれています。
これについても、そもそも認知症の診断ができる医師がいるのか、という問題もありますし、単純に65歳以上の人口が増えているのがそもそもの要因とも考えられます。
数字だけ見ると、誰もが認知症になって、恐ろしい時代、と映るかもしれません。しかし、認知症の割合は10%前後で推移しており、変わっていないのです。
300万人と聴くとものすごい人数に聴こえますよね。これも数字のトリックでして、300万人と聴けば愛知県や大阪府くらいの人口を思い出すでしょう? 実際に高齢者と呼ばれる65歳以上人口はどれくらいなのか? と考えてみるのです。
高齢化率23.3%(2011年)、日本の人口は1億2000万人弱、おおよそ65歳以上人口は2760万人です。その中で要介護認定を受けている人は600万人弱。つまり高齢者の2割程度(実際は40歳以上から介護保険は使えるので、ちょっと違いますが)。若年性アルツハイマーなど若い世代の認知症もありますが、全体で見ると、認知症の診断を受ける人は少数と見ることができますね。

こうやって数字を見ると事実がわかってきますね。

(数字を使って意思決定する本当の理由?)……「ここまで論理や数字を使って議論をした上での決定が外れたのなら仕方ない」とメンバーが納得できるかどうかです、一個人の「経験と勘」だけで重要な意思決定など、本来はできるはずがないのです。

最後に、数字を根拠にしていく理由です。一人で仕事をしていても、仲間と一緒に仕事をしていても、数字を使って分析して考えて、考えて、考え抜いた結論を元に仕事を進めていき、それでもダメだった場合は
「仕方ないよね」
と諦めもつくかもしれません。しかし、個人の経験と勘だけでは
「やっぱりもっと話し合えばよかった。調べればよかった」
と成りかねません。しかも、そこでチーム崩壊の可能性もあります。数字をうまく使うことで仲間全体が納得して仕事ができるという作用があるんですね!


ここまでお読みいただきありがとうございます。

コメントは自由制です。一見さんも読者も大歓迎です。
返信は24時間以内にいたします。
※心無い非難・誹謗・中傷等は削除させていただきます。


著者 : 深沢真太郎
日本実業出版社
発売日 :