突然のお別れ・・・利用中止 | ブログ

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みなさん、こんにちは。




福祉と別れ・・・突然のさよなら

とはまた違った

お別れを話したいと思います。



それは

先週のことでした。


担当のケアマネさんから

デイサービスに

連絡が入りました。



簡単に言うと

同居家族が

そのお客様を

世話しきれない。


家族の言うことを聴かず

(足腰が不自由で歩行が

不安定なのに・・・お医者さんからも

ストップをかけられているのに)

出歩いてしまう。



デイサービスのみでは

対応しきれない。

(デイに行かない日は

家族も仕事をしているので

何をしているかわからない)



家族からは

老人ホームなど

施設に入れたい。



という要望がありました。



しかしながら、

要介護4,5

であれば

早めに入所

できるかもしれませんが


まだ要介護1の方です。


施設入所は難しい。

ショートステイも

すぐには入れない。




ということで

今回、小規模多機能を



利用することになりました。




僕は先週から聴いていました。



僕は本人は知っているのか?

そこが気になりました。



もしかしたら

本人が嫌がるから

ギリギリまで内緒にしているのかな

と感じていました。



本人からも何一つその話題が

出ません。



もともとお話好きで

自宅でのことなど

面白おかしく話す方です。

黙っているとは考えにくいです。



お客様同士の会話を聴いていても

デイサービスを辞める話題は

でてきません。


もちろん、スタッフにこっそり

言うこともありません。

(お客様の中には

そういう方もいらっしゃいます)。



そして、先日

デイ利用最終日。



ついに

そのお客様からは

利用中止に関して

話題は上がりませんでした。



予想通り、

小規模多機能の利用まで

2,3日空くので

そのときに家族が

本人に説明するのかな?

と思っていました。



しかし、

違ったのです。


本人は知っていたのです。


最終日の送りのとき


自宅玄関内で

お別れするときです。



「長い間ありがとうございました。」

頭を下げる


そのお客様を見て

その一言に



僕は固まりました。


・・・


きっと

本人は知っていたんだ。


たぶん、早くから知っていたんだ。


知っていて

知らないふり(?)をしていたんだ。


普段と何も変わらない状態を

装っていたんだ。。。


同じ日々を送っていたんだ。




僕ら福祉職は・・・


いや

僕だけかもしれませんが


高齢者を

社会的弱者として

観すぎている


認知症がなくても


判断力が遅く

記憶力が曖昧で


自己決定が難しいと。



ホントは違う。

もっとできる。


できている。


今まで

やっていたことだから。


ただ、間違うことが

多くなっただけ。



今回のケースでは

自分の福祉観というか


高齢者への見方が



「違うよ」と


思いなおすきっかけと

なりました。



新しいところへ行っても

元気で、楽しく過ごして

くださいね。



今まで

ありがとうございます。