こんにちは。
似顔絵コレクションを始めて三回目です。
今回は女性。
人物の似顔絵を描きはじめて気付いたことがあります。
描いていると不思議な事に、その人物の感情が流れ込んでくるということです。
その人生全てのイメージが筆を通じ、分かるような気がするのです。
よく手紙の筆跡を真似して書く人に、その文を書いた人の気持ちが乗り移るという現象と同じものです。
人間の顔は人生を著す、という例えをされるくらいの情報が詰まった対象をコピーするのですから、その人物像がクッキリと分かるわけですね。
では描いた人物をご覧下さい。
江戸時代の末期に生きた若い女性です。
髪型を現代風のショートヘアーにしてみました。
似合いますね。
澄んだ瞳が印象的。
その瞳で一体何を観ていたのでしょうか?
薄っすらと微笑んでいるような。
でもちょっと寂しげな感じも。
今回この若い女性を描いていて第一に伝わってきたことがあります。
それは幕末という変化の時代に立ち会った際に観た、驚きや理不尽さ、その中で生き抜いた強さというものでしょうか。
幕末、サムライ達の価値観が一夜にして引っくりかえったのです。
それは凄い驚きだったでしょう。
しかしこの女性は、その目に映った様々な悲しみ驚きを乗り越えて、強く新時代を生きたのですね。
同様の変化の時代である今、私も参考にしたい人物だと思います。
ちょっと考えさせられる気分になる絵でした。


