忙しくてすっかり遅くなってしまいましたが💦、2024年1月に行った時の野毛山動物園のシェアピ・ポイントです♪
ニホンイタチさん宅(上の写真)とタヌキさん宅が室内開放になっていて、シェアピ☆
この時も室内で過ごせていたんです♪
で!隣で見ていた若者3人が、そのことを前向きにとらえていたんです!☆
素晴らしい場面なのでしれっと真横で話を聞いていましたが(≧▽≦)、「また後で来ればいいし」とも言っていましたよ♪
そういうシェアピストを育てることが園館の任務かつ魅力かつモチベアップ要素ですので、その視点で動物福祉向上の取り組みと発信に努めると、すべてがガゼン変わってきます★
キリンさんのひづめがきれいな三角形でシェアピ♡
動物さんは足が命ですから(特に大きい方は!)、過長蹄や台形になっていなくてよかった♪
なんせ、本来の運動量の何百分の一?という暮らしですので、
・それでもなるべく歩きたくなる状況づくり
・ひづめのケア
などが必須で有効です。
地面に敷く砂を、ひづめが削れやすいものにするという方策もよく取られていますが、それってキリンさんの心身への負担はどうなんでしょう?
本来の地面とは全く違うはずなので、要注意ですな。
13時半でもまだ少し枝葉が残っていてよかったです。
この5倍あっても全然いいので、枝葉の用意はむっちゃ大変ですが、飼育員さんがんばって♪
てゆーか飼育員さんに過度な負担がかからないだけの人員数と正規採用こそ、園館の根幹を成すので、ぜひ!
これね、なるほど~いいね!って思った♪
これくらいの熱意で、「自分の担当動物さんを見て!」と思ってこそ♪
いつも伝えていますが、「自分の担当動物さんだけ何時間も見て帰って!」くらいで!!
野毛山動物園、ついについにリニューアル工事だそうですが、チンパンジーさん宅は本当に厳しい状況を長らく続けてしまっていて、園内外人類全員大反省です💦。
チューリヒ動物園の取材時にキュレーターさんが「することないのが一番つらいから、人工物でもなんでも活用する」とおっしゃっていて・・・ほんとそうだと思うので、こうして飼育員さんが何かできる時間があってよかったです。
ということでリニューアルのことを思い出したので、今さらながらリニューアルプランを見ましたが、なんかやばい感じがすごくします・・・
「親子がわいわい楽しむ場に、動物さんも置いてみたよ。さらに面白いでしょ」に見えます。
「親子がわいわい楽しむ場」、千倍増えてほしい!と叫びたいくらいですが、それと、「動物さんの毎日と一生」をセットにするのは違います。完全に違います。あまりに過酷なように見える想定イラストです。
特に騒音が心配ですし、ガラスもたたきそうですし(チューリヒ動物園では、どんなに小さい子でもスタッフに真剣に叱られます)、温湿度も調整が難しそうです。
人のおもしろみのために動物さんに負担を強いることは保全教育ではなく、「逆教育」です。
「動物なんてこんな扱いでいいんだ」と思う人を増やしてしまうのです。
そして、「人の快適度と買物や食事などのおもしろみアップが最重要事項」のようで、それももちろん分かりますし必要ですが、あの狭小敷地でそれを最重要視して、動物園として成立するのか、イラストを見ると不安になります。実際に建ったらそんなに大きくないのかもですが。
プランが確定してしまう前に、国内外の知見も豊富で本当に意義深く楽しい施設にできるアイデアを持っている人が、各園館の飼育員さんたちや私など何人もいるのでアドバイスをもらうのが得策では。何を誰に聞いたらいいのかも、アドバイスできますよ。
園館が、「人の面白さのために動物さんを道具扱いするところ」なんて時代は終わりつつありますし、私たちの手で終わらせるんです。
園館の仕事は、「人を育て(保全方向に)、人に育てられることで、動物さんと人の幸せを増やす」ことだと、私は考えています(シェアピ式園館活性法。シェアピ=動物さんとの幸せ共有体験)。
その基盤・出発点となるのはもちろん、園館で暮らしてくれている動物さんたちですから、動物福祉向上の取り組みこそが基盤中の基盤です。
そうしてこそ、人の意識と行動を変えられる=人を育てられるのだし。
「動物本位」こそ、人の利益につながるのです。その逆じゃないのが、園館なんです。
動物さんを最高に大事にしてこそ、人の学びと楽しさと利益が創れるんです。
リニューアルプランの最後にアンケートも載っていて、そりゃ当然ながら超旧式な結果なのですが、それに合わせるんじゃないんです、この旧式な楽しみ方しか知らない人たちを、「保全方向に行動することを楽しむ人たち」に育てるんです!
人の意識と行動が変わることで、地球が存続したり野生動物さんたちのピンチが減る・・・この壮大な目的のために、たくさんの動物さんたちにとんでもない苦労をかけて園館で暮らしてもらっているんです。
そもそも飼育員さんたちの意見を聞いたんだろうか・・・
そんなに動物さんを軽視する施設にするなら、いっそ親子向け施設にして動物さんを使わなければ、意義深いと思います。
横浜市民、がんばれ~♪
・・・なんて直言を言ってくれるプロ、なかなかいないでしょ(笑)。
みんな、「嫌われたくない」「仕事をもらえなくなったら困る」と、黙る。
でも黙ることは賛成票を投じることですし、動物さんの側に立ってこそ人の利益が創れるので、私は黙りません。
もちろん嫌われたくないし仕事も欲しいですが、動物さんに顔向けできないことのほうがイヤでもあります。
「批判より応援」がモットーではありますが、設置者さんや管理職さんたちにはハッキリ言わないと伝わらないので厳しいこともたまに書きます。
そのことで、職員として自分では言えない飼育員さんたちの気持ちが、少し救われることも多いからです。
動物さんの一番近くにいる飼育員さんたちの気持ちが晴れやかであることは、私が最重要視していることの1つです。
あ、リニューアルプランで唯一楽しみなのが、サルさんたちが通る「ネットトンネル」♪
フィラデルフィア動物園タイプでしょうか?ケルン動物園タイプ?森きららタイプ?どれも私は写真をまぁまぁ持っていますが、見ます?
無料じゃないですけど、横浜市の3園の皆様方には非常にお世話になっておりますので、格安でいいですよ♪
恩返しとしてひとつ書けば、熱くならない素材については森きららで担当した方に教えてもらうといいですよ。
でもきっと、同様に情報を持っている方がおられるからこそ、アイデアとして出たんですね。
アドバイスの話をしますと、とある園館にお呼び頂いた時は、レストランのメニューについても提案をしましたよ。
日ごろからめっちゃ気にして情報収集をしたり考えていますし、チューリヒ動物園のレストランとその運営についても取材していますし。
直言を文章で読むときつく感じるかもですが、会ってみればお分かりになる通り、明るく優しく前向きにアイデアを出しまくりますよ♪
オーソリティということで言えば、私とコンサルティング契約をして下さっているクライアントさん(とある園館)もおられますのでご安心を(2024年度も契約更新して頂きましたので、6年目!)。
別に私でなくてもいいので、とにかく、「あ、なんか違った」と気づいた時は、違う案を考えることを楽しめばいいだけだと考えています。
で、話を野毛山動物園のシェアピ・ポイントに戻すと・・・
チンパンジーさんたち、寒い時は室内で過ごせてよかったです♪
室内が枝葉モリモリにできるだけの人員配置になりますように♪
ワラ?が敷いてあって、薄いけど無いより全然いいと思うのです♪
海外の類人猿さん宅には、細い乾草みたいのがモリモリ用意されてることも♪
バーゼル動物園(スイス)の、ゴリラさん宅(屋内)。
細い乾草の他におがこ?のようなものも。
全てのお宅がこんなにばっちり敷いてあるわけではなく、コンクリ床が見えてるところも多かったです。
野毛山動物園のニシアフリカコガタワニさん宅、落ち葉&土?ゾーンがあったのと・・・
サーモカメラで撮ったら床暖もあるんだ~と気づくことができました♪
で、動物さんの居場所の温度確認の話ですが、超要注意なのが床暖房です。
全面にあって逃げ場が無いと逆に辛い目に遭わせてしまいます。
温度にも選択肢があることが大事(本田直也さんがおっしゃっている「温度勾配」も)!♪