飼育技術学会大会のオススメポイントと考えたこと♪ | 「シェアピ式」と「育伝式」で園館と保全活動と博物館とエジプト考古学を応援★

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「動物福祉」と「伝え方」の工夫で、人も楽しく意義深く⭐︎
新しく楽しい手法である「シェアピ」と「育伝(いくでん)」で、動物さん・動物園水族館・保全活動・保全教育・SDGs・博物館・エジプト考古学等各種取り組みをサポートします♪

毎年2月とか3月に新宿で開催されている大きな会で、主催者側ではないので詳細は知りませんが(^^;)、何回も参加してみてオススメなので♪

 

ずいぶん前に、「今年から一般参加OKなので」とお声がけ頂いて以来、基本的に毎年参加しています♪今年は一般参加無しだったと思いますが、私はずっと参加しているのと、まぁ関係者といえばそうなので♪条件は年によって変わるようですが、飼育員さんと園館人さんと学生さんは参加できるので、ぜひ♪

 

名前の通り、飼育技術についての講演がメインです。

 

例えば今年は「繁殖」がテーマだったので、円山動物園のゾウさんの出産の話とか、人工授精の話とか、京セラの方が光の話をしたり。

 

すっごい専門的な話だと、飼育員さんてこんなことまで知らねばならないとは、大変すぎじゃろ~と気の毒になります(^^;)。でも、知ってるに越したことはないので、参加する甲斐は大いにあります。

 

なんせ、「シェアピ(動物さんとの幸せ共有体験=楽しい保全教育=園館のメインの任務)」づくりには無限に情報が必要ですので♪

 

私は、「自分の知識用と、クライアントさんに相談頂いた際の引き出しが増えればいい」とも考えているので、細かすぎる話は「へ~」とただ聞いてます(笑)。そして、「クライアントさんにこの講師さんを紹介することがもしあったら、ここに気を付けてサポートしよう」とか考えてます♪

ということで、この会に来る一番の目的は、交流です!★

 

なんせ全国から、会費と旅費を払ってでも参加したいという熱い方々が百人以上も来るので、パラダイスです♪

 

知り合いの飼育員さんとの再会も超うれしいですし、初めましてな方々と話せるのもしびれます♪交流が楽しすぎて写真撮るの忘れて1枚もないし(笑)。

 

皆さん前向きなので、たまたま席が近いとか、帰り道が一緒になったとかでもすぐ会話が始まり、名刺交換をし、わいわい話します♪学生さんも、名刺を作ってきて、話しかけたりしていて素晴らしかったですよ♪今年は10数枚名刺交換しました♪名刺がきれてしまう方も多かったですよ。

 

なんせ大勢集まるので、知り合いの飼育員さんが「この人と知り合ったら、きっと担当動物さんにいい影響がある」という場合はどんどんつなぎます♪今回も結構つなぎましたし、「あれ?ここ知り合いなんだ?」と聞いたら「つまき♪さんが前につないでくれたんですよ」とのことで、つまき♪さん、偉いなぁと(≧▽≦)。常にそういうことをしているので全く覚えてないんですが。

 

その他の交流例は1つ前の記事に書きました

 

会の事務局的なことは横浜市の飼育員さんたちがして下さっていて、大感謝です!長らく仲良くして頂きお世話になっている飼育員さんががんばっていることもあり、毎回マッハで申し込んでいます♪自分で講演会をしていて大変さが分かるので、あんなに大きな会なんて、どんだけ大変なことか・・・皆さんぜひご参加を♪

 

ということで知り合いがしているので、改善案も遠慮なく言い続けています♪せっかくの素晴らしい会なので♪

 

私がこの会に関して危惧しているのは・・・

 

飼育「技術」学会なので当然なのですが、「技術礼賛(特に繫殖礼賛)」的になるモヤモヤがずっとあります。「動物さんのための教育のはずが、教育のための動物さんになってしまっている」と、いつも講演でお伝えしていますが、それの技術版ですな。

 

「動物さんのための技術向上・繫殖」のはずだったのに、「技術向上や繫殖は正しいこと・必要なことなのだから、そのためには動物さんが多少犠牲になっても仕方ない」という空気感。下手したら問題視すらしていない。この空気感を肯定し続ける限り、結局は皆が苦しいはず。

 

なのでこの問題点をまずは全員が頭と心に留め、常に自省し、正面から向き合い、最善策を常に模索し続け、隠さず伝える必要があります。そしてそれをすることで皆のモヤモヤも消え、実践自体を保全教育にすることが可能であると私は考えています★

 

あ、もちろん、皆さん動物さんが大好きだからこそ技術向上という大変な分野に取り組んでいるわけで。でも、この分野の超有名人である本田さんが「動物好きと、飼育好きは違うと思います」と今回おっしゃっていたのも、すごくよく分かります。自分の講演でもよく、「”動物さんが好き”より上に”飼育が好き”が来る人は向いていない」と伝えていましたが、最近は、役割分担を明確にしたらいいのでは?と考えています。

 

なのでたぶん必要なことは、どんなに必要な技術向上や繫殖だとしても、そのために犠牲になっていい動物さんはいないのだということに、今一度正面から向き合って、取り組みや発信などの行動に移すことだと思います。

 

「それでは繫殖や技術向上はできない。どうしたって小さい水槽に入れてずら~っと並べなくてはできない」と言われそうですが、そこで議論にフタをしちゃうとモヤモヤし続けちゃうので、「では、どうするか」を皆で考え、行動に移し、改善できるだけの資金調達を、いろんな立場のみんなで実践したいです。

 

まずは、「絶対に正しいことなんだから」と走り続ける現状に(それも必要なのですが)、「動物福祉も」という発想をワンクッション挟むだけでも、違ってくるはず。

 

 

・・・とまぁ、そんなことを考える機会にもなるので、参加する甲斐があるなぁと思っています♪

 

 

あと、もう30年以上されてる会なので、超大ベテランさん方が中心人物として何人もおられるわけです。その方々の知見と経験の深さ・広さは気絶レベルなものがあり、本当にありがたい存在ですし、おっしゃることは恐らく100%に近く正しいのだとも思います。でもだからこそ、そういう方々が発言されると、即それが正解ということで終わってしまうというか、若い飼育員さんたちが考えることを止めてしまうのではないか?という点です。

 

今回おられた大先輩方がエバっているわけでも「これが正解だ!」と言ってるわけでも全くないのですが(それもまた素敵)、知見と経験がすご過ぎて結果的にそういう感じになってしまうことも前はあったのです。なので来年以降参加する方は、「先輩方が教えて下さったことから自分はどう考えるのか?」を頭の片隅に置いておくといいかと。私も自分の講演会で同じことをするので(講師さんが別にいても自分も質疑応答に答える)、悪気があるわけではなく「少しでも参考になる話を追加しよう」と思ってのことだと分かるのですが、「自分たちでも考えて下さい」と毎回付け加えたらいいのかな?と、自戒の念を込めて。

 

私のシェアピ式園館活性法の講演を聴いて下さった方は、重要要素に「必ず疑う」があるとご存知でしょうし、自分の講演の際には結構、「私が話してる内容も疑って」と言うようにしていて、実際言えてると思うのですが、これからはますます気を付けようと♪

 

懇親会も、会費5千円てびびりますが、本当に全国の皆さんと話せたり知り合いになれるので、オススメです♪今年は3次会まであったそうですが、元気ならそういうのにも参加して、いろんな方にいろんなお話をガンガン聞くと最高に楽しく充実です♪

 

ちなみに私は、ゾウさんの飼育員さんとして有名な椎名さんに超久しぶりお会いできたので、ずっと伺いたかった、「直接飼育から準間接飼育に変えて、どうお感じになっていますか?」という質問をさせて頂きました♪真摯にお答え下さり、本当に感謝申し上げますm(__)m。

今回いろんな方にいろいろ質問させて頂き、他に超参考になった話は、「設置者である市役所に、どうやって高額臨時予算へのOKを出してもらったのか?」でした(≧▽≦)。早速会場で話した他の飼育員さんにもお伝えしましたし、クライアントさんにもお伝えしました♪

 

さらに、付き合いの長い飼育員さんが、「園館の今後」について熱く話してくれて、私の発想ではスコーンと抜けていた話だったので、すっごい大収穫でした♪なので早速クライアントさんにお伝えして、クライアントさんから聞いた話もさらに追加するといいなぁと思いついたり♪交流の威力を改めて実感しました♪

 

まぁ、なにはともあれ、「実際に会う」ことの威力と楽しさと得るものの大きさは、とんでもなく桁違い!と、実感できますし、みんなそう言って喜んでいました♪

なので、講師さんたちには申し訳ないですが、私は休憩時間や懇親会でみんなと話すことのほうがメインの目的です♪もちろん、講演内容もすごい勉強になっていますが♪

 

あと勝手に引っかかってるのは、50歳以上は会の中心人物だったり参加者さんたちに「教える」立場みたいな雰囲気があるので、私みたいに「50歳以上だけど勉強と交流に来てるだけ」の身は、ちょっと恥ずかしかったりします(^^;)。すごい大事なことしてるんだからそんなふうに思う必要はないのでしょうし、若い飼育員さんたちや学生さんたちが声かけてくれるのですから、いてもいいのでしょうが(^^;)。

 

毎回、「今年で最後にしようかな~」と思う一瞬もあり・・・その理由は「技術&繫殖礼賛で動物さん後回し」のモヤモヤと、年齢的なことです(^^;)。まぁでも、この年だから突っ込んで聞けることとか絶対あると思うので、そういう存在意義もあるってことで♪

 

いつも最後尾あたりに座るのですが、今回は後ろからたくさんの飼育員さん・園館人さん・学生さんを眺めながら、「私はこの全員と、その向こう側にいる動物さんたちをサポートすることができる♪」と思い、ワクワクしました♪だからこそ、やるべきことを取捨選択してもっと励まねばと♪そんなことを考えた機会でもありました♪

 

そして何より、みんなに会える威力は、本当にすごいです♪

 

 

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