園館の任務とは何か | シェアピ式

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新しく楽しい手法である「シェアピ式」で、動物さん・動物園水族館・保全活動・保全教育・SDGs等各種取り組みをサポートしています♪

 

弥生いこいの広場(弘前市)のニホンアナグマさん♡

 

アナグマさんは巣穴ライフあってこそ♪

私はアナグマさんが大好きなので、今回はアナグマさんを例にして、園館の任務とは何か?について書いてみたいと思います♪

アナグマさんは、本州・四国・九州の山・里山在住で、実は「すごく身近でかわいいアイドル」なのです♡
なにげに多くの動物園でも暮らしてくれています(ありがとう!)。

で、「アナグマ(穴熊)」という名前が付くように、巣穴ライフなんです♪
自力でめっちゃ広い(長い)巣穴を掘って、休憩・睡眠・子育て・冬ごもりなどをそこで行います(寒い地域のアナグマさんは冬ごもりをします)。

その広大な巣穴を他の動物さんも活用することから「同じ穴のムジナ」ということわざができたほどです(「ムジナ」は、アナグマさんやタヌキさんのこと)。

 

 

ズーラシアのアナグマさん宅

そんなアナグマさんの巣穴ライフまでガン見できる「シェアピなアナグマさん宅」が、ズーラシアです☆

 

※シェアピ
=シェア・ザ・ハピネス・ウイズ・アニマルズ
=動物さんとの幸せ共有体験
=動物さんがうれしいと私もうれしい・楽しい

=新しく楽しい保全教育

=園館のメインの任務

 

画像

ズーラシア(横浜市)のアナグマさん宅

 

広くはないですが、地面があるのでそこに巣穴が掘れるのです!♪
飼育員さんに聞くと、かなり広く巣穴を作っているそうです♪

ということで、上の写真のような、「アナグマさんたちがいない」光景の時も多いです♪

でもこれ、「アナグマさんが見えなくてつまんない」のではなく、「アナグマさんが本来の行動をできていてシェアピ」なのです!!!

私はこの光景に出会うたび、「動物園暮らしのアナグマさんだけど、巣穴で過ごせているよ・・・(TT)」と心震えます♡

そういう、「動物さんがうれしいと私もうれしい・楽しい」と思える=シェアピれる、シェアピストを育てることが、園館の任務なのです☆

 

 

確信を持って伝えてほしい☆

飼育員さんはよく、「(動物さんが)見えなくてすみません」「寝ていてすみません」と謝りますが、謝っちゃダメですよ♪

飼育員さんが謝っちゃうと、言われたほうは「これ、すごく残念な状況なんだ・・・」と考えます。

「動物さんが見えない=つまらない」
「寝ている→起こしちゃえ」
そう考える人を育てちゃっているんです。

でも、そんなことに人生を使いたくて飼育員さんになったわけじゃないですよね♪

例えばアナグマさんが冬ごもりをするような寒い地域の冬に、動物園でアナグマさんが丸見え状態で(しかも震えたりして)いたら、それは逆教育です。

「逆教育」も私が創った言葉ですが、「動物なんてこんな扱いでいいんだ」「人間が楽しむために動物に無理をさせていいんだ」「動物がどんな目に遭ってもどうでもいい」と思う人を育ててしまうことです。

大事なことなので繰り返しますが、アナグマさんが巣穴で過ごせている状況は、「アナグマさんが見えなくてつまんない」のではなく、「アナグマさんが本来の行動をできていてシェアピ」なのです☆

なので本気で、「見て!!アナグマさんたちが自分で巣穴を作れて、そこで休めているんですよ!!本当によかった!!そして、山に行かなきゃ見られない本来の行動が見られているんですよ!!貴重です!!」と、全力で自慢しまくってほしい♪


「全力=引力」ですし♪

飼育員さんが確信を持ってそう伝え続けることで、「そうなんだ~・・・見えないのはちょっと残念だけど、まぁ、良かった♪」となったり、「いいところが見られたのかもしれない」と思ったり、「今日も巣穴で過ごせているよ!うれしいなぁ♪さすがズーラシアだよ!」というふうに、育っていくんです☆

ちなみに「巣穴ライフ以外の動物さん」も、全く同じですよ!♪
お客さんから見えないところがその時の好みの場所なら、「そこにいられてよかった!」と、シェアピなんです♪

「いつでも丸見え」なんて、もはやドン引きです。
そう感じるお客さんたちが、確実に増えゆくのが時代の流れでもあります。
てゆーか、園館がそういうお客さんを育てて増やすんですよ!(≧▽≦)



そのためにまず、「選択権は動物さんが持つ」を意識すると、大きく変わっていきます☆


2回取材に行ったチューリヒ動物園(スイス)は、確信を持って意図的に、「動物さんが隠れられる場所」を用意しています☆

そして、お客さんから「見えない」というクレームが来たら、「動物さんだって見られたくない時があります。あなたもそうでしょ?」と説明するそうです。
そう説明された人は、その時はまだ腹を立てたまま電話を切るかもですが、一度聞いた説明は脳内に残る可能性が高いので、後々、「言われてみれば、そうだよな」と思うかもしれないのです♪

「説明あるのみ!」と、案内して下さったキュレーターさんがおっしゃっておられました☆
(※日本のキュレーターさんとは全く違う上位職です)

日本の園館も、「方針と確信を持つ→実践する→伝える」をひたすらに続けることで、「私は今回たまたま会えなかったけど、動物さんが今どこかで快適に過ごせているなら、そっちのほうがいい♪」と思える人を育てることが保全教育であり、メインの任務なのです☆

そのために、「見えない時は暖かい寝室に入って落ち葉の上で休んでいます」と掲示物で伝えまくる☆


なんなら死角にカメラを付けて、画面越しにでも「快適に過ごしている様子を見てシェアピる」ができるようにする☆
(カメラは事故や暴力の防止にもなりますし♪)

さらに、動物さんは、どんな場面でも「残念」なんてことは皆無です。
どの様子にも、意味や魅力があります☆
それを上手に伝えることで、お客さんを育てるんです☆


例えば私は「寝姿最高!」というキャッチフレーズを繰り返し発信することで、「動物さんをたたき起こすことより楽しいことがある」と知ってもらえるように努力しています。



人を育てるんです☆
そしてそれにより、動物さんと人が幸せに暮らしていける地球に変えていくんです☆


それが保全であり保全教育であり、多くの動物さんの毎日と一生と幸不幸と命を預かっている、園館の仕事かつ魅力なんです☆



飼育員さんたち、自分が担当している動物さん宅や掲示物を見た人の脳内で何が起きるのか、「その向こう側」を常に考えてみてください♪
そうすれば、「何を見せるのか」が、変わってくると思います♪

広報さんや飼育員さんたち、自分の発信を見た人の脳内で何が起きるのか、「その向こう側」を常に考えてみてください♪
そうすれば、「何を伝えるのか」が、変わってくると思います♪

園館の設置者さんや運営者さんたち、現場の皆さんが確信を持って動物さんの側に立ってお客さんを育てられるよう、「生き生きと意欲と能力を発揮できる環境」づくりに励んで、充実感と幸せと評価を得てください♪
あなた方の仕事は現場のモチベーションを下げることではなく、サポートすることです☆

そして、園館人さんたちが確信を持って動物さんの側に立った状況づくりや発信ができるよう、私は私にできることで応援しまくっています♡

 

 

オススメ本など♪

まずはアナグマさんの暮らし方などを知ることが基本となるので、オススメ本などを♪

私が途中まで作って長らく放置中の(^^;)、アナグマさんサイトの、グッズと本のページ。

しあわせ動物写真家・福田幸広さんのアナグマさん本を紹介した動画☆

 

動物園のアナグマさんの選択肢をまとめた自作冊子「あなぼん」の紹介♪

 



ということで、動物園でも巣穴で過ごせるアナグマさんが増えますように☆
そのことの意義と魅力に確信が持てる園館人さんが増えますように☆
それを喜び楽しむシェアピストが増えますように☆
そして、野生のアナグマさんたちへの関心や配慮が高まって、本来の暮らしが安心して送れる環境が増えますように☆