わがまま母の記録ー認知症ー -4ページ目

わがまま母の記録ー認知症ー

父が亡くなり、母の面倒を一人っ子の私がみないといけなくなりました。この母が、かなり困った人なのです。

包括センターの方から、要介護認定の意見書を書いてくれる主治医が必要と言われていた。整形外科でもいいからと。

幸か不幸か、今朝?母は転んで手を床について痛めたらしい。新しいアザがある。
病院行こうと誘ったら、その気になった。

前もって、『要介護認定の意見書を書いて欲しいので、母に定期的に受診しなさいと言って欲しい』と電話しておいたので、事務の方が医師に伝えてくれていた。

骨には異常なし。指が曲がって痛いこと、膝も悪いことを伝えた。

医師→母に「また来なさい。痛かったら、我慢しないで言うんやで」
医師→私に「いつでも連れて来なさい」

第一関門、突破。良かった。
同じように母親に苦労している友達Mさんがいる。
お互いの母の性格は違う。彼女のお母様は外向的、私の母は内向的。
でも、自己中心的、被害妄想、悪口多い等の共通点があるからか、娘に対する行動はよく似ている。

今日、お茶してて、彼氏ができた時の母親はどうだった?という話になった。

Mさん 「日記読まれてさ」
私 「うん、私も」
Mさん 「で、読んだことを娘に隠そうとしないんだよね。」
私 「読まないと絶対にわからないことを言ったりするよね」
Mさん 「お風呂入ってたらさ、母がガラッとドア開けてさ」
私 「!」
Mさん 「あんた、何いやらしいことしてんのよと」
私 「それ、同じ!」
Mさん 「え?」
私 「男知ったかどうか体つき見ればわかるのよ、とか言われた」
Mさん 「!」
私 「で、私の裸をジロジロ見ながら、ずーっとネチネチと」
Mさん 「そーそー、風呂から出られないの、ずーっとドアんとこいるから」
私 「そのあともさ、何日も何かとネチネチと」
Mさん 「うん、いかにお前がふしだらかという話ばかり」
私 「うん、家にいられなかったよ」

同じこと体験した人がいたことにびっくり。

彼女とは、風呂覗かれた仲やね。
母に食べ物の差し入れに行った。
昨夜、熱が出たそうだ。風邪薬を飲んだと言うが、ちゃんと規定の量を飲めたとは思えない。
病院行く?と聞いても、大丈夫!と言う。
酔っ払いが、酔ってない!って言うのと同じだよねぇ。

玄関の靴箱の上にあった花瓶、敷物、その他の何か?全部なくなっている。
母「あんたの旦那が持って行った!」
またか…

ただ、話が少しバージョンアップしていた。
夫は近くで店を経営していて、そこで盗んだ物を売ってるそうだ。従業員が1人いるそうだ。(実際の夫は会社員)

妄想にしては、ずいぶん具体的。むしろ幻覚?

肺炎とか起こさなきゃいいけど。
いや、むしろ起こして入院して、検査、介護認定、その他もろもろ一気にやれちゃう方が、長い目で見たら母のため?

いやはや。
家族以外に被害が及ぶ前に、施設に入ってもらうべきかも。検索してみた。

母は介護度がないので、老人ホームには入れない。でも、サービス付高齢者住宅か、グループホームなら入れるらしい。
グループホームは安価だけど、人気があって入りにくいみたい。少人数なのも、母の性格だと孤立しそうな気がする。
高齢者住宅は高価だけど空きはありそう。入居者も職員も多いから、母の相手できる人もいるだろう。

市内、高齢者住宅、認知症可の条件で検索し、ヒットしたのは3軒。
ひとつは遠い。ひとつは一時金高すぎ。残りひとつは車で20分くらいだが、一時金は敷金扱いだし、母の年金+私が食事代分を負担するくらいでいける。

介護度が付けば、選択肢は増えるんだけどなあ。通院拒否されてる状態では、いつ認定取れるかわからないもの。

電話してみたら、今日見学OKという。

次女連れて行ってみた。子供いるから介護大変で~というアピールになるかなぁ、くらいの気持ちだったんですが。
次女連れて行ったの大正解?という事が起こりました(笑)
昨日のこと。

偶然友達に会って、久々にお喋りしてたら携帯に親から電話。あーもう、せっかく楽しいトコだったのにっとか思いながらとったら、いきなり

母「泥棒!!」
は?ワタシが?

反応に困り、母の出方を待ってみる。
母「花瓶がないの!玄関に置いてたのが。他にもいろいろ!」
私「他って?」
母「黒い花瓶とね、それから、おひつの大きい方も!いろんなものが」
…ずいぶんと、まあ、かさばる物ばかり盗る泥棒だこと…
母「あんなの盗ってどうするんかしら?」
こっちが聞きたい

玄関の花瓶は母の父が琉球で買ってきた物、黒い花瓶は母の父が何か表彰された時に貰った物と言うけど、そんな話は初めて聞いた。ホントかな?

何度も繰り返し盗られたと訴え、怖くて嫌だ、玄関の合い鍵持ってるからどうしようもないよね?と言う。これ、私の夫が盗ったと遠回しに同意を求めてる。
この電話には付き合いたくない。同意もしたくない。否定したって聞きやしないし。

私「警察よべば?」
母「いいの?」
私「いいよ」
母「じゃ、呼ぼうかな」
そのあとどうしたか知らない。

あとから、自宅にも母が電話して、「盗ったでしょ!」と夫を責めた事を知った。
夫「最後は、もう知らない!ってガチャ切りされたよ」
私「私は、無責任ね!ってガチャ切りされたよ」
夫「もともと責任ないもんな(笑)」
私「確かに(笑)」

笑い飛ばしてくれる旦那に感謝。
昨日、包括センターの担当者と、病院の窓口の方が母に会いに来られました。
結果を先に言うと、すぐには利用できそうになかったです。

まず、母が身体的には元気で、受け答えもしっかりしているので、病院に行けない人を対象とする訪問診療では、対象者になれるかどうか微妙だと。また、雑談には応じるけれど、訪問診療の話を出すと顔がこわばるので拒否するだろうと。
整形外科なら納得して行きそうなので、まずそっちが先だと言われました。注意点は、

1 認知症の知識のある、オレンジドクター(ホームページで検索できる)の整形外科を受診する。介護度調査の書類も書いてもらえるそうです。

2 あらかじめ、私が1人で受診して医者と打ち合わせる。「痛いときに来なさい」ではなく、「定期的に来なさい」と言ってもらう。

3 母と医者との信頼関係ができてから、何らかの次の行動へ移す

1ヶ月ごとの定期健診が理想だそうです。こんなことを言ってはなんだけど、と前置きして話されたのですが、

もし、私が母の様子を見に行って、万が一、倒れて亡くなっていた場合、受診から一ヶ月以内なら、そのお医者さんに死亡診断書を書いてもらえるそうです。
でも、一ヶ月以上たっていた場合、警察を呼び、調書をとられることになるそうです。要するに、殺人の疑いで犯人扱いされるわけですね。半日くらいは拘束されるらしい。

職場でその話をしたら、「うちの祖母がそうだったわ~」という人が居て、警察が近所に聞き込みしたし、司法解剖にもなったとかならなかったとか。「亡くなるとただでさえ大変なのに、余計なストレスよ」とおっしゃってました。

月1回の通院付き添いで有休使っちゃうと、子供のイベントに休めなくなるので、土曜日もやってる病院を探します。
昨日、母を買い物に連れて行こうと思って午後を休みにしていたのだけど、一緒に練習してる友達からランチに誘われ、予定変更。だって、母と御飯食べるより、友達と食べたいんだもん。彼女は介護仲間でもあるから、なおさら。
介護の愚痴から始まり、いろいろと近況報告、話が尽きない。彼女、前日かなり体調悪かったと聞いて心配してたけど、今日は元気みたい。

母には、総菜を買って差し入れ。天候が悪いせいか、最近目眩が酷いと言っていた。訪問診療の目的に追加しておこう。

母にはまだ、病院職員と包括センターの担当者が説明に来ることを言っていない。あまり早く言うと、掃除しなきゃ、片付けなきゃと気を回し過ぎて疲れ、もう来てもらわなくていいわ、となりそうだから。

私も腰痛が急に酷くなり、自分の家の晩御飯を準備してから、接骨院へ。営業時間ギリギリ間に合った。何で急に悪くなったんですかね?と聞いたら、季節の変わり目に急に出ることあるんですよと。

今日は朝から出張。三泊の予定です。
2013年3月頃

母は父を監視し始め、私と父が2人で話すのは難しかった。父が父の弟妹と電話するのも聞き耳を立て、気に入らないと罵詈雑言になるから、母に迎合する会話しかできない。父がこっそり私に「もう介護じゃないな、虐待だな」と言ったのもこの頃。

そして父がすべての服薬を拒否し始めた。「心中も自殺も考えたが、それはお前やお前の家族に迷惑がかかる。薬を飲まなければ早く死ねるだろう」なんて言う…
母は「なんで飲まないの!」とギャーギャー喚く。
父の体重は10kgも落ちていた。顔つきも変わっている。

まずい。父が限界だ。

この時点で私は、母にどう思われようとも構わない、母がどうなろうとも(たとえ自殺しても)構わない、父をこの家から助け出す、と決めた。
病院の職員さんと、包括センターの担当者の実家訪問は、来週の水曜日10時に決定。

来週水曜!?
コーチに練習見てもらえる日なのにっ
仕事休んで行く予定だったのに~

しょーがない。休暇届はそのままだな。


職場で切り花と、ポインセチアをもらったので、仕事帰りに実家に置いてきた。実家に寄ったのは、先週の金曜以来。ご機嫌はどうかな?

母「こんな遅くまで仕事なの?かわいそうに」
私「あ、うん」
穏やかすぎて、びっくり。六時半なのにもう寝間着を着て、まだ起きてたから大丈夫よ、なんて言ってるのが気になった。

家の中をさりげなくチェック。仏壇の花はヨレヨレ、お供えは先週私が買っていったビスケット。これは全然買い物に行ってないって事。あさってから出かけるし、明日連れて行かないとダメだな。
昨日、病院に電話した時は、事務担当の人がいなかったので、今日電話をくれることになっていた。

電話がきて、母の状態、通院歴や体調を詳しく聞かれた。
何が心配なのか、とも聞かれた。まあ、認知症ですね、やっぱり。

服薬管理できないことを伝えた。飲んだのを忘れて、何度も飲んでしまうのだろう。これは家庭内での介助が必要かどうかの判断基準になるらしい。※「認知症高齢者の日常生活自立度」
病院の方も、できないんですか~と確認してきたから、やっぱり目安の一つなんだろう。
もし薬を飲まないといけなくなったら、私が毎日薬を渡しに行かないといけないんだよねえ。

今後は、
1 病院が包括センターの担当者と連絡をとり、明日私に電話する
2 病院の職員と包括センターの担当者が一緒に母を訪問する
3 訪問診療をする
となるそうだ。