さよなら、僕のマンハッタン 2018.11.20 | ギンレイの映画とか

ギンレイの映画とか

 ギンレイ以外も

 ニューヨークのハイソなセレブの暮らしはまぶしくてついてけない。なんてハイソとセレブの意味も確認せずに使ってしまった。ようするにニューヨークは、そんな金持ちしか暮らせない大都会ということ。

 

 上流社会や有名人が住むのに一番似合う街がニューヨークである。よって私には似合わない。この映画の主人公トーマスの家庭は優雅な暮らしのようで、大学は卒業したものの仕事にもつかずぐーたらしている。暮らしに困らることがないと就職に熱心にならないらしい。最終的に親に頼れば良いとでも思っているかと思わせて、父親からの誘いは断る。

 

 これはちょっと複雑な事情を作ってしまったトーマス自身に問題がある。あっその前に父イーサンの問題だった。父の問題を受けついで自分のことにした。なんだかややこしいのもニューヨーカーです。

 

 さらにW.F.ジェラルド(ジェフ・ブリッジス)という正体不明の男がトーマスの相談役になる。なんの相談か、人生もろもろのこと。本来なら父親か母親に相談すればいいことを、なんで他人であるW.F.ジェラルドに聞いてもらわなくちゃならないんだ。

 

 このあたりの事情が明かされて、ようやく納得するのだが、もったいぶって語ることか。よほど言いたくてうずうずして、やっとその機会を得たってことだろう。小説家はこの方法を使って真実を告白したりごまかしたりするのだろう。

 

 というわけで身近に感じることのない映画だった。

 

監督 マーク・ウェブ

出演 カラム・ターナー ケイト・ベッキンセール ピアース・ブロスナン シンシア・ニクソン ジェフ・ブリッジス カーシー・クレモンズ

2017年