ウェディングベルを鳴ら せ!
今日からシネマライズで公開されてるエミール・クストリッツァ監督の新作を見た。2007年に撮られた作品だから若干のタイムラグがあるものの、映画館で見れるのは嬉しい。
相変わらず陽気な音楽がブンパッパしてた
(ちゃんとしたパンフとかサントラは売ってなかった(´ `)
クストリッツァ監督は、三大映画祭全てで監督賞をとってて、カンヌ映画祭パルムドールも二回(「パパは出張中!」と「アンダーグラウンド」)受賞してる。パルムドールの二つは政治色濃かったけど、その後の「黒猫・白猫」はそういうのなくなって、ヒューマニズムに焦点を絞っていたように思う。今回の作品もその延長線上にあるかんじ。
ストーリーはいたって単純。
おじいちゃんのいいつけで、「牛を売ったお金で、イコン(聖人画)とお土産を買って、お嫁さんを見つける」為に村から都会に出た主人公の少年が、マフィアたちとすったもんだした末に、無事に村に帰るお話。監督曰く、「日本の昔話にインスパイアされた」らしい。
そんな話あったっけなあ。
映像はすごくきれい!
相変わらず黄色っぽくて、あたたか~い感じ。役者さんも味があって、特に主人公の少年は健康的かつ純朴な感じでとってもかわいい。
だがしかし↓
悪ノリしすぎ感が否めず。ドタバタもいいけどもちっとしっとりしたシーンも欲しかったような。キャラクターにしても一人一人の掘り下げがイマイチなのか、これまでのほかのに比べてキャラが弱い感じがする(ミキ・マノイロヴィッチは別だが)。おとぎ話を標榜してる以上こんなもんなんだろうか。
そもそも、主人公の動機が自発的なものじゃないのも、感情移入しにくい一因かもしれない。少年とはいえ、学校にも行かず職業訓練も受けず・・・ってこれなんていうニート?それで嫁さんか・・・。じいさんも孫の将来心配なら教育受けさせるなり職持たせるのが先だろう・・・。冒頭見てても農民としての生活があまり伝わってこなかったから、嫁さんもらってもどうやって食ってくのか気になってしまう。
敵のマフィアのほうがまだビジョンが明確で行動に説得力がある。
タマちょん切られるなんてあんまりだよ。
ラストのカタルシスも意外性もあまりなく、(どちらかというとマフィアに同情・・・)、登場人物全員何考えてるのかよくわからず、ちょっとおまいらの常識はどうなっているのかきかせてもらおうか?な気分になってしまった。
でもまあ、牛はかわいかったよ。
家にいた雑巾みたいに毛羽立ったネコもかわいかった。
この監督は元がロック野郎だからもっとロックなものを撮って欲しい。喜劇は「陽」だけじゃ成り立たないんじゃないだろうか。次回作に期待だコノヤロウ。





