逆転 二係捜査2 本城雅人 | なほの読書記録

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書き下ろし、3か月連続刊行・警察小説シリーズの「宿罪」に続く第2弾。

十年前、日野市の女児殺害の容疑で逮捕された野村栄慈は、二審で逆転無罪となった。
だが、茨城県鉾田市で女児が殺害され、その発見現場付近で、野村の姿が防犯カメラに映っていたため、再び逮捕された。
日野市の事件を担当した警視庁捜査一課の信楽京介と同二係捜査担当刑事の森内 洸、同五係刑事の田口 哲は、野村の余罪を洗うべく捜査を開始する。
一方、野村の無罪を勝ち取った死刑廃止を支持する人権派弁護士の岸 登士樹は、今回の事件でも弁護人を引き受ける。
中央新聞の記者、藤瀬祐里は信楽の意を汲んで違う角度から事件の真相究明をサポートしていく。
ラストは......?


テレビで2時間枠の刑事ドラマを観ているような感覚で、シンプルに楽しめました。

勧善懲悪のストーリー展開ですので、読後感もよかったです。


印象に残ったフレーズ

【中央新聞の記者 二階堂 實の言葉】

「先入観は罪、固定観念は悪」

新聞記者は天邪鬼のスタンスでいた方がいい。なんでも疑ってかかれ。

「取材は疑うことから始めろ。間違ったことを伝播したら取り返しがつかない。それは頭でやるんじゃない。足で稼ぐものだ」