その本は ヨシタケシンスケ・又吉直樹  | なほの読書記録

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I'm really glad to have met you.



「その本は、〜」で始まる、ちょっとつかみどころがなく、取り留めのないお話。


本好きな王様は寄る年波に勝てず目が見えなくなり、もう本を読めなくなったことから、二人の男(又吉直樹とヨシタケシンスケ)を城に呼び出し、「世界中をまわって珍しい本について知っている者を探し出し、その者から、その本についての話を聞いてきてくれ。そしてその本の話をわしに教えてほしいのだ」と頼まれる。


お金を渡された二人は旅立ち、一年後にたくさんの本の話を持ち帰り、一夜ごとに交代(全13夜)で王様に「その者が言うには、その本は〜」と語り聞かせる。


ヨシタケシンスケさんの肩の力が自然と抜けるほのぼのとした絵と、又吉直樹さんの第7夜(小学生男女の交換日記を通しての淡く切ない恋バナ)のストーリーが特によかったです。


ラストのオチは読まれてみてのお楽しみに!