>オリジナルミニアルバム
>タイトル:Through The Lonely Nights
>アーティスト:印象派
>リリース日:2023年 12月 27日
>記事作成日:2024年 1月 22日
聴きました!
ちょっと前に知ったばかりのアーティストさん。本作にも収録されている、元・赤い公園のチアキさんをフィーチャーした配信シングルで知って。それがなかなか良かったので、アルバムも聴いてみる。
チアキさんの他にも、ゲストボーカルを迎えた曲のほうが多いんですね。コラボアルバムに近い様相。
フィジカルには、収録曲の別バージョンなどを収めたディスクが付いているそうで。ぼくは今サブスクで聴いているけれども、フィジカルの購入も検討したいくらいです。
こちら、ぼくがこのアーティストさんを知ったきっかけの配信シングル。
凄く繊細で、緊張感のあるアレンジなんだけれども…でも何となく、どことなく、そこはかとなく、ユーモアも感じ取れて(主に歌詞からの印象なのかな)。ひたすらシリアスに音を鳴らす人なのか、それとも“シリアスにやるという遊び”の人なのかが分からず、凄く興味深かったのでアルバムにも手を出した次第です。
ところで、イントロのあたりに何故か懐かしさを感じていたんですが…今回思い出した。Mr.Childrenの『Distance』のイントロにちょっと雰囲気が似てるんだ! パクリだカブリだの話ではなく、あくまで雰囲気が近しいというか。他人の空似(笑)。
『がっかり feat. 小花衣こはる』
存じ上げないボーカリストさん…と思ったら、きのホ。の方なんですね(きのホ。さん自体はほぼ存じ上げないのですが、漫画家のうすた京介さんが好きなのでお名前だけは知ってます。なんで突然プロデュースを離れたんだろう)。
物凄くキャッチーなお声ですね。確かにアイドルっぽい“甘さ”もありつつ、一方でそれとは真逆のクールでソリッドな部分も見え隠れしていて。マイルドなカレーなんだけどスパイスも効いてる感じ。結構好きかもこの歌声。
『敏感 feat. なかまきこ』
トルネード竜巻のボーカリストさんを迎えて(トルネード竜巻、名前だけはかなり前から存じているのですが、こういう感じで“初聴き”するとは…)。
一度聴いたら頭から離れなくなる、「びーんかんっ♪」っていうフレーズ。ザクザクしたギターが痛快で、ねっとりとしたメロディラインはまとわりついてくる(褒め言葉)。“外はカリッと、中はモチっと”みたいな構造がいい(笑)。
『トキメキに死す』
ここまでとはちょっと違う、どこかふんわりとしていて幻想的な雰囲気のミドルチューン。ボーカルも、ウィスパーボイスというかミックスボイスというか…そういう感じの柔らかい雰囲気。
ここまでは針のように先鋭的な音が多かったけど、こういうのもまた良いですね。
『うみとりく feat. なかまきこ』
再びなかまきこさんとのコラボ曲。
前曲から通じる、ふんわりと柔らかい曲。浮遊感というのとも違うのかもしれないけど、ふわっふわっとしている感じがして、聴いてるとなんかとろ〜んとしてくる。
終盤で、急にテンションがトップギアに入って、ちょっとびっくりしますけどね(笑)。
『総力戦』
どことなく不穏な匂いがするイントロから、引き込まれますね。この曲はゲストなしですが、それこそちょっと赤い公園の初期の作品みたいな不穏さを感じる。歌声が透明感のある通りの良いものなので、オケの混沌とした感じが尚更強調されているのかもしれない。これ聴きながら寝たら、良い感じに悪夢を見そう(笑)。
『抜けていく feat. チアキ』
ラストは、再びのチアキさん。いやぁ、聴くたびに、チアキさんの歌声に惚れ惚れ。シルキーなハスキーボイスって、どういう事よ。肌触りの良いトゲトゲというか、潤いのあるモナカというか(笑)。
そんな事を考えているうちに終わっていく、ミドルチューン。
そんな、計7曲。
結局、“シリアスな作風”の人なのか“シリアスを演じるというユーモア”の人なのかは分からなかったけど(笑)、後者っぽい感じはした。ただひたすらにシリアスなだけよりも、そっちのほうがぼく好みなので、そう思いたいのかもしれない。
前作までは、ツインボーカルスタイルの2人組ユニットだったんですね。本作からソロ(プロデューサーさんとの2人組?)編成になったようですが…ゲストボーカルありの曲が多かったのは、ツインボーカルスタイルが持ち味だった名残なんですかね。過去作も、ぜひ“ちゃんと”聴いてみよう。
お気に入りは、
#01 『スルー・ザ・ロンリーナイツ』
#03 『敏感』
#06 『総力戦』
この作品が好きなら、
・『イドラ』/Co shu Nie
・『UTOPIA』/FINLANDS
などもいかがでしょうか。
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