>オリジナルミニアルバム
>タイトル:ランドリーで漂白を
>アーティスト:赤い公園
>リリース日:2012年 2月 15日
>記事作成日:2020年 10月 21日





久しぶりに聴きました。

昨日(今この記事を書いている時点での、前の日)、中心人物・津野米咲さんの訃報を目にしました。
フェスでだけれどもそのライブも観に行った事があり、いつか一度はワンマンにも行ってみたいなと思っていたバンドの、プロデューサーでもあったお方。

もう新しい音楽を聴く事は出来ないから、せめて過去作を何度も何度も堪能しよう。



『ナンバーシックス』
のっけから、ユーモラスな空気感。もちろん、頭で考えたロジカルな要素もふんだんに盛り込まれてるんだろうけど、それ以上に、感覚で作り上げた予測出来ない面白さみたいなものがある。それがこのバンドの面白さであり、津野さんの面白さでもあると思います。

『よなよな』
ラウドなサウンドが、だけどイカツさはなくあくまでもキャッチーに聴こえてくる。凄くイビツで、凄くアンバランスで、凄く面白い。
近年の作品はどんどん分かりやすく聴きやすくなってきていたけど、この時期の曲くらい“飲み込みづらい”部分があるのはそれはそれで良いですよね。

『血の巡り』
病院か入浴剤のCMくらいでしか聞く事のない、このフレーズ。歌詞の言葉選びもそうだし、タイトルの付け方もそうだし…もう、そういうところからして尋常ならざるセンスを感じますよね。別に、亡くなった人を持ち上げるためにそんな事を言っている訳ではなくて。

『ランドリー』
ラグジュアリーな雰囲気の曲が、だけど千明さんの小女性のある歌声と相まって独特の空気感を醸し出している。
ぼくは本当に…津野さんの楽曲と千明さんの歌声の相性が大好きだったんだよなぁ。「生きてりゃそのうち再コラボも無い話ではないよな」とか思ってたけど…それももう100%無いんだ…。

『何を言う』
ピアノが美しくも儚く鳴り響く、スローバラード。千明さんの歌声のシルキーな側面が、最大限にフィーチャーされている。キャッチーさとファニーさが共存する津野さんのメロディが、胸に沁みてきます。
ダメだ…こんな曲を今聴いたら泣いてしまう。





そんな、計5曲。

R.I.P. 津野米咲。











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