>オリジナルミニアルバム

>タイトル:第六感

>アーティスト:Reol

>リリース日:2021年 12月 15日

>記事作成日:2022年 7月 25日






聴きました!


気分だけでもロッキン2022”シリーズ、その⑬!

幼児の居る我あが家では野外フェス参戦などもってのほかなんだけど、夏フェス気分は味わいたいという事で、ロッキンに参戦してた頃にやってた予習(まだ聴いた事のないアーティストの作品を聴いて、参戦するかどうかを決める作業)だけでもやって、気分を盛り上げたいなぁと。


今回はReolさん。感想を書くのは今回が初めてですが、少し前に『事実上』『金字塔』辺りのアルバムは聴いてたんですよねぇ。きっかけは失念しましたが、興味を持って聴いて、でも、「まぁ、感想を書くのは別の機会で良いかな…」と思っていたのですが、今回こういうカタチで“別の機会”がやってきました。




『第六感』

東京ゲゲゲイさんをフィーチャーして。Reiさんの『Quilt』から、(ぼく的に)立て続けの東京ゲゲゲイ。

シンセの鋭角な音が特徴的な曲。ボーカルも、どちらかというと“丸い”ってよりは“トガッた”感じなので、全体的に凄くソリッドな印象。だから、本来は弦がピンと張り詰めているために鋭角に聴こえるハズの琴の音色(生音にせよ、シンセetcの音にせよ)が、むしろ柔らかく聴こえる。


『Q?』

ボーカルラインは、メロディアスなところもあればゴリっとラップな箇所もある。サウンドは、隙間なくミッチリと組まれてるところもあれば音に“隙間”がある瞬間もある。そもそもアレンジ自体も、日本的な艶やかさが感じられる瞬間もあればデジタルサウンドで無機的に構築された瞬間もあって…色々と、“詰め込まれてる感”の強い曲。

アレンジがあまりにも緻密に組み込まれているからか、ぶっちゃけボーカルのパンチが若干弱く感じられる瞬間がありました(※個人の感想です 笑)。


『Ms. CONTROL』

この曲に限らずですが、デジタルの鋭角な音がこうも緻密に組み上げられていると、ちょっとなんか追いかけられるような緊張感を覚えますね(苦笑) もうちょっと、聴き手が“息をつげる”瞬間が欲しいような…まぁ、この完璧さが気持ちいい人も居るんでしょうから、ぼくみたいなヤツは「じゃあ聴くな」って話なんでしょうけど。


『白夜』

少しだけテンポを落として。

BPM的な話で言えば“ミドルチューン”と言って差し支えないかと思うのですが、ビートの野太さとかシンセの華やかさとかが先に来てるので、やっぱり“息つぎ”は難しい。アレですね…EXILEみたいな、ガテン系キラキラチューン。


『ミュータント』

その流れからの、メロウな曲へ。

ここまで、“足し算”の音作りに徹底していた印象があるんですが、この曲で初めて“引き算”のアレンジを目の当たりに出来た気がします。音は重ねれば良いってモノでもないし、隙間を減らせば良いってモノでもない。抜き差しのバランスが重要だと思うし、“余白”を聴かせるテクニックも大切。そんな事を、このアルバムにおけるこの曲を聴きながら何となく思いました。


『Nd60』

「これ、ホントにここまでと同じ人⁉︎」ってくらいに、雰囲気が違うと感じました。例えるなら、ここまでは、“現在の(=出てきた当時のではない)倖田來未”くらいにドスが効いた感じがあったけど、この曲は、10代のフィメールラッパーくらいの可愛らしさがある気がする。可愛らしさというか、あどけなさ? 他の曲同様、「一切の隙を見せないぞ!」という心意気は感じるんですけどね。他の曲よりも鼻にかけて声を出してるからかなぁ?


『Boy』

歌モノ。歌モノではあるんだけど、ラップ的な“動き”も感じられる。

結構、これでもかってくらいにメロディラインに動きが多くて、ある意味で“コッテリ”している。90年代のJ-POP的というか。15秒のCMで好んで起用されそうな、瞬発力と爆発力。




そんな、計7曲。


…あれ?こんなにラッパー感の強い人でしたっけ?? そして、ギャル感(?)のある人でしたっけ???

イメージで言うと、一昔前の北関東でよく見かけた感じのピンクのジャージに黒&ゴールドのキティちゃん健康サンダルを合わせて金髪ロングをかき上げながら黒いワンボックスカーから降りてくる感じの女性が、そのワンボックスカーで爆音で鳴らしてそうな音楽(笑)

…で、その「あれ?」の確認のために再度『事実上』を聴いてみたんですが、当時から音楽性はまったく変わってなかった。完全に、ぼくの記憶違い。


特にオケ(アレンジ)なんでしょうね、凄くゼロ年代のシーンを想起する感じでした。倖田來未さんとか、お騒がせセレブ感が出始めて以降の浜崎あゆみさんとか…つまりは、“あの時代のavex感”って事か。単純に「シンセを多用してるから」というだけでなく、もっと複合的な意味で、“あの時代のavex”を感じました。


フェスなら…パスだなぁ。でも、ひたちなか時代のBuzz Stageとかで観たらカッコいいだろうなぁとは思う。






この作品が好きなら、

・『Individually』/こゑだ

・『大人がイイって言ったヤツ』/ミオヤマザキ

・『愛はヘッドフォンから』/藤川千愛

などもいかがでしょうか。






容量減ったら削除かも…レベル(ノ_<)












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