>オリジナルミニアルバム
>タイトル:Hot Milk
>アーティスト:スキマスイッチ
>リリース日:2021年 11月 24日
>記事作成日:2021年 12月 16日





聴きました!

もう一枚の『Bitter Coffee』と、同時発売!
音楽市場の縮小が叫ばれて久しいですが、環境が変わってきた分、2枚同発なんて事もやり易くなってきたのかもしれませんね。そう考えると、悪い事ばかりじゃないのかもしれない。“CD”という容れ物に入れた音楽の“セールス面での価値”以外のものを、アーティストさんが作品作りの過程で出して行きやすくなると良いですね。



『Over Driver』
「きっと『全力少年』みたいな曲がこっちで、『ユリーカ』みたいな曲があっちなんだろうなぁ」なんて安易に予測してたぼくの浅はかさを知らしめられる(笑) そうですよね、スキマスイッチはそんなに安易に二分出来るような薄っぺらい音楽性のグループではなかった。
聴き易さで言えば確かに『全力少年』系ではあるんだけど、どれっぽくもないオリジナルの良さが詰まった曲だった。ポップソングなんだけれども、ゴツい部分もあって。開放感がありつつも地に足のついた安定感もあり、爽快さがありつつ泥臭さも感じられたりして。

配信シングルでした。最初、タイトルのイメージからアグレッシブなロックチューンを想像したんだけど、実際には非常に懐の深いミドルバラードで。若干驚きを感じつつも、芯のあるアツい静けさにグッと来ました。

青春
甘酸っぱいミドルバラード。それこそ、売れたての頃のスキマスイッチを彷彿とさせる、ピュアでハートフルな雰囲気。スキマがこの“引き出し”を捨てずに持ち続けている事が嬉しい。ブレイク時期の作風をどっかでシフトチェンジするアーティストが多いのに。

『Ordinary』
ウッドベース(多分)の深みのある音が良いんだ…シンタさんのしなやかなピアノと、ヴィンテージ感のあるギターと、それを包み込むふくよかなオーケストラと。ボーカルレスでも交響曲として成立しそうな、贅沢な編成。
何でもない日々が愛おしくなる、そんな曲。歌詞の内容だけでなく、曲が放つ雰囲気全体からそんなことを思わされる。

『東京』
一転して、フォークソング調の活気と哀愁に溢れる曲。都会に出てきて、夢を描いて見失って、追いかけて流されて見失って、そんな事をしているうちに今に至っているすべての上京組に沁みる曲。
3連のリズムを奔放なドラムスとアコギで押し出す感じ、何となくMr.Childrenの『ロックンロール』を思い出しました。

『スイッチ!』
セルフタイトルとも言うべき曲。そんな(ほぼ)セルフタイトル曲は、「まさにスキマスイッチ!」と言うべきポップチューン。のっけからストリングスが流麗で、ブラス隊がゴキゲン。本編はバンドとピアノが過不足なくボーカルを彩っていて、初めて聴いた瞬間から懐かしさすら覚える感じ。『夏雲ノイズ』とか『空創クリップ』とか、あの辺を思い出します。

『されど愛しき人生』
これは、いろいろな経験を経た今のスキマスイッチだからこそ歌える曲な気がするなぁ。説得力がある。どこかぶっきらぼうというか飾らないアコギのストロークに、最低限の編成のバンドとキーボードが重なる。シンプルな音に哀愁たっぷりな歌詞…“オトナ”が歌わないと、味は出ないよねぇ。



そんな、計7曲。

もう一つの作品『Bitter Coffee』でも同じ事を感じたんですが…「こっちは『全力少年』みたいな曲、あっちは『ユリーカ』みたいな曲」的な単純な話じゃなかった。スキマを甘く見ていた(笑)
確かにコンセプトは明らかに異なる2作だけど、それぞれに別個の喜怒哀楽があって、別個の起承転結があって、一枚の中に“世界”があった。間違っても、“似たようなテイストの曲を集めてまとめました”みたいな薄っぺらい話ではなかった…。お見それしました。





お気に入りは、
#01 『Over Driver』
#04 『Ordinary』
#07 『されど愛しき人生』





お気に入りは、
・『4LOVE』/ゆず
・『オレンジ EP』/松室政哉
などもいかがでしょうか。





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