>EP盤
>タイトル:四次元 Four Dimentions
>アーティスト:Mr.Children
>リリース日:2005年 6月 29日
>記事作成日:2020年 8月 21日





久しぶりに聴きました!

本作収録曲の殆どが収録されているアルバム『I ❤︎ U』ではなく、こちらの『四次元』という作品として聴いたの、マジで恐ろしく久しぶりです。リリース当初以来かもしんない。

収録曲の4曲(カラオケver.を除く)が4曲共にタイアップ付きでしたね。当時、“タイアップ情報(新曲情報)が出る→実際にCMなりドラマなりで流れ始める→シングルでリリース”という流れが“絶対”だった中で、次々にタイアップ情報が出る割にシングルリリースの話が出なくて、ある意味で悶々としまたある意味ではワクワクが止まらない期間を過ごした記憶があります。「なに⁉︎一体なにが起こっているの⁉︎」という。『四次元』の時のドキドキ感と、『SENSE』の“トビウオニギタイ”のドキドキ感は、よく似ている。



『未来』
ポカリスウェットのCM。CMで聴いたサビは圧倒的にキャッチーで、もう聴き始めて2秒で心を鷲掴みにされる。これぞポップチューン!という仕上がり。制服姿の綾瀬はるかさんが片田舎を全力疾走する…圧倒的に青春な曲。そんなCMを、やり過ぎる事もなく物足りない事もなく絶妙な匙加減で彩るこの曲。大名曲『innocent world』にも匹敵する圧倒的なポップネス。
…一方で、初めてCDでフルを聴いた時の衝撃。サビ以外の部分の、別の曲としか思えないくらいの雰囲気の違い。奔放というか、ワイルドというか、ヤンチャというか。サビが『innocent world』のキラキラ感だとすると、ヴァースは『光の射す方へ』みたいな遊び心。それが一曲に。なんとも不思議な曲です。

『and I love you』
こちらはカップヌードルのCMでした。
『未来』とは打って変わって、重厚なロックバラード。物静かな雰囲気でシンプルなアコギのストロークから始まり、徐々に徐々に熱を帯び、終盤には情熱的かつ感情的になっていく。
もちろんこのスタジオ音源も良いんだけど、HOME TOURなどで後奏が追加されているバージョンが特に好きです。

『ランニングハイ』
これは、映画『フライ,ダディ,フライ』の主題歌ですね。映画主題歌を担当するのは、ご自身たちのドキュメンタリー(実際には“モキュメンタリー”?)映画の主題歌である『【es】〜Theme of es〜』以来だという、ちょっと意外な話があったりもして。そういやこの時期から、ミスチルは映画主題歌が増え始めてドラマ主題歌は減り始めたかもしんないですねぇ。
これは、なんというか…荒削りというか、勢いがあるというか。この当時のミスチルは、とにかく完成度が高く“隙”の一切ない緻密なサウンドを作り上げるイメージだったので、荒々しさと良い意味でのラフさが際立つ面白い仕上がりだなぁと思いました。旧くは『I'll be』(アルバムver.のほう)であるとか、最近で言えばアルバム『重力と呼吸』の収録曲群にも似たような雰囲気を感じます。

『ヨーイドン』
かなりのレア曲。他の3曲が収録されているオリジナルアルバム『I ❤︎U』にも、各種ベスト盤にも、更にはB面ベストである『B-SIDE』にも収録されないという徹底ぶり。さすがに配信はされたみたいだけど(笑) この曲聴くなら、このEP盤を聴くしかないという。子ども向け番組に使われていた曲ですからね、なんとなく、「子どもたちがこの曲と一緒に残した記憶に、アルバム単位で聴く事で変な“色”が付いちゃうのを避けたのかな」という気がしました。
当時「ミスチルが子ども番組の曲⁉︎」という、衝撃にも似た感想を覚えた気がします。“子ども向け”と“ミスチル”の間の、まぁ無難なところに着地したのかな?という印象です。ミスチルの作品にしては、だいぶスウィートなアレンジ。そして父視点のメッセージ。もしかしたら、ミスチル(というか桜井さん)の庶民的で気さくな雰囲気の作風というのは、この辺りから始まっているような気がします。



上記に、『ヨーイドン』のインストver.を加えた計5曲。

ミスチルらしい曲から、ミスチルらしくない曲まで。4曲(プラスアルファ)しか入ってない作品ですが、中々にボリューミーな作品だと思います。
今回久々に『未来』聴いたけど…良い曲だなぁ(笑) なんか、改めて好きになったかも。





お気に入りは、
#01 『未来』
#02 『and I love you』





この作品が好きなら、
・『99ep』/スピッツ
・『「謳おう」ep』/ゆず
などもいかがでしょうか。





CDで手元に置いておきたいレベル\(^o^)/










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